どこから見ても美しい、彫刻のようなラウンジチェア|CH07 シェルチェア
CH07 シェルチェアは、デンマークの巨匠、ハンス J. ウェグナーによる、独創的で彫刻的なラウンジチェアです。
その貝のようなフォルムから「シェルチェア」として知られ、360度どこから見ても美しいフォルムと、包み込まれるような座り心地は、時代を超えて人々を魅了し続けています。
新素材への挑戦が生んだ、時代を超えるラウンジチェア
1963年に発表されたハンス J. ウェグナーの《CH07 シェルチェア》。
そのデザインの背景には、1940年代後半から続く成形合板への挑戦があります。成形合板は、薄い木の板を重ねて圧着することで軽量かつ丈夫、曲げやすく、無垢材では表現できない有機的な曲線を可能にする素材です。
当時ウェグナーは、成形合板の先駆者である、チャールズ・イームズの椅子に刺激を受け、シェルチェアの原型をデザインしました。
当時は革新的すぎるデザインや、技術的な背景もあり、一般には受け入れられず、製作数もわずかでしたが、この挑戦がCH07の礎となります。
1998年にカール・ハンセン&サンにより復刻、その彫刻のような美しさと独創的な構造が再評価され、現在ではウェグナーを代表するラウンジチェアとして広く愛されています。
選ばれる理由|彫刻のようなフォルムに宿る、ウェグナーの美意識
一度見たら忘れられない造形美
CH07 シェルチェアの最大の魅力は、その“造形美”。
流れるような曲線と浮遊感のある座面は、まるで彫刻作品のような存在感。
どの角度から見ても美しく、座るだけでなく「眺める楽しさ」までも与えてくれる一脚です。
▲ ハンス J.ウェグナー
ハンス J. ウェグナーはこう語っています。
「家具には表も裏もあってはならない。どこから見ても美しくあるべきだ。」
この言葉を体現しているのが、シェルチェアなのです。
成形合板への挑戦
無垢材を使った椅子づくりで知られるウェグナー。
誰もが思い浮かべるのは、Yチェアやザ・チェアに代表される「無垢材の構造美」です。
そんなウェグナーが成形合板に挑み、生み出したのが、CH07。
この素材だからこそ実現できるダイナミックな曲線と軽やかなフォルムは、同じデザイナーとは思えないほど新鮮です。
さらに、この椅子は1960年代のミッドセンチュリーデザインの名作であり、現行品として作られ続けている希少な一脚です。
構造が語る、ウェグナーの哲学
大胆に見える三本脚のフォルムは、彼の緻密な設計と職人の高い技術に支えられています。
脚部と本体の接合部には特徴的な二重構造を採用し、座った瞬間の衝撃を吸収しつつ力を分散。
さらに接着面を大きく取ることで、三本脚でも十分な強度を確保。
成形合板のしなやかさと組み合わさり、椅子全体がバネのようにしなることで、安定した座り心地を生み出しています。
単に美しいだけでなく、意味を伴った形。
形態と機能が一体となったウェグナーのデザイン哲学を、体感できる一脚です。
身体に寄り添う、上質な座り心地
緩やかなカーブを描く座面と背もたれは、身体を優しく受け止め、ゆったりとくつろげる快適な座り心地を実現。
横に大きく張り出した座面はアームの役割も果たし、立ち上がるときも自然に手を添えられる設計。
ウェグナーが追い求めたのは、見た目の美しさだけでなく、使う人に寄り添う心地よさでした。
さらに、張地によって座り心地はより快適になり、豊富な素材やカラーから選べるのも大きな魅力。
自分好みに仕立てたCH07は、座る楽しみだけでなく、より愛着の沸く一生ものの家具となるでしょう。
スタッフが語る、CH07の魅力
スタッフT
「一度見たら忘れられないフォルム。座り心地も最高です。」
その特徴的な見た目とは裏腹に、座ってみると安定感のあるリラックスした座り心地。いい意味でのギャップがある椅子です。
座面と背もたれの絶妙なカーブと傾斜の角度が、座ったときの姿勢を優しく支えてくれるので、とても楽に座れます。さすがのウェグナー、デザインと座り心地が共存しています。
スタッフO
「空間に個性と居心地を与えてくれる特別な存在」
ミッドセンチュリーモダンの家具が好きですが、CH07は特に惹かれます。
どの角度から見ても絵になるので、リビングや書斎、カフェやショップのディスプレイなど、インテリアのポイントにもぴったりです。
アアルトやイームズの流れを感じさせつつ、ウェグナーらしい温かみもあり、空間を洗練された雰囲気に変えてくれる一脚です。
こんな方におすすめ
✓空間のアクセントになる、美しいフォルムの椅子をお探しの方
✓本物の素材と職人技が光る、一生ものの家具を選びたい方
✓ゆったりとくつろげる、快適な座り心地のラウンジチェアを求める方
✓張地や素材を選んで、自分だけの一点をオーダーしたい方
✓機能とデザインが一体化した、ウェグナーのデザイン哲学を体感したい方
✓時代を時代を超えて愛される、ミッドセンチュリーの名作を暮らしに取り入れたい方
CH07 SHELL CHAIR | バリエーション
CH07 SHELL CHAIR | バリエーション
仕様につきましては、様々な種類がございます。
素材の詳細や、張地をお選びいただく際は、スタッフがサポートさせていただきますのでお気軽にCONNECTまでお問合せ下さい。
デザイナーについて
▶ Hans J. Wegner(ハンス J. ウェグナー)
1914年、デンマークの南ユトランドに生まれたウェグナー。
主に椅子のデザインを追求し、500脚以上のデザインをしていることから、椅子の巨匠として世界中で知られています。
見た目の美しさと、人間工学的な人の使い心地のよさとの融合を探求し続けた家具デザイナーです。
2007年1月26日、92歳で逝去。
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