1953年にデザインされた「テーブルベンチ」は、フィン・ユールがアメリカで高い評価を得た後、現地のデザイナーたちから受けた刺激をもとに生み出したスチールパイプ・フレームのシリーズの一つです。軽快で控えめな外観でエレガンスさをも宿すこの作品は、北米を巡回した大規模展覧会「Design in Scandinavia」にも出展され、650,000人もの来場者に北欧デザインの美意識を伝えました。
テーブルベンチは高いカスタマイズ性を備えており、3サイズ展開のほか、チーク、オーク、ウォルナット、オレゴンパインの突板、またはブラックリノリウムから天板を選択可能です。脚部はバニッシュドスチール、ブラック、オレンジ、ライトブルーの4色から選べ、さらにマット仕上げの真鍮エッジの有無や、折り畳み式クッションの追加など、多様な仕様に対応します。
その軽さと普遍的な美しさは時を経ても色褪せず、現在も世界中のオークションで高値がつく、コレクターを魅了するほどの名作です。