デンマークを代表する建築家、家具デザイナー、フィン・ユール(Finn Juhl)の作品集です。
「美術は美術、そして椅子は椅子」
ー作者にとって、曖昧な分野など存在しないのです。
しかし、作者のデザインはファインアートと応用美術の間の絶妙なバランスを保っています。作者は第二次世界大戦後におけるデンマーク家具デザインのいわゆる「黄金時代」を牽引した人物の一人であり、特にアメリカでの成功が、デンマークの椅子やデンマークデザインのブランド化に世界の注目を集める上で決定的な役割を果たしました。
本書は作者の人生を物語り、作品を時代の文脈に位置付けています。1930年頃のモダニズムの台頭から、1940年代から1950年代にかけての職人による家具の頂点期を経て、1990年代にほとんど忘れられていた傑作が再評価を受け、その崇高な技量が改めて称賛されるに至るまでです。
収録される400点以上の写真とドローイングは、20点の詳細に記述された作者の最もアイコニックなデザインに関する資料を含みます。巻末には広く知られた作品を描いた図版を取り上げています。