Case 01 KINUTA PROJECT
【KINUTA PROJECT】は、東京都世田谷区砧(きぬた)にある「砧テラス」で生まれたコレクションです。
砧テラスは、大きな窓と緑豊かな中庭を持つメゾネットマンション。
Norm Architects(ノーム・アーキテクツ)と芦沢啓治建築設計事務所の2つのデザイン事務所が、砧テラスのリノベーションデザインを行い、その空間に合わせて12タイプの家具を制作しました。
建築は、もとの建物を生かした直線的でシンプルなデザイン。中庭の緑へと空間がつながるように、インテリアには自然素材を使い、フローリングや壁材は肌触りを感じるもので素材感を大切にしています。
大きな窓から差し込む光と、木々の影。ゆったりとした時間が流れます。
この空間に合う最適な家具とはー
心地よい落ち着いた空間を作り出す、控えめでありながら洗練されたデザイン。肌触りのよい良質な素材と、素材の良さを引き出す技術。そして、ゆったり時を過ごすためには欠かせない快適性。
これらが【KINUTA PROJECT】で生まれた家具の共通テーマとなっています。
Norm Architects
デンマーク・コペンハーゲンを拠点に活動するデザインスタジオ「Norm Architects(ノーム・アーキテクツ)」。
2008年に設立され、「ソフトミニマリズム」というデザイン哲学のもと、建築やインテリアデザイン、アートディレクションなど広い分野で活躍しています。
見た目の美しさだけでなく心地よさも追求することで、空間はより考え抜かれたものとなり、ミニマリズムは柔らかさをまとう。加えるものも削るものも何もないという、絶妙なバランスと自然な心地よさを見出すことが神髄。
【KINUTA PROJECT】では、デンマークと日本が共通して持つ、伝統あるクラフトマンシップと時代を超えた美しさを追求し、“Nシリーズ”の9タイプの家具を制作しました。
芦沢啓治建築設計事務所
2005年、東京にて芦沢啓治建築事務所を設立。建築設計にとどまらず、家具・照明デザイン、金物製作など建築空間にかかわる多くのものを手掛けています。
素材との対話を通じて、特性を最大限引き出す「正直なデザイン」が特徴。空間からデザインを考え、理論だけでなく、そこで暮らす人の生活をイメージし、現場での様々な気付きを大切にしています。
【KINUTA PROJECT】では、「空間に快適ながらも、心地よい緊張感を持たせることを意識しています。素材そのものの良さを引き出し、活かすことで、バランスを総合的に取ることが重要だと思っています」と語り、“Aシリーズ”の3タイプの家具を生み出しました。