あなたと共に育つ、一生ものの相棒。
休日の数時間、コーヒーと本を置ける「自分の居場所」
ソファに深く腰掛けると、だんだん姿勢が崩れて腰が痛くなる。かといって、ダイニングチェアでは長時間の読書は疲れてしまう。手元に温かいコーヒーを置いて、数時間、ただじっと本の世界に浸りたい。「くつろぎたいけれど、崩れたくない」。そんなわがままを受け止めてくれる場所は、家の中に意外と少ないものです。
座面高33cmという低重心の作りと、水平に削り出された幅広の木のアームレスト。このスパニッシュチェアは、体を深く預ける安心感と、手元に物を置く利便性を兼ね備えています。一度座ると、もう立ち上がりたくなくなる。動かなくていい、あなただけのパーソナルスペースがここに完成します。
伝統と革新が交差する、モーエンセンの「誠実なデザイン」
1958年、デンマークのデザイナーであるボーエ・モーエンセンが設計し、フレデリシア社から発表されました。彼が家族とのスペイン旅行中、アンダルシア地方で見かけた伝統的な木製椅子から着想を得て作られています。
無駄な飾りは一切ありません。使われているのは、太く頑丈な無垢のオーク材と、馬具などに使われる分厚い一枚革(サドルレザー)だけ。構造はシンプルですが、そこには「日々の生活で実際にどう使われるか」を徹底的に考え抜いた、作り手の誠実な意図が細部まで宿っています。
なぜ、この椅子が選ばれるのか
マグカップが安定する、幅広のオーク材アームレスト
ラウンジチェアの中でもひときわ幅広く設計されたアームレストが、この椅子の最大の特徴です。平らに削り出されたオーク材の上に、マグカップやスマートフォン、読みかけの本を直接置くことができます。わざわざサイドテーブルを用意する必要はありません。手のひらを乗せると、木の確かな温もりと滑らかな手触りが伝わってきます。
数十年後、この椅子はもっと美しくなる。時を刻むサドルレザーの風格。
背もたれと座面を支えるのは、スウェーデンの名門タンナー「テルンショー・ガルヴェリ社」が手掛ける最高級のサドルレザー。3歳以上の雄牛(ブル)から取れる極厚の革は、馬具にも用いられ、高級メゾンが指名するほど強靭で希少な素材です。一般的な革を凌駕する厚みと強度を持ち、何年座り込んでもだらしなく伸びたり、型崩れしたりすることはありません。
内部にクッション材を持たず、革の張りだけで身体を支える構造は、モーエンセンが計算し尽くした究極の快適さ。
使い始めの「ギュッ」と軋む硬い感触も、歳月を重ねるごとにあなたの身体に寄り添うように馴染んでいきます。
もし緩みが出ても、背面と座面裏のバックルを締め直す(4段階調整が可能)ことで、再びパンとした張りが蘇ります。
また、汚れが気になってきた場合などは、レザーパーツ単体での購入・交換も可能です。
足を床にしっかり着けられる、座面高33cm
座面の高さは33cm。一般的なダイニングチェアより約10cm低く作られています。足の裏がピタッと床に届くため、重心がブレず、どっしりと座ることができます。一見すると幅広で一癖あるデザインに見えますが、背もたれは低めに抑えられているため、部屋に置いても圧迫感が出ません。分厚いレザーが面となって背中全体をしっかりと受け止めてくれるので、体をしっかり預けられる素晴らしい安心感があります。
スタッフが実際に使ってみて
新品の頃は座るとパツンと革が張る感覚がありましたが、毎日座り続けるうちに、お尻の形に合わせて革が少しずつ馴染み、太ももの裏側に当たる感触がじんわりと柔らかくなっていきました。使い込むほどにしなやかさと艶が増していくのを、日々肌で感じています。
また、手がよく触れるアームレストの先端部分は、徐々に摩擦でツルツルとした手触りに変わり、色も周囲より一段階濃く変化しています。手入れをしながら少しずつ自分の体型に馴染ませていく過程は、まさに「お気に入りの椅子を育てる」という言葉を体現しています。
リビングの窓際や、本棚の横に
1人掛けの椅子だからこそ、生活動線に合わせて好きな場所に配置できます。リビングのラグの上に単体でポンと置くだけで、そこが特別な読書スペースに。傍らにフロアランプを立てれば、夜の静かな時間を過ごすための最適な環境が整います。
また、直線的な木のフレームは、北欧の家具だけでなく和室の畳にもよく馴染みます。家に届いたその日から、長年そこにあったかのようにヴィンテージの家具ともすんなりと調和する、懐の深いデザインです。
サイズ・素材の仕様
ご自宅のスペースや、お好みの質感に合わせてお選びいただけます。
サイズ:幅82.5×奥行60×高さ67 / 座面高33(cm)
▲当社実測 約14.5cm
▽木材(フレーム)
▽革(サドルレザー)
革と木を育てる、定期的なお手入れ
一生モノの道具として長くお使いいただくためには、定期的なケアが必要です。
革のお手入れ
普段は柔らかい布でサッと乾拭きをしてください。軽い汚れがついた場合は、一度沸騰させて室温まで冷ました水を布に含ませ、固く絞ってから優しく拭き取ります。もし革がご自身の体重で沈みすぎたと感じたときは、背面と座面裏にある真鍮バックルの穴を一つキツく締めることで、心地よい弾力をキープできます。
木のお手入れ(オイル仕上げの場合)
清潔な乾いた布で拭いてください。水分に弱いため、濡れ布巾は避けます。木肌のパサつきが気になってきたら、定期的に薄く専用オイルを塗り込むことで、美しい木目を保つことができます。
木のお手入れ(ソープ仕上げの場合)
普段は清潔な乾いた布で優しく拭いてください。木肌のパサつきや黒ずみが気になってきたら、専用のソープ(石鹸水)を泡立ててスポンジで「木を洗う」ようにお手入れをします。石鹸の自然な油分が木に染み込んで保護膜となり、オーク材本来のサラッとした心地よい手触りと、白く明るい表情を取り戻すことができます。
FAQ - 購入前によくいただくご質問
Q. 重くて動かすのが大変ですか?
A. 重さは約10.7kgです。片手で軽々と、とはいきませんが、大人の方であれば両手で少し持ち上げるようにすれば、引きずらずに掃除や模様替えのための移動が可能です。
Q. 水をこぼした時はどうすればいいですか?
A. 特に色の薄いナチュラルレザーは水濡れでシミになりやすいため、こぼしてしまったらすぐに乾いた布でトントンと吸い取るように拭き取ってください。
Q. レザーだけを交換したい場合は交換可能ですか?
A. レザーのみの交換も承っております。また、メーカー保証が25年とかなり長い期間保証がされておりますので、万が一何か気になる点が発生した場合も安心です。
未完成を愉しむ、あなただけの一脚へ。
ご自宅に届いたその日が、この椅子にとって最も硬く、未完成な状態です。
毎日座り、アームを撫で、時折お手入れをする。その繰り返しのなかで、木は手の脂を吸って艶を増し、革はあなたの体型を記憶してゆっくりと馴染んでいきます。 長い時間をかけて、世界に二つとない自分専用の座り心地を作り上げていく。そんな豊かな経年変化を楽しみながら、これからの人生を共に歩むパートナーとしてお迎えいただければ幸いです。