1台2役のフレキシブルなランプ
イタリアを代表する照明ブランド「Artemide」を象徴する存在ともいえるTolomeo(トロメオ)シリーズ。
その中でもこの「Tolomeo Mega Floor」は、Tolomeoシリーズの中でも一番大きなモデルとなります。
特徴的なアーム構造と軽やかなシェード、そして重厚感のあるベースが絶妙なバランスで融合し、シンプルながらも彫刻のような存在感を放ちます。
Tolomeo Mega Floorの基本情報

カラーバリエーションは全3色。blackのみアームとベースも同色でカラーリングされています。

Tolomeo シリーズ

▲左からMicro Pinza / Micro Table / Mini Table / Basculante Reading Floor / Mega Floor
Tolomeoシリーズはバリエーションが豊富。
どのモデルもスタイリッシュで洗練されたデザインなので、複数のシリーズを組み合わせても空間に統一感が生まれます。
デスクやフロアなど、用途に合わせて選ぶことで、インテリアの完成度がさらに高まります。
Tolomeo Mega Floorの魅力
1. 優れた可動域


Tolomeo Mega Floorは、Tolomeo Tableシリーズと同様に、可動域の広さが魅力。
高さを変えるだけでなく、シェードの角度も調整できるので、空間や用途に合わせて光の向きを調整することができます。

▲さりげない”Artemide”ロゴ
可動するアームにはひっそりと”Artemide”のロゴも入っています。


▲調光機能付きフットスイッチ
Tolomeo Mega Floorは、無段階の調光機能付きフットスイッチで、明るさも自由自在。
明るさをMAXにしてもシェードが光をやわらげてくれるため、まぶしさは感じません。

シェードは上部が開いた構造になっており、そのためシェードに反射した光が、上方向へもほんのりと広がります。
2. ペンダントにも、フロアにも。スタイリングの自由度の高さ

▲リビングで”ペンダントライト”として使用
照明の高さを自在に調整できるため、フロアランプとしてソファ横で手元灯のように、シェードを高めにセットしてペンダントライトとして空間をやさしく照らすことも可能。
ひとつで、2通りの使い方を楽しめます。
特におすすめしたいのがペンダントライトのように使うスタイリング。
コンセントさえあればどこでも設置できるため、
・賃貸などで希望の位置に天井電源がない方
・吹き抜けなどで天井に照明を吊るすのが難しい方にもぴったりです。
ひと味違うスタイリングが叶うのも、大きな魅力です。
3. お部屋の主役になるMegaのサイズ感


Megaの特徴といえばこのサイズ感。
壁に何も飾らなくても寂しさを感じさせないくらい、これ1台でお部屋のインテリアが決まります。
4. 無機質でシャープなデザイン
少し無機質さを感じさせるトロメオのデザイン。
灯具を支える細身のアームがシャープなデザインをいっそう引き立ててくれます。
自由な可動を実現する細いワイヤーも工業的な美しさを感じます。
その一方で、シェードの素材やカラーによって印象は大きく変化。
クールで洗練された空間から、やわらかく落ち着いた雰囲気まで、スタイリング次第で幅広い表情を楽しむことができます。

▲grey satin
grey satin と black のシェードには、わずかに光沢のある上質なサテン素材(布製)を使用しています。
なかでも blackは、その艶感がシックな存在感を引き立て、ホテルライクな上質空間にもぴったり。
モダンで落ち着いたインテリアにおすすめのカラーです。

▲parchment paper
parchment paperは紙と樹脂を混ぜ合わせた素材で、ナチュラルな風合いが魅力的。
シェード越しにやわらかく光が透けるため、やさしい雰囲気を演出します。
シルバーのアームが全体をほどよく引き締め、ナチュラルでありながら洗練された空間に。
木製家具との相性も抜群です。
スタイリング例

▲grey satin

▲black

▲black
メンテナンス方法
・汚れがひどい場合は、柔らかい布を中性洗剤に浸し固くしぼって拭き取り、乾いた柔らかい布で乾拭きしてください。
使用上の注意事項
・灯具やアームの可動は、必ず可動範囲内で行ってください。無理な動作は破損の原因となります。
・アームの可動部にある調整ナットは、常にしっかりと締めてください。緩んだ状態での使用は安全性を損ないます。
・器具を移動する際は、必ずベース(台座)部分を持ってください。支柱やアームを持って無理に移動させると故障の原因になります。
・長時間使用しない場合は、プラグをコンセントから抜いて保管してください。
デザイナー/Michele De Lucchi(ミケーレ・デ・ルッキ)

1951年イタリア・フェラーラ生まれ。フィレンツェ大学で建築を学び、1970~80年代の急進的かつ実験的な建築運動が盛んだった時代において「Cavart」「Alchimia」「Memphis」といった前衛的なデザイングループの中心メンバーとして活躍。ポストモダンの旗手として注目され、家具・照明から建築・空間演出まで幅広く活動。特に照明デザインではArtemideやOlivetti、Alessi、Hermèsなど世界的ブランドとのコラボレーションを多数手がけている。
ミラノ万博(2015)では「パヴィリオーネ・ゼロ」などのパビリオンを設計し、都市スケールのプロジェクトにも携わった。創作の原点には建築・クラフト・テクノロジーへの尽きない探究心がある。
2000年にイタリア共和国功労勲章オフィサーを受章。大学教授としても後進を育てながら、詩的かつ機能的なデザインを追求し続けている。
デザイナー/Giancarlo Fassina(ジャンカルロ・ファッシーナ)

ミラノ工科大学で建築を学んだのち、ジャンカルロ・ファッシーナは照明器具のデザインを専門に活動を開始。
光という素材を深く追求し、影の出方、カメラアングル、露出といった細部にまで配慮した設計を行なった。
キャリアを通じて、数多くの照明ブランドとコラボレーションを重ね、展示会や美術館の照明インスタレーションも多数手がけている。
1989年には、ミケーレ・デ・ルッキと共に手がけた「Artemide トロメオ」で、イタリアデザイン界で最も権威ある賞のひとつコンパッソ・ドーロ賞を受賞。
Artemideについて

1959年創業、イタリアを代表する照明メーカーであるアルテミデ社は、斬新で大胆なデザイン開発力で世界的評価を受けています。
エルネスト・ジスモンディをはじめとする名だたるデザイナーの作品が並ぶカタログは、そのものがイタリアデザイン史と言っても過言ではありません。中でもミケーレ・デ・ルッキとジャンカルロ・ファッシーナがデザインした「Tolomeo(トロメオ)」シリーズはタスクライトの傑作として登場から30年以上にわたって世界中で愛され、フロアランプやウォールライトなどバリエーションも豊富です。
また、リチャード・サパーによりデザインされたTizio(ティチオ)はモダンなフォルムの美しさと機能性によりニューヨーク近代美術館(MOMA)の永久コレクションにも選ばれています。