ファブリックのソファの魅力といえば、レザーには出せない発色や、独特のカラーリング。でも長らく使っていると、一部が色あせてしまうような経験はありませんか?変色は、繊維の素材と、染色の方法で差が出ます。
あらゆる繊維の中で、ウールの染め上がりの良さは群を抜いています。Kvadratのブルーを手にとってみてください。ウルトラマリン、ラピスラズリとも呼ばれるそのこっくりとした青の深みには、言いようもない美しさが宿っています。

長期にわたってウールの色が変わりにくく、その美しさを保てる理由は、染料を深くまで浸透させる「高い吸湿性」(リンク)と、「アミノ酸」と呼ばれる成分が化学的に染料と強く結びつき、離さないためです。
分子のレベルまで染まっているため、色が簡単に抜けてしまうことがないのです。

さらに、Kvadratのウールの多くは、原料の段階で色を染めています。一般的に色落ちがし難いといわれている、糸の段階での染色「先染め」よりもさらに前の段階です。生地が織りあがってから染色する「後染め」にくらべてコストがかかりますが、その分色抜けがしにくく、長期間使っても変化しにくい強みがあります。

ちなみに、世間で一般的に使われている洋服や、安価な椅子の張生地は「後染め」であることがほとんどです。
身にまとった瞬間は似ているかもしれませんが、数年立てば、その差は歴然。洋服であれば寿命かもしれませんが、大切な家具なら……? 答えは明白ですね。

クヴァドララフシモンズのウール生地