空間をやさしく満たす、赤の余韻
基本情報


カラーバリエーションは全2色。
PH 80 デザイン当初のカラーはシルヴァー・クローム、ホワイトはすべてが真っ白なモデルです。
PH 80 シリーズ
1974年、ポール・ヘニングセンの生誕80年を記念して発表された PH 80。
彼の代名詞である三枚シェード・システムを継承し、光源を直接見せることなく、柔らかく拡散する光が特徴です。
ヘニングセンは生涯を通じて「まぶしくない光」「人に寄り添う光」を追求しました。
PH 80は、その思想を最も端的に表現したモデルのひとつ。
発表から50年近くを経た今、日常の中でもっと自由に使える存在として、2025年11月にポータブルモデルが新たに登場しました。
屋内外を問わず使える携帯性、現代の生活に寄り添うサイズ感や調光機能。
クラシックなデザインに最新テクノロジーを融合させた、“今の暮らしに最適化されたPH ランプ”です。
PH 80 Portable Lampの魅力
1. フロアランプをぎゅっと小さくした「ミニチュア感」

PH 80 Portableの第一印象は、その愛らしいスケール。
フロアランプのPH 80と比較すると、高さは約1/4以下。
ただし“ただ小さくした”だけではなく、使い勝手の良いポータブルとして再設計されています。

高さがあるため、テーブル上でも光源が低すぎず、実用的な明るさを確保。
読書や作業時に“もう少し光が欲しい”という場面に自然と寄り添います。
装飾性と機能性のバランスが絶妙で、置くだけで空間に存在感が生まれます。
2. 点灯するとふわっと浮かび上がる「赤色」

PH 80 Portable(シルヴァー・クローム)の最大の特徴は、内側の赤いリフレクター。
点灯時、直接は見えない位置に配置された赤がふわっと浮かび上がり、温度感のあるやわらかな光をつくります。
この赤色はヘニングセンのオリジナル PH 80 の象徴でもあり、見えない部分に意図された“光の演出”を体験できる特別な要素です。
ただ明るいだけではなく、灯りを“味わう”楽しさを感じられます。
3. 異素材の組合せが生み出す高級感
トップとベースはマット塗装仕上げ。
そこに光沢仕上げのクロームの支柱がアクセントとなり、単色のポータブルライトとは一線を画す立体感が生まれます。
・シェード:柔らかく光を透過するアクリル
・トップ/ベース:落ち着いたマット
・支柱:キラッとしたメタルの反射
この異素材の組合せによって、
小型でありながら視線を奪う存在感を持つモデルに仕上がっています。
4. 現代の技術によりアップデートされた調光機能


PH 80 Portableは2種類の調光モードを搭載。
・4段階調光(5% / 20% / 45% / 100%)
・無段階調光
モードの切り替えはボタンを2回押し→2回目を長押しすると切り替わる仕様に。
さらに、明るくするほど光色は白く、暗くするとやや温かみのある色へ。
「ただ明るい」ではなく、空間に合わせて光の“質”も調整できるのが魅力です。
コーディネートアイデア

▲リビングのコーヒーテーブル

▲シェルフの上

▲バルコニー
IP44保護レベルなので、外に出しても安心。
読書、グラスを傾ける夜、語らう時間―
“外の暗さ”と調和する暖色の光は、ポータブルならではの心地よさです。
使用したスタッフレビュー
・ミニチュア感がかわいい!
・点灯すると赤のリフレクターがふわっと浮かび上がるのが、とても美しい。
・組み上がった状態で箱に入っているので、届いてすぐに使えるのがうれしい。
・PH ランプにしては手の出しやすい価格。シェードはガラスではなくアクリルだが、チープな感じはない。
アクリルということもあり、重量も軽く、安心して持ち運べる。
・ベースの部分がマットなのがカッコイイが、指紋がつきやすい。
お客様レビュー
・ルイスポールセンにしてはお手頃価格でした。バッテリーの持ちも優秀なので満足しています。
・サイドボード上で角を照らすライトをこちらに変えると一気に雰囲気がよくなりました。
光っているときの各シェードの陰影が素敵でとても気に入っています。
メンテナンス方法
・ホコリは乾いた柔らかい布で拭き取ってください。
・油汚れ等は中性洗剤を溶かしたぬるま湯(50℃以下)に浸し、固く絞った柔らかい布で拭き取ってください。その後、直ちに乾いた布で水気を拭き取ってください。
・バッテリーとLED基盤は交換可能となっております。メーカーにて交換対応をさせていただきますので、点灯不良等が起きた際は当店までお問い合わせください。(交換費別途有料)
使用上の注意事項
・研磨剤や溶剤(シンナー等)を含む洗剤は絶対に使用しないでください。また、濃度の高いポリッシュ(研磨)製品も使用しないでください。
「北欧照明の父」ポール・ヘニングセンとは?

Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン) 1894-1967年
1894年、デンマーク中心部のオードルップに生まれ、高等学校を中退しテクニカル・カレッジで建築工法を学ぶ。自身の設計事務所をコペンハーゲンに設立後、ルイスポールセン社と協働を始め、複数のシェードから柔らかな光が降り注ぐランプを開発。良質な光を得るための機能的なデザインを生涯にわたり追及し、100種類以上のランプをデザインしました。また、照明以外にも、ジャーナリスト、アーキテクト、エディター、詩人、ソングライターとして多岐にわたり活動しました。特に彼の辛口の批評は有名で、無視できない論客として当時のデンマーク社会に強い影響力を放った人物です。
老舗照明ブランド、ルイスポールセンとは?

北欧デンマークの照明ブランド。創業一族のポールセン一家は1800年代末頃から工具・電気用品の販売を手掛けていました。1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得て、照明器具の発売を開始。これが100種類以上のラインナップを誇るPHシリーズの始まりとなりました。現在では、ルイスポールセンは近代照明のルーツといわれ、世界の照明デザインに大きな影響を与えている"北欧のあかり"となっています。