銀の目印が導く伸長式。フィン・ユールの名作|SILVER TABLE
大きなダイニングテーブルは、少人数で囲むとどこか手持ち無沙汰に感じてしまうもの。天板に散りばめられた30個のスターリングシルバーが着座位置の目印となり、人数を問わず自然と心地よい距離感へと導きます。
普段の4人での食卓から、最大14人での集まりまで。空間の余白まで美しく整える、フレキシブルな伸長式テーブルです。
アートを家具に昇華させた、フィン・ユールの野心作
▲ シルバー テーブルのオリジナル水彩画(写真:Pernille Klemp 所蔵:デザインミュージアム デンマーク)
出典:House of Finn Juhl公式サイト
1948年、フィン・ユールは緻密なディテールによる「装飾」の探求に注力していました。名匠ニールス・ヴォッダー(家具職人)の手によって製作されたこのテーブルは、ウイスキーチェアやアートコレクターズテーブルと並ぶ同年の代表作です。高価な製造コストをかけてでも、自由な抽象芸術を家具に融合させようとしたフィン・ユールの野心が込められた、個性的で贅沢な造形美が息づいています。
30個の純銀が紡ぐ逸話と、デザイナー自身が愛した美しい調和
発表当時、天板に美しく埋め込まれた30個の純銀の装飾は、人々に聖書の逸話(ユダの30枚の銀貨)を連想させ、「ユダのテーブル」という愛称が定着するほど鮮烈な印象を与えました。フィン・ユール自身もオードロップ(デンマークの首都コペンハーゲンの北部)の自邸にて、本来セットではないエジプシャンチェアと合わせてこのテーブルを愛用。作り手自身がその美しい調和を楽しんでいた、特別な名作です。
※1枚目は同シリーズのSMALL SILVER TABLE
▲ フィン・ユールの自邸の様子。
暮らしに寄り添い、時間とともに育つ機能と佇まい
1. 座る場所を自然に案内する、銀のインレイ
天板の木を精巧に彫り、純銀を滑らかに埋め込む伝統技法「象嵌(インレイ)」。シールのような貼り付けとは異なり、指先でなぞっても段差を感じさせない極めてフラットな仕上がりです。
星空のように美しい装飾が、4〜10人(最大14人)の着座位置を示す実用的なガイドとして機能。初めてのゲストも、迷わず自分の居場所を見つけることができます。
2. 美しいプロポーションを保ったまま広がる天板
テーブルを広げる際、脚(フレーム)の位置が固定されたまま、天板のみが拡張する安定した構造を採用。付属の拡張天板(エクステンションリーブス)を2枚追加しても、優美なプロポーションを一切崩しません。
また、足元に窮屈さを感じさせない洗練された造形を保つため、拡張天板はあえて本体に内蔵しない独立型の設計となっています。ご使用にならない時は、クローゼット等に立て掛けてすっきりと保管していただけます。
3. 木と銀が織りなす、独自の経年変化による味わい
天然木と純銀。性質の異なる素材が、暮らしの中でともに味わいを深めていきます。
時を経て酸化し、くすみを帯びながらダークトーンへと変化するシルバー。
光や空気を含み、しっとりとした色艶を増していく上質な木材。
新品の時より美しく、家族だけの歴史を刻んだヴィンテージ家具へと育つ過程をお楽しみいただけます。
食事からくつろぎの時間まで、おおらかに受け止める形
角のない柔らかなオーバル(楕円)型の天板は、空間の動線を妨げず、座る人同士の視線を優しく交差させます。一人は読書、一人は仕事、もう一人はお茶を飲む。それぞれが別の時間を過ごしていても、不思議と心地よい一体感が生まれる北欧家具の造形美。
また、マンションなどにも取り入れやすい「SMALL SILVER TABLE(スモールシルバーテーブル)」の展開も魅力です。
※写真は同シリーズのSMALL SILVER TABLE
バリエーションと素材について
サイズ(THE SILVER TABLE):W2000/3100×D1400×H725(約mm)
天板の素材
インレイあり(FJ4820):チーク材、ウォルナット材からお選びいただけます。
インレイなし(FJ4810):チーク材、ウォルナット材、オーク材、リノリウム材からお選びいただけます。
デザイナー:FINN JUHL(フィン・ユール)
ブランド:HOUSE OF FINN JUHL(ハウス・オブ・フィンユール)
※空間の広さやお手持ちの家具に合わせた組み合わせ、素材の詳細、搬入経路のご確認等につきましては、スタッフがサポートさせていただきますのでお気軽にCONNECTまでお問合せ下さい。
世代を超えて受け継ぐ、美しい木目と純銀の佇まい
食事のたびに手で触れる、滑らかな木の質感。歳月とともに表情を変える純銀の静かな輝き。このテーブルについた小さな傷やくすみさえも、やがてはご家族の大切な記憶として刻まれていきます。
世代を超えて受け継ぐにふさわしい「THE SILVER TABLE」。これからの日常を、より豊かで心地よい時間へと導く一生モノのテーブルです。
デザイナーについて
▶ Finn Juhl(フィン・ユール)
フィン・ユールは、1912年コペンハーゲン生まれ。当初、父親の反対で建築を学びましたが、
その過程で現代美術への関心を深め、独自の発想で家具デザインを手がけるようになりました。
1930年代に北欧モダンデザインが台頭する中、1937年の家具職人ギルド展への出展を機に頭角を現します。
ボーエ・モーエンセンやハンス J. ウェグナーと並ぶデンマーク近代家具デザインの代表的な人物です。
「世界で最も美しい椅子」と称される「No.45」や「チーフテンチェア」など、
優雅な曲線と彫刻的な造形が特徴。家具を芸術作品として捉える独自の発想と造形力で、数々の傑作を生み出しました。
HOUSE OF FINN JUHL(ハウス・オブ・フィンユール)とは
HOUSE OF FINN JUHL(ハウス・オブ・フィンユール)は、2001年フィン・ユールの夫人ハンネ・ヴィルヘルム・ハンセンにより、フィン・ユール家具の製造と復刻生産に関する権利を与えられており、デザイン当初に意図したのと同じ価値と品質で家具を製造しています。このアプローチがなければ、フィン・ユールらしさである特徴的な仕上げと繊細な造形を実現することは不可能だからです。
最高品質の素材は、何世代にもわたって続くエレガントで快適で耐久性のある家具を作るための基礎です。そのため、最高級の素材を厳選することが、HOUSE OF FINN JUHLの最大の焦点となっています。