心安らぐ色彩、デンマークの朝をまとう限定色「7:14AM」
デンマークが生んだ巨匠アルネ・ヤコブセンがデザインした名作セブンチェア。
その誕生から70周年を迎えた2025年、記念カラーシリーズ「7:14 AM」が登場しました。

その名前は、夏の朝、コペンハーゲンの空が最も美しく見える時刻、午前7時14分に由来します。
そこから着想を得た5色「グリーン・ベージュ・ピンク・バイオレット・ブルー」。
自然の空の色をモチーフとした、どこか懐かしい穏やかな色合いは、眺めていると心が安らぎ、長時間見つめていても目に優しいのが特徴です。
普遍的な自然の象徴である空の色は、安心感や開放感、広がりといったポジティブな感情をそっと運び込み、無意識のうちに心地よさや親しみやすさを感じさせ、長く愛用していただけるはずです。
CONNECTイチオシカラー「ピンク」
日中のフラットな自然光では、うっすらと白みを帯びた淡いトーンに見え、空間にすっと溶け込みます。
ところが、午後から夕方へ光が傾くにつれて、日差しの角度と陰影に呼応して、ピンクがじわっと立ち上がります。
そして夜、電球色などの暖色照明のもとでは、色味の厚みと温かみがぐっと引き出され、より魅力的に映ります。
この色は、自然のモチーフ── 空の移ろいを思わせます。雲を透かす白、夕焼けの気配、夜の灯りと混ざるやわらかさ。
住まいの一日と寄り添いながら、表情を変える、甘くなりすぎないピンクです。

このピンクは、既存のセブンチェアの「ワイルドローズ」や「ペールローズ」と比べて、より淡くナチュラル。そのため、他の色や素材と合わせやすく、今までにはないコーディネートのしやすさで、初心者さんでも取り入れやすいのが魅力です。
ピンクを楽しむ3つのコーディネート例
①木製家具と合わせて、やさしくなじむ
木製の家具と合わせると、やわらかなピンクと木のぬくもりが調和し、空間に穏やかな温かさをもたらします。
今回のピンクは「空の色」がモチーフ。だからこそ、木や植物、水といった自然の要素と共鳴し、ナチュラルな空間に心地よく溶け込みます。北欧らしい温もりのある空間をつくりたい方におすすめです。淡いピンクが血色のような温かさを添え、素材感を引き立てます。
②モダンな空間にやわらかな華やぎを

落ち着いたトーンでまとめたモダンな空間に取り入れると、やわらかく上品な華やぎを加えます。シックな雰囲気のなかで、ピンクがほのかな温かみをもたらし、空間全体をやさしく引き立てます。
③カラフルインテリアに軽やかなアクセント

ポップでカジュアルな空間に挑戦したい方にぴったり。
カラフルなインテリアに合わせれば、淡いピンクが軽やかなアクセントとなり、お部屋全体にかわいらしい雰囲気を添えてくれます。ホワイトのテーブルと組み合わせると、色のコントラストによってピンクがより引き立ちます。
選べる脚部デザイン

さらに今回の限定モデルでは、脚部に通常のクローム脚だけでなく、光の角度によって色のニュアンスが変化する、虹色のような光沢のある亜鉛クローム仕上げ(レインボー仕上げ)も選択ができるようになっています。
経年変化で深みを増すこの仕上げは、空の色をモチーフとしたシェルと相性抜群。長く使うほどに味わいを楽しめます。
アルネ・ヤコブセン 植物を愛した完璧主義者
アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen, 1902-1971)は、デンマークを代表するデザイナーであり、建築家としても名高い人物です。
彼のデザインの最大の特長は、建築から家具、照明、小物に至るまでを一貫して手がける“トータルデザイン”のアプローチにあります。建築と調和しながら、空間の中で機能し、美しくある家具を生み出すという哲学は、今なお多くのインテリアデザイナーに影響を与えています。
ヤコブセンのデザインはなぜ、こんなにも人を惹きつけるのか?
ヤコブセンは「デザインは単なる形ではなく、使う人々の快適さを考えたものであるべき」と考え、美しさと使い心地の両面を、細部にまで徹底的にこだわり抜いてプロダクトを作り上げる完璧主義者でした。
セブンチェア、アリンコチェア、グランプリチェア、スワンチェア、エッグチェア... 時代を超えて愛される名作の数々は、成形合板やファブリック、レザーといった異素材を駆使しながら、人間工学と彫刻的な美しさを見事に両立させています。
実はヤコブセンはもともと、植物学者になりたかったという背景を持っています。
彼のデザインには自然界からのインスピレーションが色濃く反映されており、自然の有機的な形状を作品に取り入れることに強い関心を持ち続けました。例えば、ドロップチェアのフォルムやリリーチェアのデザインは、自然界の形状や動きを模倣しており、ヤコブセンの植物学的な背景が彼のデザインに独特な影響を与えています。
総じて、アルネ・ヤコブセンはただのデザイナーではなく、空間そのものをデザインし、機能と美を両立させた革新者でした。自然美と人間的な温かみに包まれた彼の作品は、今もなお北欧デザインの金字塔として、世界中のデザイン愛好家に愛され続けています。
FRITZ HANSEN
時代を超えるデザインが集う、北欧の老舗ブランド

フリッツ・ハンセンは、創業150年以上の歴史を誇るデンマークの老舗家具ブランドです。創業以来、アルネ・ヤコブセンやポール・ケアホルムといった巨匠デザイナーとのコラボレーションにより、時代を超えて愛される名作を生み出し続けています。
クラフツマンシップと北欧のデザイン哲学が融合した家具は、木製以外にもスチールやレザーといった上質な素材と、洗練されたフォルムが特徴。セブンチェアやエッグチェアなど、彫刻作品のような名作の数々。単なる家具ではなく、空間全体を洗練された雰囲気に包み込みます。家具のみならず、照明やアクセサリーまで、トータルインテリアを提案できる豊富なラインナップも魅力です。