まるで動く芸術作品。機能性を備えた美しいティートロリー。

Artek(アルテック)ティートロリーは、フィンランドの巨匠アルヴァ・アアルトがイギリスの紅茶文化と日本の木工技術にインスピレーションを受けて1936年にデザインした作品です。特徴的なラメラ曲げ木のフレームは、バーチ材の合板を柔らかく曲げることで、無垢材のような滑らかなカーブを実現しています。
ティートロリーとは?

イギリスで紅茶文化が広まるにつれ、ティートロリーは、一度にたくさんの食器や軽食を運ぶ手間を減らす便利なアイテムとして使われるようになりました。お茶の時間をより快適にするだけでなく、サイドテーブルとして、おしゃれな飾り棚や収納スペースとしても活躍する、用途の広い家具です。
ティートロリーのおすすめポイント
1.ソファー横にサイドテーブルとして

ティートロリー全体に安定感をもたらすアイコニックな大きい車輪。トロリーの細い脚部との対比が美しく、ソファ横のちょっとしたスペースに、読みかけの本やお茶を淹れたカップを置くだけで優雅なひと時を過ごすことができます。
2.リビングのセンターテーブルとして
一般的なセンターテーブルの高さは38~45cm。Artekのティートロリーは56cmと少し高めなので、ソファに座ってゆっくりとティータイムを楽しむ時も、腰をかがみ過ぎない程よい高さで快適に過ごすことができます。
3.手軽に移動ができる

リビングを広く使いたいときには持ち手を持って簡単に移動ができるので、空間をよりフレキシブルに使うことができます。また、お掃除の際にも快適です。車輪はゴムで覆われており、移動の際に床を傷つける心配がありません。
4.部屋を選ばずどんな空間にも馴染むシンプルな収納

リビングだけでなく、書斎のデスク横や、寝室のベッド横に置いて本や飾り物、植物を置く台としてもおすすめです。
Artekのティートローリーは、北欧デザインの美しさと機能性を兼ね備えた逸品です。シンプルながらも洗練されたデザインは、どんな空間にも自然に溶け込み、日常を豊かに彩ります。リビングやダイニングでの活用はもちろん、アートピースを飾るスタンドとしても最適。長く愛用できる家具として、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
サイズ
W500×D900×H560(約mm)
上下段の間の高さ:345(約mm)
トレイ内寸:上段 W485×D785、下段 W405×D785(約mm)

フィンランドとArtek
国土のおよそ73%が森林と自然豊かな土地フィンランドでつくられたArtekの家具は、柔らかく素朴なデザインで、少しの幸せを運んでくれます。
フィンランドでは、デザインは限られた人のためのラグジュアリーではなく、日常の暮らしの一部として捉えられています。簡潔で、機能的、かつ実用性と美を兼ね備えている、それがフィンランドのデザインです。
Artekは、アアルト自身が家具の生産と販売を行い、自身で使用するために、 美術史家のニルス・グスタフ・ハールの紹介で知り合ったマイレア邸の施主、美術コレクターのマイレのグリクセンと妻アイノとで1935年に共同設立されました。
現在も、設立された当時と同じフィンランドのトゥルク市郊外にある工場でArtekの製品は生産、販売されています。
フィンランド産の木材の美しさは、複数の樹種の混交林で生育することや、北欧の土に含まれるミネラル分の影響によるもので、こうした木々の中から樹齢80年もの木がArtekのプロダクトに用いられています。
アアルト夫妻は、一貫して自然の中にみられる造形から影響を受け、ほとんどの場合、自然素材を用いたモノづくりを行っていました。
また、Artekの自社工場では、無駄なく木材を使用するために端材を燃料にするなど、独自に森林の保全に貢献しています。
アルヴァ・アアルトによるデザイン
Artekのほとんどの家具は、フィンランドで生まれ育ったアルヴァ・アアルトによるデザインです。
フィンランドの田舎町クオルタネ出身のアアルトは、森林業務官の祖父と測量技師の父、郵便局員の母をもち、アラヤルヴィ、ユヴァスキュラという地方都市で少年時代を過ごしました。原風景は、フィンランドらしい森と湖に囲まれた大自然です。
建築やインテリアへの考えは、両親や祖父、自然に触れた幼少期から蓄積されたものであり、無意識の中にこそ建築と芸術に共通する源が深く根差しているとアアルトは信じていました。 アアルトが認めた建築と芸術に共通するもう一つの特徴は、あらゆる創造的活動の出発点として素材を扱い、利用することでした。
シンプルでモダン、機能主義的な形をフィンランドの木を使って表現できないだろうか、と終生このテーマに取り組み、フィンランドの木を使ったL-レッグをつくりだし、数々の名作を残しました。