空間に浮かぶ、軽やかで優雅な北欧モダンデザイン|フィン・ユールの名作 77 Sofa

Finn Juhl(フィン・ユール)がデザインした77ソファは、一般的なソファとは少し違う、特別な魅力を持っています。
1953年に生まれたこの名作には、彼のデザインに対する深い考えと、新しいものに挑戦する革新性がぎゅっと詰まっています。
お部屋に優雅さと軽やかさを運んでくれる77ソファ。
その独自の魅力と、長い時を超えて愛され続ける理由を、歴史、デザイン、そして構造からやさしく紐解いていきましょう。
手仕事から工業生産へ|フィン・ユールの革新的な挑戦
1950年代の初め、世界で活躍していたフィン・ユールは、アメリカで受けた刺激をもとに、新しい試みを始めます。
それは、従来の職人による手作りの家具から、工業生産へと道を変えることでした。
彼が目指したのは、「伝統的な職人技の美しさ」と「工業生産の持つ大きな可能性」を融合させるという、全く新しい家具作りでした。
ボヴィルケ社との出会い| デンマーク工業生産の新しい基準を確立
フィン・ユールは、デンマークで初めて工業生産家具を手がけたBovirke(ボヴィルケ)と協働を始めました。
困難な挑戦の末、この二人のパートナーシップは、77シリーズを含む「デンマークにおける工業生産デザイン家具の新しい基準」となる、
数々の傑作を生み出しました。
世界が認めた美しさ|時を超えて愛される、普遍的なデザイン

その洗練されたシンプルなデザインは、50年代から60年代にかけて、国際空港のラウンジやホテルのロビー、
建築家が設計した開放的な住宅など、世界中の優雅な空間で広く迎え入れられました。
これは、77ソファのデザインが時代や国境を超えて愛される、普遍的な美しさを持っていることを証明しています。
重力から解放された、洗練された軽快なフォルム
本体が「浮かぶ」構造

77ソファの特徴は、布張りの本体が、磨き上げられたスチール製の繊細なフレームの上に、
まるで「浮かんでいるように」見える構造です。
多くのソファが床にどっしりと接地しているのとは違い、
77ソファは視覚的な重さを感じさせません。お部屋に抜け感と優雅さをもたらし、軽快な雰囲気を演出します。
これは、当時の国際的なモダンインテリアの感覚を巧みに取り入れたデザインです。
洗練された異素材の組み合わせ

繊細なスチール製のフレームを支えるのは、オーク材またはウォルナット材の温かみのある木製の脚(つま先)です。
金属と天然木という異なる素材の組み合わせが、シンプルなフォルムに洗練されたアクセントを加えています。
控えめな佇まいながらも上品で、どんなインテリアにもそっと溶け込みます。
見えない部分に宿る、熟練の職人技と耐久性

快適性と優れた耐久性を両立するスプリング構造
このソファは、座面と背もたれの両方のクッションにスプリングインサート(バネ)を採用しています。
ウレタンフォームだけで作られることが多い一般的なソファと異なり、スプリングを内蔵することで、
座った瞬間に心地よい弾力があり、長期間使ってもへたりにくい優れた耐久性を両立させています。
デンマークの熟練職人による手仕事
77ソファの復刻版は、ブナ材の無垢フレームに、伝統的な職人技による布張りと手縫いが施され、
デンマークの熟練職人によって丁寧に仕上げられています。
工業生産という効率を取り入れながらも、品質には一切の妥協をしないフィン・ユールの哲学が、
このソファの細部にまで息づいているのです。
また、豊富なテキスタイルから選べるため、あなたのリビングにぴったりのソファにカスタマイズできます。
時を超えて愛される、軽やかで優雅な北欧の名作

フィン・ユールの77ソファは、ただの家具というだけでなく、
工業デザインの歴史を変えた傑作であり、あなたのリビングに特別な優雅さをもたらすアートピースのような存在です。
普遍的なデザイン、耐久性を計算し尽くした構造、そして熟練の職人技によって、
77ソファは時を超えてその価値を保ち続け、所有する喜びを与え続けてくれます。
ゆったりとした座席スペースと、お部屋に軽やかさを添えるこの名作で、上質な北欧モダンインテリアを楽しんでみませんか。
おすすめコーディネート -77 SofaとEye Tableでつくる、優雅で軽やかな空間-

フィン・ユールの傑作、77ソファ(3シーター)とEye Table(アイテーブル)の組み合わせは、上質で贅沢なコーディネートです。
77ソファの軽やかな浮遊感とアイテーブルの有機的な曲線が響き合い、スチール、木材、ファブリックの異素材が優雅な調和を生み出します。
シンプルながらも洗練された北欧モダンの佇まいは、日々の暮らしを特別な空間へと演出してくれます。
< 77ソファ 3シーター寸法 >
幅 1920×奥行 760×高さ 770(約mm)
座面高 420(約mm)
空間に合わせて選べる|コンパクトな2人掛けもラインナップ

コンパクトな暮らしを念頭にデザインされたこの2人掛けタイプは、小さなアパートや居心地の良いコーナーに最適です。
< 77ソファ 2シーター寸法 >
幅 1330×奥行 760×高さ 770(約mm)
座面高 420(約mm)
▶77ソファ(2シーター)の詳細や価格は、こちらの商品ページをご覧ください。
デザイナーについて
▶Finn Juhl(フィン・ユール)

フィン・ユールは、1912年コペンハーゲン生まれ。
当初、父親の反対で建築を学びましたが、その過程で現代美術への関心を深め、独自の発想で家具デザインを手がけるようになりました。
1930年代に北欧モダンデザインが台頭する中、1937年の家具職人ギルド展への出展を機に頭角を現します。
ボーエ・モーエンセンやハンス J. ウェグナーと並ぶデンマーク近代家具デザインの代表的な人物です。
「世界で最も美しい椅子」と称される「No.45」や「チーフテンチェア」など、優雅な曲線と彫刻的な造形が特徴。
家具を芸術作品として捉える独自の発想と造形力で、数々の傑作を生み出しました。
ブランドについて

HOUSE OF FINN JUHL(ハウス・オブ・フィンユール)は、2001年フィン・ユールの夫人ハンネ・ヴィルヘルム・ハンセンにより、
フィン・ユール家具の製造と復刻生産に関する権利を与えられており、 当初の意図と同じ価値観と同じ品質で家具を製造しています。
このアプローチがなければ、フィン・ユールのトレードマークであるユニークな仕上げと繊細なディテールを実現することは不可能でしょう。
最高品質の素材は、何世代にもわたって使い続けられる、エレガントで快適、耐久性のある家具を作るための基礎となります。
したがって、最高級の素材を正確に選択することが、HOUSE OF FINN JUHLの主な焦点となっています。
今日、フィン・ユールのコレクションは40種類以上の作品から成り立っており、
そのすべては高い品質を保ち最上の敬意を払い製造されています。