Piero Lissoni(ピエロ・リッソーニ)

静けさの美を追求する、イタリアが生んだ巨匠 

イタリア出身の建築家・デザイナー、ピエロ・リッソーニ。
建築、インテリア、プロダクトデザインなど多岐にわたって活躍する、世界的に評価の高いデザイナーです。ミラノ工科大学卒業後、1986年に自身の事務所「スタジオ・リッソーニ」を設立し、ボッフィ、カッシーナ、カルテルといった一流ブランドとのコラボレーションを通して、数々の名作を世に送り出してきました。

リッソーニのデザインは、徹底したミニマリズムとディテールへの妥協のないこだわりで知られています。その特徴は、無駄をそぎ落としたシンプルで洗練された美しさ。直線を基調としたフォルム、上質な素材の組み合わせ、そして空間に静かに調和する佇まいは、どんな時代、どんな空間にも自然と溶け込み、人々の心を惹きつけます。
彼が一貫して追求しているのは、「静けさの中にあるエレガンス」。それはまさに、空間に溶け込みながらも確かな上質さを感じさせるイタリアンモダンの精神そのものです。


FRITZ HANSEN / LISSONI SOFA(リッソーニソファ)

また、リッソーニはプロダクトや建築の領域にとどまらず、ロゴやトレードマーク、企業のCI(コーポレート・アイデンティティ)など、グラフィックデザイン分野にもその才能を発揮。
いずれの分野においても、彼の作品には「本質的でシンプルであること」という明確な哲学が貫かれています。

彼のデザイン哲学は、「機能や目的のためではなく、人間のためにデザインすべき」という考え方に根ざしています。
そこには、アルネ・ヤコブセンやポール・ケアホルムといった北欧デザインの巨匠たちからのインスピレーションも色濃く息づいており、北欧とイタリア、双方の文化と美意識の融合が見て取れます。


FRITZ HANSEN / ALPHABET SOFA(アルファベットソファ)

リッソーニのデザインは、単なる製品づくりを超えて、人の暮らしに深く寄り添い、生活そのものを豊かにする力を持っています。
時代を超えて愛され続けるその理由は、美しさと機能の調和だけでなく、「人のためのデザイン」を真摯に追い求める、その姿勢にあるのかもしれません。

並び替え
45件中 41-45件表示
1 2
並び替え
45件中 41-45件表示
1 2