アアルトの名作デザインをモダンに再解釈し蘇った「アームチェア45」
「アームチェア45」は、1935年にアルヴァ・アアルト自身によってデザインされました。
アアルトの名作デザインをモダンに再解釈し、現代のインテリアに洗練された温かみをもたらすべく復刻しました。
現代のニーズに合わせ、座面と肘掛けの高さをやや高く、座面の角度をやや緩やかに変更されています。
この椅子は、工業的な量産品でありながら、熟練した職人の手作業による木材の選別、曲げ加工、そして細やかな仕上げが随所に光ります。そのため、一つとして同じ木目や表情はなく、使うほどに愛着が深まる逸品です。
その快適さは、ティーリマキのスタジオで革張りのアームチェア45に腰かけてくつろぐアルヴァ・アアルトのアーカイブ写真が物語っているほど。
アームチェア45はダイニングテーブル、書斎のデスク、リビングの主役として、さまざまな空間に馴染みます。
ウェービングテープが織りなす、軽やかさと極上の座り心地
こちらのアームチェア45の座面と背もたれには、丁寧な「ウェービングテープ」が採用されています。これは、座り心地の良さだけでなく、見た目にも軽やかさと通気性をもたらします。バーチ材の明るい木肌と、ウェービングテープや籐の自然な素材感が織りなすコントラストは、洗練された北欧デザインの真髄を感じさせます。
ウェービングテープは適度な弾力性があり、身体の動きに合わせてしなやかに沈み込むため、長時間座っていても疲れにくいのが特徴です。また、通気性が良く、夏の暑い時期でも蒸れにくいため、一年を通して快適に使うことができます。ウェービングテープは使い込むうちに少しずつ柔らかくなり、座る人の身体に馴染んでいきます。また、経年による風合いの変化も楽しむことができ、愛着が増していくでしょう。
熟練した職人の手作業による「籐巻き」
籐巻き仕様のアームレストは、熟練した職人によって丁寧に一つひとつ手作業で巻かれています。籐巻きの持つ素朴で繊細な雰囲気と温かみは、和室や和モダンな空間、アジアンテイストのインテリアとも驚くほど美しく調和します。単なる北欧デザインの枠を超え、多様なスタイルに馴染む柔軟性も大きな魅力です。
使い込むほどに色が深まり、独特の光沢を増していくのが籐の魅力。時間と共に変化していく風合いは、その椅子が過ごしてきた「時」を物語り、使う人だけの愛着へと繋がります。
天然素材の特性上、節や色のばらつきがみられますが、自然の風合いをぜひ楽しんでいただきたいです。
共に時を重ねていく「生きた」存在
アルテックは、フィンランドが誇る建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルトとアイノ・アアルト夫妻、美術史家ニルス-グスタフ・ハール、そしてマイレ・グリクセンによって1935年に設立されました。「アート(Art)」と「テクノロジー(Technology)」の融合という大胆な理念を掲げ、機能性、美しさ、そして何よりも人間中心の視点を追求してきました。
彼らの哲学は、「デザインは限られた人のための贅沢ではなく、日常の暮らしの一部であるべき」という信念に根ざしています。自然素材の持つ温かさと、工業生産の合理性を融合させることで、多くの人々が手に取れる普遍的な美しさと実用性を兼ね備えた家具を生み出し続けています。アルテックの家具は、単なる道具ではなく、使う人の暮らしに寄り添い、共に時を重ねていく「生きた」存在なのです。
暮らしに寄り添う多用途性
アームチェア45は、その洗練されたデザインからは想像できないほど、実生活で多様なシーンに溶け込み、快適さを提供します。
リビング
窓際に置いて読書を楽しむパーソナルチェアとして、あるいはソファのサイドに配してゲスト用の補助椅子として。バーチ材・ハニーステイン仕上げの明るいトーンとウェービングテープの軽やかさは、空間に圧迫感を与えません。

ダイニング
ダイニングテーブルと合わせれば、食事の時間をよりゆったりと心地よいものに変えてくれます。アームがあることで立ち座りが楽になり、食後のリラックスタイムにも最適です。

寝室
ベッドサイドの少し離れた窓辺にアームチェア45を配置し、読書灯を添えることで、心地よいパーソナルスペースが生まれます。就寝前の静かな時間を過ごすのに最適な場所となります。寝室では朝は身支度をするドレッサー前のチェアとしてもおすすめです。
愛用するユーザーの声
レビュー1 40代女性
「リビングの主役です。バーチ材の温かみと、ウェービングテープの軽やかさが、部屋全体を明るく優しい雰囲気にしてくれます。座り心地も抜群で、読書や映画鑑賞が最高に心地よい時間に変わりました。」
レビュー2 30代男性
「テレワーク用に購入しました。長時間座っていても疲れにくく、肘をアームに置いてパソコン作業をしていますが、アームの高さもテーブルの高さとバランスがちょうど良いので集中力を維持できます。デザインも美しく、仕事のモチベーションアップにも繋がっています。」
レビュー3 50代女性
「築年数の古い和室にも驚くほど馴染みました。和と北欧デザインの融合がこんなにも美しいとは。籐巻きのアーム部分は夏でも蒸れにくく、季節を問わず快適に使えます。」
単なる椅子ではないアートな逸品
Artekの「アームチェア45」は、単なる椅子ではありません。アルヴァ・アアルトが追求した「人間中心の美と機能」が息づく、まさにリビングアートとも呼べる逸品です。その洗練されたデザイン、質の高い素材、そして熟練の職人技が織りなす座り心地は、あなたの日常に上質なくつろぎと安らぎをもたらします。
プライベートな空間を満喫する良き相棒として、書斎の主役として、あるいはダイニング空間のアクセントとして。多様な空間と用途にフィットするこのアームチェアは、日々の暮らしに彩りと豊かさを加え、時を超えて愛され続ける財産となるでしょう。
ぜひこの機会に、アームチェア45であなたの理想の空間作りをしてみてはいかがでしょうか。
フィンランドとArtek
国土のおよそ73%が森林と自然豊かな土地フィンランドでつくられたArtekの家具は、柔らかく素朴なデザインで、少しの幸せを運んでくれます。
フィンランドでは、デザインは限られた人のためのラグジュアリーではなく、日常の暮らしの一部として捉えられています。簡潔で、機能的、かつ実用性と美を兼ね備えている、それがフィンランドのデザインです。
Artekは、アアルト自身が家具の生産と販売を行い、自身で使用するために、 美術史家のニルス・グスタフ・ハールの紹介で知り合ったマイレア邸の施主、美術コレクターのマイレのグリクセンと妻アイノとで1935年に共同設立されました。
現在も、設立された当時と同じフィンランドのトゥルク市郊外にある工場でArtekの製品は生産、販売されています。
フィンランド産の木材の美しさは、複数の樹種の混交林で生育することや、北欧の土に含まれるミネラル分の影響によるもので、こうした木々の中から樹齢80年もの木がArtekのプロダクトに用いられています。
アアルト夫妻は、一貫して自然の中にみられる造形から影響を受け、ほとんどの場合、自然素材を用いたモノづくりを行っていました。
また、Artekの自社工場では、無駄なく木材を使用するために端材を燃料にするなど、独自に森林の保全に貢献しています。
アルヴァ・アアルトによるデザイン
Artekのほとんどの家具は、フィンランドで生まれ育ったアルヴァ・アアルトによるデザインです。
フィンランドの田舎町クオルタネ出身のアアルトは、森林業務官の祖父と測量技師の父、郵便局員の母をもち、アラヤルヴィ、ユヴァスキュラという地方都市で少年時代を過ごしました。原風景は、フィンランドらしい森と湖に囲まれた大自然です。
建築やインテリアへの考えは、両親や祖父、自然に触れた幼少期から蓄積されたものであり、無意識の中にこそ建築と芸術に共通する源が深く根差しているとアアルトは信じていました。 アアルトが認めた建築と芸術に共通するもう一つの特徴は、あらゆる創造的活動の出発点として素材を扱い、利用することでした。
シンプルでモダン、機能主義的な形をフィンランドの木を使って表現できないだろうか、と終生このテーマに取り組み、フィンランドの木を使ったL-レッグをつくりだし、数々の名作を残しました。
お手入れの仕方・お取り扱いの注意点
アームチェア45は、その耐久性から長くご愛用いただけますが、適切なお手入れでさらに美しさを保てます。
日常のお手入れは乾いた柔らかい布で軽く拭いてください。
頑固な汚れは固く絞った布で拭き、すぐに乾拭きしてください。中性洗剤を薄めたものを使う場合は、目立たない場所で試してから使用してください。
ウェービングテープ/籐の部分について
埃は定期的に掃除機などで吸い取り、汚れは固く絞った布で軽く叩くように拭いてください。
材の変色や反りを防ぐため、直射日光の当たる場所や極端に温度・湿度が変化する場所での使用は避けてください。
シンプルながらも上質な素材のため、特別難しいお手入れは不要です。使い込むほどに風合いが増し、あなただけの「My Chair」へと育っていく過程も楽しみの一つとなるでしょう。
■ケア & メンテナンス ガイド
長くお付き合いいただくために
Artekの製品を、長い年月、愛着を持ってお使いいただけるよう、破損部の修理、部品毎の販売などにお応えしています。L-レッグ1本からのご購入も可能ですので、お気軽にご相談ください。
また、安心してご使用いただくために、お買い上げより2年間のメーカー保証がついています。
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