究極まで削ぎ落とされたミニマルデザイン

「Emi」は、装飾をそぎ落としたミニマルなフォルムと、独自の光制御技術によって、空間に静かな存在感をもたらします。
“光がどこから放たれているのか分からない”──そんな印象的なライティング体験が、空間全体をやわらかく包み込みます。
Emi Tの基本情報


カラーバリエーションは全5色。all off whiteのみ完全受注生産となり、お届けまでお時間をいただきます。
Emiシリーズ

Emiは、F(フロア)とT(テーブル)の2タイプ展開。
それぞれ高さはFが1700mm、Tが1140mmと異なり、空間に合わせてお選びいただけます。
基本的な機能やデザインは共通しており、使いたいシーンや設置場所に応じて、よりフィットするサイズをお選びください。
Emiの魅力
1. 無駄を削ぎ落とした、凛とした佇まい

一見すると、ごくシンプルなフォルム。
しかし、よく見ると、三角形のラインがベースから本体へと美しく連なり、まるで空間に静かに“彫刻”が立っているかのような存在感を放ちます。
FLOSらしい緻密さと大胆さが同居するデザインは、視覚的な主張を抑えながらも、空間に確かなアクセントを与えてくれます。
さらに、どこから光が出ているのかが分かりにくい「影からの光」という表現もこの照明ならでは。
主張しすぎず、それでいて印象に残る──そんなバランスを保った一台です。
2. 光を空間に合わせて自在にコントロール

▲上方向のみ

▲下方向のみ

▲上下方向
Emiという名前は「Emitting(=光を放出する)」という言葉が由来となっています。
その由来のとおりEmiは、上方向と下方向に独立して光を放てるユニークな照明です。
アッパーライトで天井や壁を照らせば、やわらかな間接光に包まれた空間に。
ダウンライトは足元をやさしく照らし、コーナーライトとしても活躍します。
シーンや気分に合わせて光の向きや量を調整でき、フロアランプと床置きランプの2役を1台でこなす優れものです。

▲上部のレンズ

▲下部の発光部
Emiから放たれる光は、力強く、そしてどこか優しさを感じさせる独特の質感を持ちます。
その秘密は、FLOSが独自に開発し特許を取得した特殊なレンズ構造にあります。
このレンズは、光が直接目に入らないようにしながらも、十分な明るさを確保できるのが特徴。
通常であれば「まぶしさを抑えると暗くなる」ものですが、Emiではレンズの形状を工夫することで、光を効率よく均一に広げることに成功しています。
そのため、やわらかな光が空間全体に広がり、明るさをしっかり感じられるのに、不思議とまぶしさを感じません。
まさに“見えない光”をデザインした、Emiならではの魅力です。
さらに、Emiは本体のシェードには光を通さず、上下の発光部からのみ光を放つ仕組み。
これにより光と影のコントラストが生まれ、照明そのものが空間に印象的な存在感を与えてくれます。
3. 触れて、つまんで、光を操る。優れたタッチ調光



本体の上部に軽く触れるだけで、点灯・消灯・調光がすべて完結。
それぞれ独立した操作が可能で、1%~100%の範囲で無段階で明るさを変えることができます。また"最小の明るさ"と"最大の明るさ"の際に点滅し、お知らせもしてくれます。

あえて物理的なスイッチを設けず、直感的に操作できる設計は、見た目の美しさだけでなく使い心地にも直結。
まるで手の動きに光がついてくるような、心地よい操作体験です。
4. 空間に映える、素材と色のニュアンス

▲ベース部分
ベース部分には鋳鉄を使用し、あえてムラ感のある仕上げを施すことで、重厚さと素朴さを両立。
マットな質感が空間にしっとりと馴染み、時を経ても飽きのこない存在になります。

カラーバリエーションは、グリーン、ブルー、レッドといった彫刻作品のような深みのある色に加え、オールホワイトのバージョンも展開。
モノトーン空間には潔く、木やファブリックを取り入れた空間には温かみを添える存在として、多彩にコーディネートできます。
Emi Tのおすすめの場所
■ソファサイド

リビングでのリラックスタイムに寄り添うのが、Emi T。
F(フロア)は高さ1700mmと存在感がありますが、T(テーブル)は高さ1140mm。
操作部がちょうどソファに座ったときの“手の届く位置”にあり、座ったままでも楽に明るさを調整できます。
読書の合間に少し灯りを落としたり、音楽を聴きながら空間の雰囲気を変えたり――。
日常の小さな仕草が、心地よい時間へと変わります。
光は直接目に入らず、壁や天井に反射してやわらかく広がる設計。
長く過ごすリビング空間でも、目に優しく穏やかな光で包み込んでくれます。
使用したスタッフレビュー
・直感的な操作が良い。
・いい意味で存在感がないので空間になじみやすい。
・T(テーブル)は操作部がソファに座りながら操作できる”ちょうどいい”位置にある
メンテナンス方法
・定期的に(年に1回以上)清掃、点検をしてください。
・器具のネジや部品のゆるみがないか、損傷、脱落、コードの痛みがないかお調べください。
・プラグやコンセント周りのゴミやほこりは、乾いたやわらかい布でよく拭いて取り除いてください。
発火や火災の原因となります。
使用上の注意事項

・持ち運ぶ際は必ずベースと本体を持ってください。
・発光部は点灯中に直接覗き込むと非常にまぶしく感じます。
お手入れの際は、必ず電源を切り、コンセントを抜いた状態で行ってください。
・不安定な場所で使用しないでください。
・器具を布、紙等で覆ったり、揮発性物質に近づけないでください。
・器具をカーテン等燃えやすいものに触れないようにしてください。
・電源プラグを抜く時は、ACアダプタまたは電源プラグを持って抜いてください。
・電源コードに重たいものを載せたり、電熱具等に近づけないでください。
・ランプの交換や器具のお手入れの際は電源を切ってください。
・器具を改造したり、部品を交換しないでください。
・異常時(煙がでたり変な臭いがする等)には、速やかに電源を切ってください。
デザイナー/Erwan Bouroullec(エルワン・ブルレック)

1976年、スペイン・カンペール生まれのフランス人デザイナー。1998年、パリ国立高等美術学校を卒業。
同年より、兄のロナン・ブルレック(Ronan Bouroullec)とともに活動を開始し、現在は共同制作に加えて個人プロジェクトも展開しています。
これまでに Vitra(ヴィトラ)、HAY(ヘイ)、Samsung(サムスン)、FLOS(フロス)、Kvadrat(クヴァドラ)、Ligne Roset(リーン・ロゼ)、Established & Sons(エスタブリッシュド&サンズ) など、幅広いブランドと協業してきました。
彼らの作品は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館、シカゴ美術館、パリのポンピドゥー・センターや装飾美術館など、世界各国の主要美術館に収蔵されています。
また、ロンドンのデザイン・ミュージアム(2002年)、ロサンゼルス現代美術館(MOCA, 2004年)、ポンピドゥー・メス(2011年)、ヴィクトリア&アルバート博物館(2011年)、シカゴ現代美術館(2012年)、パリ装飾美術館(2013年)など、世界中で個展を開催。近年ではフィラデルフィア美術館で回顧展が行われました。
多数のモノグラフも出版しており、代表的なものに Phaidon 社の『Works』(2012年)があります。
イタリアを代表する照明ブランド、FLOS(フロス)とは?

1962年、イタリア メラノで設立された住宅照明および建築照明の製品やシステムを提供する国際企業。新しい創造的な才能を見いだすと共に、技術的研究や革新的な取り組みを継続的に行い、60年以上にわたり成長を遂げている。世界80ヵ国以上に輸出し、ローマ・ミラノ・パリ・リヨン・ニューヨーク・ストックホルムに直営店を展開している。フロスの作品は数々の国際的な賞を受賞しており、その多くが世界の主要な美術館やデザイン博物館のパーマネントコレクションに収蔵されている。日本フロスは1981年に設立された。