ウール繊維は「空気を着る」と呼ばれるほど、繊維の間に空気をたっぷり含む(体積の60%が空気!)ので断熱性があり、空気や地面が熱くても冷たくてもウールの気温は一定です。
真冬用のふとんやコートに多く使われているのはその利点をいかしたものです。

これに加えて、ウール繊維は「呼吸する繊維」と呼ばれることもあります。そのゆえんとしては、ウール繊維の表面はうろこ状に重ね合わされおり、外気に合わせて開閉する性質があり、湿度が高いとうろこが開き湿気を繊維内部に吸収し、空気が乾燥すると内部の湿気を放出しつつうろこが閉じます。
また、うろこ表面は常にカラカラに乾いており、その凹凸が人と繊維の接触面積を小さくして、空気層をつくり、「肌にべっとりくっつく感じ」を防いでくれます。つまり、夏場は湿気を吸収することで蒸れを防止して爽やかに感じ、空気が乾燥する冬場は湿度を保つことが可能なのです。

ウールはその自動調湿機能と、断熱性から、「天然のエアコン」とも呼ばれることも。

たくさんの異名をもつウールですが、それだけの理由があるスーパー繊維なのです。

クヴァドララフシモンズのウール生地