GRAND PRIX(グランプリチェア)

1957年、デンマークデザインの巨匠アルネ・ヤコブセンによって生み出され、同年のミラノ・トリエンナーレで最高賞である「グランプリ」を受賞したことから、この名前が付けられました。
長年ヴィンテージ市場でしか手に入らなかったチェアでしたが、2014年に待望の復刻。今もなお世界中の北欧ファンから愛される名作です。

ウォルナットだけど重たさを感じさせない、唯一無二の木製チェア

「木製の椅子がいい。でも、ほっこりした優しい感じより、もう少し大人っぽく、かっこよく決めたい。」
そんな想いを叶えてくれるのが、深いブラウンと美しい木目を特徴とする三大銘木・ウォルナットです。

ただ、ウォルナットには「空間に視覚的な重さが出やすい」という悩みも。
そこに、グランプリチェアならではの軽やかなフォルムが効果を発揮します。座面・背もたれともに薄く仕上げられており、シャープで洗練された印象に。

しかも重さも軽量で、椅子を引いたり持ち上げたりする動作もスムーズ。角のある形状も持ちやすく、実用性も兼ね備えています。

木製テーブルと組み合わせて、木の温もり×上品で大人っぽい雰囲気

グランプリチェア(ウォルナット・ウッドレッグ仕様) + CARL HANSEN & SON / CH006(オーク・オイル仕上げ)

オークのベーシックなテーブルとの相性抜群。ウォルナットの深い色味が加わることで、一気に上品で格好いいダイニングに。
でも、シャープなデザインだから2脚並べても重たさが出ず、すっきりと軽やかな印象になります。
また、このようにアームが無いチェアを取り入れることで、コンパクトなダイニングにも収まりがよく、生活動線も確保しやすくなるので、マンション住まいの方にもおすすめです。

彫刻品のような美しいデザイン

ウォルナットでも抜け感のある北欧コーディネートができるグランプリチェア。
それを可能にしているのが、このチェア特有の彫刻的でこだわりの詰まったデザインです。

立体感としなやかさを兼ね備えたシェル

座面と背もたれが一体となったシェルは、セブンチェアやアリンコチェアと同様、「成形合板」でできています。
薄い9枚の板を重ね、高圧・高温で立体成形することで、3次元に複雑な曲面を描くフォルムが作られています。
流れるようなカーブと力強い直線が織り交ざり、柔らかさとシャープさの両立を実現。
後ろから見ると、Y字のようなエッジが効いたシルエットが際立ち、彫刻のような美しさを放ちます。

3次元の曲面は、身体をしっかり包み込み、快適な座り心地に。

ほどよい「しなり」があり、長時間座っても疲れにくいのも嬉しいポイント。
セブンチェアと比べて、くびれの部分が細長いので、より柔らかなしなり具合です。
座面高は43cmで、平均的な日本人にとって座りやすく、一般的なテーブルの高さにも丁度いいサイズ感です。

クラフツマンシップの真髄、美しいウッドレッグ

グランプリチェアといえば、何と言っても特筆すべきはウッドレッグと呼ばれる木製の脚部。
実は脚部も、座面と同様に成形合板でできており、何層にも重ねた板を削り出し湾曲させ、滑らかなカーブを作り出しています。

無垢材では実現できない造形を実現しながら、強度は無垢材に劣らずとても頑丈。座った時の安定感も抜群で、体重をしっかりと支えてくれます。

▲脚の断面は三角形を湾曲させたような形。
三角形に削り出すだけでも手間がかかるのに、さらにそこに掘り込みを入れて美しさとシャープな抜け感を追求しています。クラフツマンシップの詰まった、まるで美術作品のような造形です。

▲脚と座面の間には絶妙なすき間が設けられており、軽やかな“抜け感”をさらに際立たせ、空間に圧迫感を与えません。

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