1946年にフィン・ユールがデザインした「ファイアプレイスチェア」は、繊細で流れるようなフォルムと上質な座り心地が魅力の名作です。
ペーパーナイフのように滑らかな肘掛け、脚部を交差させた特徴的な構造、控えめなボタン留めなど、随所にフィン・ユールらしい美しいディテールが見られます。
オーク、ウォルナットのフレームに、デンマーク国内で職人が手作業で張り込みを行い、テキスタイルまたはレザー仕様から選ぶことができます。
本作は1940年代半ばに家具メーカー「ボビルケ」との協働で生まれたシリーズの一つで、「リーディングチェア」や「46ソファ」と並び、フィン・ユールの代表的なデザインとして高く評価されています。構造体と座面を分離して見せる設計思想や、遊び心のあるクロスブレースの造形に、彼の独創性と丹念なクラフトマンシップが凝縮された一脚です。