テレビやオーディオのまわりにホコリがたまりやすいのは、「静電気」が空気中のホコリを吸い寄せる力があるからです。白かったはずのカーテンがいつのまにかホコリまみれになっていた、というのも静電気のしわざです。大気中の目に見えないチリまでも吸い寄せます。

「毛玉」も、暮らしの中のホコリと衣類の繊維が、肘をかけたり座ったりという摩擦によって巻き込まれることから発生するものです。
ふっくらとした繊維はホコリを巻き込みやすい性質があります。それを防ぐにはどうすればいいでしょうか。方法は二つあります。

  1. 日常的に掃除機をかけ、原因となるホコリを取り除く
  2. 素材をチェックする
    ファブリック製品には必ずこのような表示が付いているのでチェックしてみてください。

ものとものをすり合わせると、静電気は発生します。なかでも、「静電気が発生しやすい(=ほこりを吸い寄せやすい)」素材の組み合わせがあります。
たとえば、ウール(羊毛)とアクリルやポリエステルとを組みせて生地をつくると、静電気が発生しやすくなります。セーターをせっせと毛玉カッターできれいにしても、気が付けばあっという間に毛玉だらけになった経験はないでしょうか。

ウールと静電気が起こりやすい組み合わせランキングは1位 塩化ビニル、2位 アクリル、3位 ポリエステルです。

椅子の張地は洋服のように洗濯機で洗わないので、洗濯中に他の繊維が付着して毛玉化することはありませんが、素材自体が静電気を発生しやすいものだと、日常生活で毛玉ができることは避けられません。

Kvadratのウールは、静電気を発しにくく、日常的なメンテナンスさえ行えば毛玉の発生は心配ありません。

クヴァドララフシモンズのウール生地