1945年にデザインされた「カウフマンテーブル」は、フィン・ユールが自邸のために製作したテーブルで、彼の代表作に共通する独自の造形美が際立ちます。わずかに浮遊するように見える天板の縁の仕上げが特徴で、軽やかで洗練された印象を与えます。オーク材のフレームに、無垢の縁をもつウォルナット突板の天板を組み合わせ、ほぼすべてが手仕事によって仕上げられています。
名称は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のインダストリアルデザイン部門の元ディレクターであり、フィン・ユールの友人であったエドガー・カウフマン・ジュニアにちなんで名づけられました。二人の出会いは、ユールの国際的な評価を確立する大きなきっかけとなりました。