PK(ポール・ケアホルム)コレクション
デンマーク家具界の巨匠、ポール・ケアホルム。彼は51年の生涯で、100を超える家具のデザインを手がけました。彼の死から2年後の1982年、残された数々の名デザインを受け継ぐべく、フリッツ・ハンセンによって「PKコレクション」の製造がスタートしました。
PK22やPK80をはじめ、数々の傑作が今もなお世界中の多くのファンを魅了し、年々その価値を高めています。
木製家具が主流だった時代に、スチールをはじめとする異素材を「木と同様に風合いを増してゆく芸術的な素材」ととらえたポール・ケアホルム。その洗練と調和の同居した革新的なデザインは、後世の家具の歴史に非常に大きな影響を与えました。
彼の細部までこだわり抜く誠実なモノづくりの精神。一時の流行にとらわれないタイムレスなデザインと、年を経るごとに風合いが増していく素材への慈しみ。素朴なものに静かに愛情を注ぐケアホルムの家具は、「本当の豊かな暮らし」が改めて見直されている現代の日本でも、大きく注目されています。
北欧家具の巨匠が追い求めた、時代を超える自然の美
デンマーク家具界の巨匠であるPoul Kjærholm(ポール・ケアホルム)は、1929年にデンマーク北西部の田舎町で生まれました。
15歳で家具職人に弟子入りし、18歳でキャビネットメーカーのマイスターの称号を取得。
ハンス J. ウェグナーのもとで様々なことを学び、バウハウスからも大きな影響を受けていました。
デンマークのクラフトマンシップの精神を継承しながらも、型にはまらない異色の才を示し続け、北欧家具の歴史に大きく名を残したデザイナーです。
PICK UP
品番の秘密
ポール・ケアホルムは、自身の名前の頭文字である「PK」と、数字の組み合わせによって表されています。
数字は"家具をカテゴリーごとに分類する"ことを目的としており、大きく分けて9つのカテゴリに分けられています。
・PK0-9 チェア
・PK10-19 アームチェア
・PK20-29 ラウンジチェア
・PK30-39 ソファ・スツール
・PK40-59 テーブル・デスク
・PK60-79 ローテーブル
・PK80-89 デイベッド・カウチ
・PK90-99 折りたたみスツール
・PK100-119 アクセサリー
さらに、製作された年代順に数字を割り当てたりせず、その項目にあった作品をデザインした際は、今まで使用していない空いている番号の中から、好きな番号を自由に選び、その作品の品番としました。