静寂の中に、確かな個性。
デンマークの巨匠 アルネ・ヤコブセンが描いた、“月のような灯り”。
シリーズ最大の「AJ エクリプタ 450」は、壁に奥行きを与え、空間全体に落ち着いた品格を添えます。
AJ Eklipta 450の基本情報

AJ Eklipta 450の3つの魅力
1. 建築と呼応する、光の存在美

AJ エクリプタ 450は、照明でありながら「空間を構成する要素」として、建築の一部となります。
ハンドメイドの三層ガラスが光を柔らかく拡散し、背後の壁にやさしい光の輪郭を描き出します。
吹き抜けやエントランス、ファサードといったスケール感のある空間に調和しながら、視覚的なインパクトを静かに添える──それが、この灯りの魅力です。
1959年、ロードヴル市庁舎のためにデザインされたこのランプは、屋内の階段と外壁を照らすために用いられました。ヤコブセン自身が階段用に選んだのは、常に最も大きなサイズ=450でした。
「AJ エクリプタ」があって、はじめて完成する壁がある──そこにはヤコブセンの“トータルデザイン”の思想が息づいています。
2. 月光のような、深くやさしい拡がり

中央にふくらみを持たせたガラスが、光源を穏やかに包み込み、眩しさを抑えたやさしい光に変換します。
背後の壁にも光が広がり、月のような神秘的な輪郭と優しい広がりを生み出します。
450mmという大きさだからこそ生まれる、光の厚みと静かな余白。その存在が、空間の質を一段と高めます。
ガラスの構造

ガラスは外側から「クリアガラス→乳白ガラス→クリアガラス」の三層構造。
ガラスの縁を見ると、乳白ガラスがクリアガラスに挟まれている様子がわかります。
外側のクリアガラスはつるりとした光沢で光を遠くまで届け、乳白ガラスが眩しさをやわらげて電球のシルエットを消してくれます。
3. 建物の外壁に、「静かに浮かぶ月」

AJ エクリプタ 450は屋外設置にも対応しています。
夜の外壁に浮かび上がるその光は、まるで建物に宿るもう一つの「月」のよう。
耐候性に優れたガラスとアルミボディは、公共建築から住宅まで幅広い建築シーンにマッチ。
夜の訪れとともに、建物の表情をやさしく変えてくれます。
豊富なサイズバリエーション
AJ エクリプタは3つのサイズ展開。歴史とともに生まれた役割を知ることで、自分に最適なサイズが見えてきます。
■Φ220-小さな建築要素としての完成形

限られたスペースにも美しい光を届けるように設計され、洗面室や階段、パウダールームなどの“日常の通り道”に、詩的な余白を与えます。
小さくても光の質感や佇まいには一切の妥協がありません。
■Φ350-空間を整える、静かな主役

1959年、ロードヴル市庁舎のためにデザインされたΦ450とともに生まれたサイズ。
Φ220より一段と広がる光が、壁面だけでなく空間全体にやさしさを与えます。
リビングや寝室などで心を落ち着かせる、ちょうどいい存在感。主張しすぎず空間を整える存在です。
屋外にも対応可能。
納品事例
-空間の「顔」となる、玄関の灯り-

広さに負けない存在感と、圧迫感のないスリムさ
面積がある玄関ホールでは、シリーズ最大のΦ450を選ぶことで、空間のメインとなる確かな存在感を発揮します。
一方で、壁からの出幅は約14cmと控えめなため、通路の邪魔にならず、シンプルなデザインゆえに壁に静かに溶け込みます。そのフォルムとサイズ感は、空間全体のバランスを崩さず、エントランスを印象的かつ象徴的な美しさで彩ります。

こちらの事例では吹き抜け玄関の横壁に設置しました。その存在感に思わず目を奪われます。
設置高さは、壁面や空間全体のバランスを見ながら調整ください。
コーディネート
-空間にリズムを生む、光の連なり-
デンマークのカフェでは、3つのサイズを壁面に並べ、光そのものをオブジェのようにデザインとして活かしています。AJ エクリプタを“時計”に仕立てるという、遊び心あるアイデアも見られました。

白い壁に「AJ エクリプタ 450」を3灯配置。整然と並ぶ光の円が、シンプルな空間に洗練されたアクセントを加えます。
スタッフの視点
-照明選びは「空間」から考える-
「調べていくうちに、“Eklipta”の名はギリシャ語の“Eclipse(日食・月食)”が由来なのではないかと思うようになりました。その姿はまさに月食の瞬間を思わせます。」
お客様から「この照明器具はどうですか?」とご質問をいただくことは多いですが、私たちはまず「どのような空間にしたいですか?」とお伺いします。

特にAJ エクリプタのようなウォールランプは、真横からも視界に入るため、器具そのものの「形」や「質感」が空間の質を左右します。 国産メーカーでは「横顔の美しさ」までこだわったものが少ないのが実情です。単に明るさを取る道具としてではなく、「この光が空間でどう見えるか」という視点で選ぶことが、理想の空間を実現する鍵となります。
こんな方におすすめ
・新築やリノベーションで照明にこだわりたい方
・北欧インテリアやシンプルデザインが好きな方
・毎日の時間を「心地よい光」で過ごしたい方
・玄関や階段など、よく目に入る場所を美しく整えたい方
家づくりやリノベーションでは、照明計画はつい後回しになりがちです。
しかし「この灯りに似合う部屋にしたい」と思える一灯があると、空間づくりの楽しみは格段に広がります。
CONNECTでは、ご自宅にぴったりの照明を無料でご相談いただけます。
家づくりやリノベーションの前に、この“一灯の存在”を思い出していただければ幸いです。

お手入れとメンテナンス
・半年ごとに部品のゆるみ、損傷を点検してください。
・異常がある場合は使用を中止し、販売店へ修理を依頼してください。
・点灯中や消灯直後は高温になるため触れないでください。
・濡れた手で器具に触らないでください。
・お手入れは乾いた布でほこりを拭き取り、汚れがひどい場合は中性洗剤を含ませたやわらかい布で拭いたあと、乾いた布で仕上げてください。
・E26口金のLED電球に対応しており、長寿命でメンテナンスの手間を軽減できます。
取り付けの注意点
ここをスクリーンショットして、電気工事店様へお見せください。
※配線穴は「器具中心」ではありません。
器具のセンターに対し、電源穴は少し下側にズレています。仕様図を確認し、壁の配線出し位置(芯出し)にご注意ください。
■基本スペック(Φ450モデル)
・器具重量:約3.3kg
・ウォールボックス:Φ212mm
・出幅(奥行):140mm
・配線位置:器具中心から約30mm下
■その他施工上の注意
・壁内配線が必要です。
・取付工事は必ず工事店・電気店(有資格者)へご依頼ください。
・取り付けの際は、必ず取扱説明書に従って正しく行ってください。
・器具の重量を支えるため、補強材のある壁面に設置してください。
デザイナー/Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)

アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen, 1902–1971)は、デンマークを代表するデザイナーであり、建築家としても名高い人物です。
彼のデザインの最大の特長は、建築から家具、照明、小物に至るまでを一貫して手がける“トータルデザイン”のアプローチにあります。建築と調和しながら、空間の中で機能し、美しくある家具を生み出すという哲学は、今なお多くのインテリアデザイナーに影響を与えています。
※その他の代表作
・AJ テーブル
・AJ フロア
・AJ ロイヤル
時を超えて愛される名作。
アルネ・ヤコブセンのプロダクト一覧はこちら
老舗照明ブランド、ルイスポールセンとは?

北欧デンマークの照明ブランド。創業一族のポールセン一家は1800年代末頃から工具・電気用品の販売を手掛けていました。1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得て、照明器具の発売を開始。これが100種類以上のラインナップを誇るPHシリーズの始まりとなりました。現在では、ルイスポールセンは近代照明のルーツといわれ、世界の照明デザインに大きな影響を与えている"北欧のあかり"となっています。