ファブリックの生地をソファに選ぶとき、不安になる一つは“におい”の問題。
サイズも大きく、そう簡単に洗えるものでもないので、体臭や、食事のにおいが染み付いたりしたら嫌だなぁ、と思うのは自然な話です。

ウール素材は、汚れにくいだけでなく、洗濯不要なセルフクリーニング機能を、生まれながらに備えています!その理由の一つは、【ラノリン】というウールに含まれる油分。
繊維の外側で汚れをはじき、さらに繊維内部が天然のろ過装置のような役割を果たし、悪臭の原因となるバクテリアの増殖と、それに伴うにおいの発生を抑制、無臭化してくれるのです。

ウール先進国のヨーロッパでは、赤ちゃん用にウール素材のオムツカバー(ズボン)も販売されています。オムツカバーがおしっこで蒸れたときも、洗う必要はなく、干しておくだけでにおいが無くなります。
日常生活でも、焼肉屋さんにいったあと、100%ウールのセーターならば、しばらくクローゼットに干しておけば、ケムリのにおいは自然に消えていきます。コットンやリネンだと、繊維の奥まで浸透したにおいは洗わないと消えませんよね。

ウールは元々羊の皮膚の組織が変化して生まれたものの為、羊にとって我が身を守る天然のバリアのような役割を果たすわけで、水をはじき、バクテリアをやっつけてくれるのは自然がもたらした恩恵、ということもできるかもしれません。

クヴァドララフシモンズのウール生地