壁に寄り添う、自由な光
「パレンテシ」は、天井から床まで張られた一本のワイヤーを使って、光の位置を自在に調整できる画期的な照明です。
特別な工具や電気工事は不要。コンセントに挿すだけで簡単に設置でき、上向きにすれば間接照明、下向きにすればスポットライトとして、シーンに合わせて光をデザインできます。
1971年に誕生して以来、機能性と美しさを両立させたデザインは、時代を超えて今もなお多くの人々に愛され続けています。
PARENTESIの基本情報


カラーは、ブラック・ニッケル・ホワイト・レッド4色展開。
PARENTESIの魅力
1. 工事不要で、空間をデザインする照明

この照明の最大の魅力は、特別な工具を使わずに光の位置を自由自在に調節できるという、画期的な構造にあります。
独特な形状の湾曲したパーツが、天井から床までピンと張られたワイヤーを挟み込むことで摩擦が生まれ、ランプヘッドを好きな高さでピタリと固定します。このシンプルな構造は、デザイナーの機能性と使いやすさへの徹底的な追求によって生まれました。
パレンテシがあれば、一台の照明でさまざまな光の演出が可能です。
「PARENTESI」 の名の通り、空間を分割するパーテーションとしても使えます。店舗などで複数灯をパーテーション代わりに並べれば、空間にリズムと光の境界線を生み出すことが可能です。
■使い方は無限大
間接照明:上向きにして、壁や天井を柔らかく照らす。
スポットライト:テーブルやアートピースに光のアクセントをつける。
ダウンライト:高い位置から床を照らし、空間を明るくする。
アッパーライト:低い位置から壁を照らし、落ち着いた雰囲気を演出する。
2. 時を超えて愛されるミニマルなデザイン

余計なものを削ぎ落としたシンプルなデザインは、どんな空間にも自然に溶け込み、普遍的な美しさを持ち合わせています。「動と静」「洗練とシンプルさ」といった相反する要素が見事に融合されており、その機能美は誕生から50年以上経った今も、世界中のデザイン愛好家を魅了し続けています。
3. デザインと創造性を尊重したストーリー

この照明は、ピオ・マンズーの原画をアキッレ・カスティリオーニが完成させたという、二人のデザイナーの協業から生まれました。カスティリオーニが、製品化に多大な労力を費やしながらもマンズーと平等に権利を共有したというエピソードは、相互の創造性への深い敬意を示しています。こうした背景にあるストーリーも、単なる照明器具を超えた、特別な価値を感じさせてくれます。
PARENTESIの納品事例
CONNECTがインテリアを手掛けた大林モータースの宿泊施設にも採用いただきました。

こんな方におすすめ
空間に個性を加えたい方
唯一無二の存在感を放つデザインで、お部屋の雰囲気を一層引き立てたい方。
照明で空間演出を楽しみたい方
光の位置や向きを自由に調整し、間接照明からスポットライトまで、様々な表情を創り出したい方。
デザインと機能性を両立させたい方
時代を超えて愛される機能美を持ち、実用性も兼ね備えた照明をお探しの方。
ミニマルながらも存在感のあるデザインを好む方
無駄を削ぎ落としたシンプルな構造の中に、確かな個性を求める方。
メンテナンスについて
定期的なお手入れで、安心・安全にお使いいただけます。
・年に1回以上の清掃と点検をおすすめします。
・ネジや部品のゆるみ、コードの痛みなどがないか確認を。
・お手入れの時は必ず本体の電源を切り、汚れやほこりは乾いた柔らかい布で拭いてください。
・湿気の多い場所や屋外での使用は避けてください。(※常温:5℃~30℃)
取付について
■取付前の注意点

取付部の強度は器具質量に十分に耐えるようにしてください。※取付可能天井の厚さは5~12mmです。
■取付方法
【1】フランジにエキスパンションボルトをセットする。
天井に直径10mmの穴を開けてエクスパンションボルトを差し込み、吊り下げフックが天井面に密着するまで締め付けてください。

【2】ワイヤーの金具を吊下げフックに引掛け、床面から17cmの長さでワイヤーをカットしてください。

【3】ランプホルダーを本体パイプの中央にセットしてください。※ランプホルダーの穴を水で濡らすと通りが良くなります。セット後は水分を拭き取ってください。

【4】本体パイプにワイヤーを通し、ワイヤー端末に調整器具を取り付けてネジを締めつけ固定してください。

【5】ウェイトにフックを取り付け、調整金具に掛けて吊下げて、ウェイトが5mm程度浮くように旋回ナットで調節してください。
※ワイヤーに緩みがあると本体パイプが固定しません。

【6】ランプホルダーにソケットをセットし、ランプをソケットにねじ込んでください。
※器具に表示されている種類およびワット数以下のランプをご使用ください。
デザイナー/Pio Manz(ピオ・マンズー)

1939-1969年、ベルガモ生まれ。デザイナー。20世紀イタリアを代表する有名な彫刻家、ジャコモ・マンズーを父にもつ。ドイツのウルム造形大学卒業後、’62年、マイケル・コンラッドとともに、自動車コンテストに参加。英国車オースティン・ヒーレー3000をベースにしたデザインで見事優勝。1968年、自動車デザインのコンサルタントとしてフィアット社に参画し、小型車の研究を行う他、アレッシやさまざまなブランドの家具や照明デザイン等を手がける。30歳の時に交通事故にて死去。
デザイナー/Achille Castiglioni(アッキーレ・カスティリオーニ)

1918年イタリア、ミラノ生まれ。ミラノ工科大学の建築学科を卒業後、兄のピエール・ジャコモとともに建築家・デザイナーとしてキャリアをスタート。1962年のフロス社創設時には新素材を用いた照明のデザインを担当。その後も斬新なアイデアで独創的な照明作品を数多く生み出した。また、AlessiやKartell、Zanottaなどイタリアを代表する企業で家具やインテリア用品のデザインを手がけている。個性を主張せず、使う人の視点で物づくりを続けたカスティリオーニの仕事は、現代のデザインの礎となっている。手がけた製品の多くは世界中の美術館や博物館で永久コレクションされ、同時に今も色褪せることのないロングセラーとして世界中で愛されている。名実共に20世紀を代表するデザイナーのひとり。
※その他のプロダクトなど
・ARCO
・LAMPADINA
・TARAXACUM
イタリアを代表する照明ブランド、FLOS (フロス)とは?

1962年、イタリア メラノで設立された住宅照明および建築照明の製品やシステムを提供する国際企業。新しい創造的な才能を見いだすと共に、技術的研究や革新的な取り組みを継続的に行い、60年以上にわたり成長を遂げている。世界80ヵ国以上に輸出し、ローマ・ミラノ・パリ・リヨン・ニューヨーク・ストックホルムに直営店を展開している。フロスの作品は数々の国際的な賞を受賞しており、その多くが世界の主要な美術館やデザイン博物館のパーマネントコレクションに収蔵されている。日本フロスは1981年に設立された。