1949年の発想が、いま再び息づく―

Jean Prouvé〈ジャン・プルーヴェ〉の名作、円形テーブル〈Guéridon/ゲリドン〉は、今の暮らしにも心地よく寄り添います。
1. 物語の序章
〈ゲリドン〉は、1949年にパリ国際大学都市の学生食堂のためにデザインされたテーブルを原型としています。

無垢材の天板を、構造的に無駄のないトラスが支える設計。「家具も建築のようであるべきだ」というジャン・プルーヴェの思考が、この一台に込められています。
2. Vitra が託された使命

© Collection SCE Jean Prouvé
2002年、スイスの家具ブランド〈Vitra〉がプルーヴェ家と正式に提携し、ゲリドンの復刻が始まりました。
当時の図面や現存する家具をもとに、細かな形やバランスまで丁寧に再現。
木のパーツは機械で加工したあと、職人の手で角をなめらかに整え、オイルを染み込ませた布で美しく磨き上げています。
機械の精密さと、人の手のぬくもり。その両方が、今の時代にふさわしい形でゲリドンをよみがえらせています。
サステナブルな生産拠点

ゲリドンは、ドイツ・ヴァイル・アム・ラインにあるヴィトラのキャンパスで作られています。
木工から塗装、金属の組み立て、最終検査まで、すべての工程を一貫して行うことで高い品質を実現。
また、工場の電力の多くは水力発電でまかなわれており、CO₂排出量をできるだけ抑えています。
3. デザインと使い心地

重厚な無垢材 × シャープな鉄骨フレーム
異素材の美しいコントラストが際立つ、存在感のある一台です。「圧倒的な頑丈さ」と「軽やかなデザイン」を兼ね備え、空間に静かな強さをもたらします。ダイニングテーブルとしてはもちろん、ホームオフィスやミーティングスペースにもぴったり。
実際に私自身も、仕事や打ち合わせ、カフェタイムに日常的に使用していますが、驚くほどの安定感があり、ぐらつきがまったくない点に感動しています。

脚が3本のため、安定性に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に全体重をかけてもぐらつきは一切ありません。これまでさまざまなテーブルを使用してきましたが、床の高低差に左右されず、これほどの安定感を備えたものは初めてです。

テーブルの天板厚30mm。丸テーブルの中では比較的厚みがあり、空間に力強さと安定感をもたらします。4人で囲んで圧迫感がなく、心地よい距離感が保てるにも魅力のひとつです。

サイズ展開は2種類:直径 Φ900×H740mm/Φ1050×H740mm
・Φ900mm は2〜3人での軽食やティータイムにちょうど良いサイズ。
コンパクトなダイニングとしてはもちろん、ラウンジや応接室のコーヒーテーブルにも最適です。
来客との軽い打ち合わせや雑談スペース、オフィスの共有スペースでの短時間のミーティングなど、「会話を楽しむ空間」に自然に溶け込みます。
・Φ1050mm は4人でゆったり、6人でも囲める絶妙なサイズ感が魅力です。普段のダイニング使いにはもちろん、ホームパーティーや打ち合わせにもぴったり。
アームレスのチェアなら6脚まで対応可能で、人数に合わせて柔軟に使えます。
「安定感」と「美しさ」を兼ね備えた、空間の主役になる一台です。
4. カスタマイズとコーディネート
素材へのこだわり
・西ヨーロッパおよびポーランド産のオーク材、アメリカ産のウォルナット材を、FSC®認証材から厳選
・天板と脚は同じ丸太から製材し、木目と色味をマッチング
3種の木色はどれも豊かな木目が主役。天板と脚は無垢材で、ナチュラルオーク/アメリカンウォルナット/ダークステインドオークの3種類から選べます。
Table top and legs

・ナチュラルオーク:北欧や和モダンなど、さまざまなスタイルにマッチします。
・アメリカンウォルナット:落ち着いた書斎や重厚感のある空間に最適です。
・ダークステインドオーク:レザーやPH5リテイクと組み合わせると、一層魅力に。

スチール製クロスバーは深みのあるディープブラック仕上げ、金属部分にはVOC削減に配慮したパウダーコート塗装を施しています。
中央のブラックバーが空間を引き締め、Vitraの スタンダードチェアとの組み合わせで統一感あるシンプルモダンに仕上がります。

5. メンテナンスの愉しみ
Guéridon テーブルは、天然木本来の質感と美しさを活かした仕上げが特徴です。日々のお手入れは、柔らかい布での乾拭きが基本です。
軽い汚れが気になる場合は、中性洗剤を薄めた水を布に含ませてよく絞り、やさしく拭いたあと、すぐに乾いた布で水分を拭き取ってください。数ヶ月に一度を目安に、専用のケアオイルを塗布することで、木肌のしっとりとした艶がよみがえります。
6. まとめ
ゲリドンは、1949年に学生食堂で生まれた美しい構造を、現代のサステナブルな視点でよみがえらせたテーブルです。
無垢材ならではのあたたかみ、建築家ジャン・プルーヴェの独自のデザイン、そしてVitraの確かなものづくり。そのすべてがひとつになり、世代を超えて長く使える、特別な一台が完成しました。
ただのテーブルではなく、暮らしの中に「物語」や「美意識」を加えてくれる存在です。

ぜひ一度、実際に触れてみてください。その質感と存在感が、きっと心に残るはずです。