1951年フィン・ユールは木材商W.F.オーベルタン邸のために、非対称で彫刻的なフォルムをもつ特別仕様のウォールソファをデザインしました。最大6人が座れるこのソファは、壁に直接取り付ける構造が特徴で、ライトグレーの粉体塗装を施したスチールフレームと、デンマークの職人による手張りのテキスタイルで仕上げられています。
浮かぶように見える背もたれと座面が軽やかな印象を与え、座る人をやさしく包み込む快適なデザインです。
デンマークデザインの革新性を象徴する作品であり、現在はデンマークのヨーン美術館(Museum Jorn)で復刻モデルとして展示されています。