自分で育てる
ヴィンテージ家具 ステップ1

新しい住まいには、新しい家具選びがついてきます。
「どんな部屋にしよう」「あれもこれも置いてみたい」など、
ワクワクと自分が理想とする暮らしへの夢がふくらみますよね。

しかし、いざお店に行ってみると、山のように家具があります。
安いモノ、高いモノ、素材違いのモノ、デザイン違いのモノなど、
「あれもいいこれもいい!」と目移りしてしまいます。

ところが、気に入って買ったつもりだったのに何ヶ月かすると、
「このデザイン飽きちゃったな……」
「なんだか使いづらい……」
「買った時は良かったのに部屋に合わない気がしてきた……」
など、家具選びの悲しい失敗はよくあります。
そこでつまずいてしまっては、1台の家具を大切にヴィンテージに育てることはできません。

今回の記事では、2つのステップに分けて、
デンマークに学んだ、長く使うことのできる家具選びのコツを伝授します!

ステップ1

買い物上手の
デンマーク人の家具の選び方って?

デンマークのお家では、 長く使い続けられたヴィンテージ家具がどの家でも見つけられます。

つまり、デンマーク人はすごく買い物上手で、愛着を持って、
長く使うことのできる家具選びのコツを知っているのです。
デンマーク人が実践する賢い家具の選び方のコツを一緒に見ていきましょう。

デンマーク人の家具の選び方

デンマーク人の家具の選び方
デンマークのお家にお邪魔した時の写真

まず、デンマーク人の家具への考え方は以下のような感じです。
"買った椅子が将来ゴミになってしまうものではなく、お金に代わるものを選ぶ。
その理由は将来、好みが変わってきたり、自分の生活が変わっていくのは普通のことだから。
その変化に合わせて、形を変えることのできる(お金にかえられる)モノを選んだほうがもっと自由に暮らすことができます。
しかも、使い勝手も見た目も心地良いのだから一石二鳥!
だからちょっと高価でもいい椅子を買ったほうがいい。"

家具を、"消費していつかゴミになってしまうもの"
ではなく"持ち主の財産"として真剣に見ているのです。
北欧ってのんびりしているイメージがありますが、実はかなり合理的な考え方を持っています。

資源の少ないデンマークでは家具は使い捨てではなく、使い続けてシェアすることが一般的。
使わなくなれば、子供たちに譲るか、フリーマーケットで誰かに譲ります。
つまり1度買ったものが、持ち主から次の持ち主へシェアされる仕組みになっています。

このようにデンマークでは、家具を大切に長く使うこと方を良しとする社会の仕組みが定着しており、
家具を自身の財産だと考えて購入しているのです。

デンマーク人の家具選びは本気です。その姿はなんだか楽しそう…

デンマーク人の家具選びは本気です。その姿はなんだか楽しそう…
先ほどのお家のダイニングスペース。

デンマーク人は、インテリアショップに通うのが大好き。
週末は家族でインテリアショップへ遊びに行って、新商品はしっかりチェックします。
日ごろから家具の情報収集は欠かさないのです。

普段の会話でさえ、欲しい家具の話や、この前買った家具のこだわりを力説で盛り上がるそう。
家具好きの私は、その会話の内容に興味津々です。

このような行動や会話が生まれるのは、
自分の暮らしが今日より明日、明日より明後日と少しずつ良くしていきたいという思いがあるからです。

そんな買い物上手になるための“自分に1つ質問する”習慣

そんな買い物上手になるための“自分に1つ質問する”習慣

家具を選ぶときに、デンマーク人にならって、自分に1つの質問をしてみましょう。

まず、質問の前にちょっと落ち着いて深呼吸をします。
その後、10年後20年後の目の前にある家具の姿を想像してみて下さい。
そこで、「もしこれを使わなくなったら、自分の子供(大切な友人)がほしがるかな?」
と自分に質問してみること。

つまり、その場の気持ちや勢いだけでなく、
冷静に一歩引いて、いつもより長い目でその家具を見てみることが大切なのです。

1つ質問してみるだけで、家具を選ぶ真剣さが変わってくるのを体験してみてください。

まとめ

買い物上手のデンマーク人は家具を、
"消費してすぐゴミになってしまうもの"ではなく
"持ち主の財産"として真剣に考えていました。

勢いに任せて「安い」「お洒落」に飛びついて購入するだけではなく、
ちょっと一歩引いて、いつもより長い目で家具を見てみること。
そうすることで、愛着を持って、長く使える1台の家具を見つけられる可能性が高まりますよ。

「長く使える家具って具体的にどんな家具なの?」
ということで、愛着を持って、長ーく使える家具の4つの共通点をご紹介します。

次項に続く↓↓