アートと浮遊の美学|ふわりと軽やかに佇む、45Sofa。
80年の時を超え、幻の名作がついに復刻。
1945年、フィン・ユールが家具職人ギルド展で初めて発表した名作「45 Chair」。
フィン・ユールと親交のあった日本の家具研究家・織田紀嗣氏が「すべてのモダンチェアの母」と呼び敬意を表したこの椅子は、デンマークデザインの歴史を塗り替えた至高の一脚として知られています。
その誕生から80周年を迎える2025年。同年に構想されながらも、長らく生産が途絶えていた幻の2人掛けソファ「45 Sofa」が、記念すべき復刻モデルとして限定登場します。
日常でアートと暮らす。機能に縛られない、彫刻のようなデザイン
このソファの核心は、フィン・ユールが目指した「座れる彫刻」という思想にあります。 彼は、家具を単なる機能的な道具ではなく、空間に軽やかに存在する芸術作品として捉えました。
背もたれに施された二つの柔らかな曲線は、直線的なデザインとは一線を画し、リズミカルな視覚的緊張感を生み出しています。この繊細なディテールが、ソファを空間に溶け込む芸術作品へと昇華させているのです。
45Chairと対をなす、「世界一美しいアーム」
1945年、名作「45 Chair」と時を同じくして構想された「45 Sofa」。
シリーズの象徴であり、「世界一美しいアーム」と称えられる唯一無二の曲線美が、このソファにも宿っています。
前後の脚部と流れるようなラインでつながるアームは、どの角度から見ても優雅で、見る者を魅了します。
その洗練された佇まいは、見た目の美しさはもちろん、肘を置いた際の高さや角度まで計算し尽くされており、手や肘にすっと馴染む心地よいフィット感をもたらします。
浮いているような座面のデザイン
45 Sofaの革新性は、木製の「フレーム」から「座面と背もたれ」を完全に独立させた構造にあります。
前後の脚をつなぐ貫(ぬき)と座面の間にあえて隙間を設けることで、重厚なソファに「座面が浮いているかのような軽やかさ」をもたらしました。
この独創的な構造が、有機的なフォルムと相まって、フィン・ユール特有の優雅な美しさを生み出しています。
素材の限界に挑んだ、至高の造形美
建築家エリック・ヘルローが「骨のように有機的で、筋肉や体重を支えるのに適している」と評した通り、木材という生きた素材の限界に挑んだしなやかな造形こそが、フィン・ユールの真骨頂です。
この大胆なビジョンを可能にしたのは、名匠ニールス・ヴォッダーの精緻な職人技でした。
不可能を可能にした二人の稀有な協力関係は、デンマーク家具芸術の概念を拡張し、45シリーズという至高の傑作を世に送り出したのです。
世界限定80台。歴史を刻む、シリアルナンバーの輝き
2025年、45シリーズの80周年を祝し、特別な「ファーストエディション」が世界限定80台で発売されます。
最初の80台には、フレームの下にシリアルナンバー入りのスターリングシルバー製エンブレムが取り付けられ、同番号の証明書が付属します。
オイル仕上げのウォルナット材を使用し、選び抜かれたテキスタイルやレザーで仕上げられるこの限定モデルは、歴史を継承するコレクターズアイテムとしての価値をさらに高めています。
おすすめコーディネート -響き合う彫刻美。フィン・ユールが描く北欧モダン-
△ Pelican Chair(ペリカンチェア) / 45 Sofa(45ソファ)
ペリカンチェアの独創的な造形と、45 Sofaの洗練された曲線美が響き合い、アートのように美しい北欧モダンの空間を創り上げます。
デザイナーについて
▶ Finn Juhl(フィン・ユール)

フィン・ユールは、1912年コペンハーゲン生まれ。
彼は父親から芸術の道に進むことを反対され、建築を学びましたが、その過程で現代美術への関心を深め、独自の発想で家具デザインを手がけるようになりました。
1930年代に北欧モダンデザインが台頭する中、1937年の家具職人ギルド展への出展を機に頭角を現します。
ボーエ・モーエンセンやハンス J. ウェグナーと並ぶデンマーク近代家具デザインの代表的な人物です。
「世界で最も美しい椅子」と称される「No.45」や「チーフテンチェア」など、
優雅な曲線と彫刻的な造形が特徴。家具を芸術作品として捉える独自の発想と造形力で、数々の傑作を生み出しました。
ブランドについて

HOUSE OF FINN JUHL(ハウス・オブ・フィンユール)は、2001年フィン・ユールの夫人ハンネ・ヴィルヘルム・ハンセンにより、
フィン・ユール家具の製造と復刻生産に関する権利を与えられており、 当初の意図と同じ価値観と同じ品質で家具を製造しています。
このアプローチがなければ、フィン・ユールのトレードマークであるユニークな仕上げと繊細なディテールを実現することは不可能でしょう。
最高品質の素材は、何世代にもわたって使い続けられる、エレガントで快適、耐久性のある家具を作るための基礎となります。
したがって、最高級の素材を正確に選択することが、HOUSE OF FINN JUHLの主な焦点となっています。
今日、フィン・ユールのコレクションは40種類以上の作品から成り立っており、
そのすべては高い品質を保ち最上の敬意を払い製造されています。