時を灯し、暮らしとともに育つ光
無垢の真鍮が、静かに色づいていく。
三層のオパールガラスが、やさしく空気を照らす。
ルイスポールセンの「VL リングクラウン ウォール 1」は、時とともに深みを増す“本物の北欧のあかり”です。
VL Ring Crown Wall 1の基本情報

VL Ring Crown Wall 1の3つの魅力
1. 空間ごとやさしく照らす「3層ガラスの光」

ヨーロッパの職人が一つひとつ丁寧につくる、上から光沢層・乳白層・マット層の3層オパールガラス。
電球の輪郭を感じさせない、やわらかく拡散された光が空気のように空間に溶け込みます。
特にLEDの点光源が苦手な方には、この“面で照らす光”が心地よく感じられるはず。
2. 経年で深まる、無垢真鍮の美しさ

▲photoby.phono used furniture & equipmentさまよりご提供
1955年に発表されたシャンデリア「クリスチャンボーグ」のヴィンテージの経年変化の様子。
金属パーツは無塗装の無垢真鍮製。光沢のある「ポリッシュ仕上げ(鏡面仕上げ)」のため、最初は艶やかに輝き、月日とともに深い黄金色へ。その変化は、まるで住まいとともに時を重ねる証です。
VL リングクラウンは、単なる装飾品ではなく、光・空間・雰囲気を一体化させる存在としてデザインされています。
3. 見上げても眩しくない。やさしいカーブの設計
下方にすぼまったシェードは、座ったときに電球の光が直接目に入らないように設計されています。
見上げてもやさしく、見ていて疲れない。日常の中で“美しさと機能”を両立する、心地よさを第一に考えた北欧らしいデザインです。
VL リングクラウン誕生秘話

VLとは、デンマークの建築家 ヴィルヘルム・ラウリッツェン(Vilhelm Lauritzen) のイニシャル。“光の魔術師”とも呼ばれた人物です。
彼の作品は長らくヴィンテージ市場で高値で取引され、“幻の照明”と称されていましたが、近年続々と復刻されています。
2016年には「VL 38」「VL 45」が、2019年には「VL リングクラウン」シリーズが新たに登場しました。

「VL リングクラウン」は、1940年にデンマーク放送局(ラジオハウス)のためにラウリッツェンが設計した照明です。放送局は、建築から家具、ドアハンドルに至るまで、すべて彼自身によるトータルデザイン。現在ではデンマークの文化遺産として登録されています。

photo by ルイスポールセン
当時、同じ年に生まれた照明デザイナー”ポール・ヘニングセン”に、ラウリッツェンはこう語ったといわれています。
「照明器具で大切なことは、
ホコリを払うのが簡単で、
中に塵が溜まらず、
ダメージを受けてもすぐに壊れず、
電球交換が簡単で、
調光しなくても眩しくなく、
そして下向きに光を集め、
同時に空間全体も柔らかく照らすことが必要です。
また、外観が清楚であることも大切です。」
この言葉の通り、彼は“機能と美しさを両立した照明”を追求しました。そして、球形でもなく、有名なPHランプとも異なる、新しいガラスシェードの形を生み出したのです。
こうして誕生したのが、VL リングクラウンシリーズ。
当時、放送局で実際に使用されたのは、ウォールタイプと1灯用ペンダントのみだったといわれています。
CONNECTスタッフの声

「写真で見るよりも大きく感じ、思っていたよりも”しっかりとした存在感”があります。
ただ大きいわけではなく、真鍮の質感と三層ガラスの透明感が合わさって、空間にやわらかな重心が生まれます。」
「カチッとした押し心地はどこか懐かしく、壁面に設けたスイッチとは異なる特別感があります。寝る前に手を伸ばして消す瞬間を想像してみてください。」
「最初は鏡のようにキラキラと輝く真鍮が、使うほどに色合いが深く変化していくのがとても面白いです。住まいと時間を重ねる証として、愛着を持って育てていける照明だと思います。」
納品事例とコーディネートアイデア
■寝室

海が見える寝室に納品させていただきました。
ベッドサイドに1灯、読書の時間を心地よく包む光に。

両サイドに1灯ずつ配置するのもおすすめ。
■リビング
香川県丸亀市本島の一棟貸し宿「Villa Kasashima en」にて、ソファサイドの手元灯として。
■ダイニング

シリーズで統一すると上級なコーディネートに。
北欧クラシックにもミニマルモダンにもフィットし、真鍮の温かみがアクセントに。
■レストラン

柱設置との相性も抜群。住宅でも応用可能。

VL リングクラウン ウォール 1はシンメトリー配置がおすすめ。
同じVLシリーズで合わせるのも素敵。
こんな方におすすめ
・新築一戸建ての照明計画をこだわりたい方
・北欧インテリアが好きな方
・長く使える本物のデザイン照明を探している方
・素材の経年変化を楽しみたい方
・ヒュッゲな暮らしを大切にしたい方
家づくりやリノベーションでは、照明計画はつい後回しになりがちです。
でも、「この照明のある部屋にしたい」と思える一灯に出会えたなら、暮らしの風景は大きく変わります。
CONNECTでは、ご自宅に合った照明のご相談を無料で承っています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

お手入れとメンテナンス
・半年ごとに部品のゆるみを点検してください。
・普段は乾いた布でほこりを拭き取ります。
・ガラスシェードの汚れが気になる場合は、中性洗剤を含ませた柔らかい布で拭き、仕上げに乾拭きしてください。
・スペアガラスシェードも販売しているため、長く安心してご使用いただけます。
《真鍮の無塗装素材部分》
・真鍮無塗装仕上げのため、空気に触れると酸化が進み、時間とともにブラウンがかった色合いに変化し、光沢が抑えられて渋みが増します。
・光沢を保ちたい場合は、市販されている真鍮磨き剤で磨いてください。
・器具を取り付けられる際には、付属の手袋をご使用ください。
取り付けの注意点
・壁内配線が必要です。
・取付工事は必ず工事店・電気店(有資格者)へご依頼ください。
・取り付けの際は、必ず取扱説明書に従って正しく行ってください。
・器具の重量を支えるため、補強材のある壁面に設置してください。
・屋内専用のため、湿気や水気の多い場所では使用できません。
・新築やリノベーションの早い段階で計画・相談するのがおすすめです。
デンマーク建築の巨匠であり、“ 光の魔術師 ”の異名を持つ『ヴィルヘルム・ラウリッツェン』

Vilhelm Lauritzen(ヴィルヘルム・ラウリッツェン)1894-1984
デンマーク建築史のなかで最も重要な建築家のひとりで、デンマーク機能主義建築の先駆者です。 彼の手掛けたコペンハーゲンにあるデンマーク国営放送局(ラジオハウス)とコペンハーゲン空港のターミナル39はデンマークの指定建築物ともなり、ヨーロッパの建築における近代主義の象徴と言われています。ヴィルヘルム・ラウリッツェンは生涯を通じ、建築は応用芸術だという考えを実践しましたが、彼は芸術(art)と応用(applied)に同等の比重を与えました。「美学なくして生活はない」というのも、彼の信念でした。
彼は、建築において自然光と人工照明両方を熟知し、照明器具も同じ態度でデザインしました。 一つの照明器具のなかに、方向性を持ってシャープな影をつくる直接光と、部屋全体を柔らかく映しだすソフトな拡散光の、2つの機能を持たせています。 真の機能主義者として、ラウリッツェンは照明器具の開発・改良に生涯を費やしたといっても過言ではありません。自然への敬意と観察眼を持ち、蝶の標本を収集するほど自然を愛したラウリッツェン。その繊細な感性が、VLシリーズの光に宿っています。
老舗照明ブランド、ルイスポールセンとは?

北欧デンマークの照明ブランド。創業一族のポールセン一家は1800年代末頃から工具・電気用品の販売を手掛けていました。1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得て、照明器具の発売を開始。これが100種類以上のラインナップを誇るPHシリーズの始まりとなりました。現在では、ルイスポールセンは近代照明のルーツといわれ、世界の照明デザインに大きな影響を与えている"北欧のあかり"となっています。