ジャパンシリーズが紡ぐ世界観と、空間に余白を生む軽やかなデザイン|Japan FootStool。

1. 日本の美と出会った1957年の「ジャパンシリーズ」

ジャパンフットスツールは、デンマークデザインの巨匠フィン・ユールが1957年に発表した「ジャパンシリーズ」の一部として誕生しました。
このフットスツールの価値は、単なる付属品ではなく、同時期にデザインされたジャパンソファやジャパンチェアと世界観を共有する点にあります。フィン・ユールが日本の伝統建築に触発されて生み出した、北欧デザイン史における「崇高なシンプルさ」 を示す重要なピースです。
2. 日本の寺院の扉に着想を得た、静謐なフォルム

このフットスツールの核心は、フィン・ユールが日本の伝統美から見出した「静謐(せいひつ)なシンプルさ」 にあります。
最大の特徴は、伝統的な日本の寺院の扉にインスピレーションを受けた、ゆるやかなカーブを描くフレーム。
フィン・ユール特有の有機的なフォルム と日本の建築技術が融合し、静かで洗練された佇まいを生み出しています。
3. 空間を生む「浮遊感」と軽やかな佇まい

JAPAN FOOTSTOOLの構造的な独自性は、その「軽やかさ」にあります。
座面(クッション)とカーブを描くフレームの間に意図的に「空間」を作ることで、まるで座面が浮いているかのような軽やかな印象を与えます 。 これにより、空間に圧迫感を与えることなく、洗練された軽やかな佇まいを演出します。
どの角度から見ても美しいフレーム構造は、機能を超えたオブジェとしての価値を空間にもたらします。
4. 世代を超える品質と、熟練の手仕事

△ 画像はイメージです。
フィン・ユールの家具は、「世代を超えて愛用できること」を品質基準としています。
フレームにはウォルナットやオークといった最高品質の木材が厳選して使用されます。

また、張地(テキスタイルまたはレザー)は、熟練の職人によって一つひとつ手作業で丁寧に仕上げられています。
長く使い込むことで素材の風合いが増し、愛着が深まることを前提とした、本物のクラフトマンシップが宿っています。
5. 揃えることで完成する「日本の静と北欧の動」

このフットスツールは、ジャパンソファやジャパンチェアと完璧に調和するようにデザインされています。
単体でもその美しさは際立ちますが、シリーズで揃えた時にこそ、フィン・ユールが意図した「日本の静かな美意識と、デンマークデザインの有機的なフォルムの融合」という唯一無二の世界観が完成します。
シリーズで空間をコーディネートし、その世界観を深く体験すること。それこそが、ジャパンシリーズを揃える醍醐味(だいごみ)の一つと言えるでしょう。
▼「ジャパンシリーズ」のアイテムを見る
Japan Sofa(2シーター / 3シーター)
Japan Chair
デザイナーについて
▶ Finn Juhl(フィン・ユール)

フィン・ユールは、1912年コペンハーゲン生まれ。当初、父親の反対で建築を学びましたが、
その過程で現代美術への関心を深め、独自の発想で家具デザインを手がけるようになりました。
1930年代に北欧モダンデザインが台頭する中、1937年の家具職人ギルド展への出展を機に頭角を現します。
ボーエ・モーエンセンやハンス J. ウェグナーと並ぶデンマーク近代家具デザインの代表的な人物です。
「世界で最も美しい椅子」と称される「No.45」や「チーフテンチェア」など、
優雅な曲線と彫刻的な造形が特徴。家具を芸術作品として捉える独自の発想と造形力で、数々の傑作を生み出しました。
ブランドについて

HOUSE OF FINN JUHL(ハウス・オブ・フィンユール)は、2001年フィン・ユールの夫人ハンネ・ヴィルヘルム・ハンセンにより、
フィン・ユール家具の製造と復刻生産に関する権利を与えられており、 当初の意図と同じ価値観と同じ品質で家具を製造しています。
このアプローチがなければ、フィン・ユールのトレードマークであるユニークな仕上げと繊細なディテールを実現することは不可能でしょう。
最高品質の素材は、何世代にもわたって使い続けられる、エレガントで快適、耐久性のある家具を作るための基礎となります。
したがって、最高級の素材を正確に選択することが、HOUSE OF FINN JUHLの主な焦点となっています。
今日、フィン・ユールのコレクションは40種類以上の作品から成り立っており、
そのすべては高い品質を保ち最上の敬意を払い製造されています。