PH 2/2 LUNA AGED BRASS OPAL TABLE LAMP
PH 2/2 ルナは、ポール・ヘニングセンが設計したテーブルランプです。1930年代後半に発表され、当時はベッドサイドランプとして知られていました。月を思わせる湾曲したアームと、深みのあるエイジドブラス(真鍮) の質感が調和したデザインで、ベッドサイドや窓辺に上質さを添えます。
弧を描くアームと浮遊感。
手元をしっかりと照らし出す美しき読書灯
ポール・ヘニングセンがデザインした「PH 2/2 Luna(ルナ)」。ラテン語で「月」を意味するその名の通り、半月を思わせる美しいカーブの支柱、艶消しのエイジドブラス、そして対照的なオパールガラスの白さ。これら3つの要素が美しく調和した佇まいが魅力です。
単なる手元の明かりにとどまらず、手元を明瞭に照らし出す実用的な読書灯として、大人の空間に静かな知性をもたらします。
良質な光を追求した名作照明の誕生
参照:LIGHT YEARS AHEAD THE STORY OF THE PH LAMP(2000).Louis Poulsen
灯りがキャンドル中心だった時代。「人間にとって良質な光を与える」というヘニングセンの哲学から生まれたPHランプは、画期的な照明として当時の建築家達に愛されました。その哲学と美しい光のグラデーションは、現代の住宅空間にも脈々と受け継がれています。
1930年代から続くベッドサイドの光
1930年代後半に「ベッドサイドランプ」の名で発表された「Luna」。一日の終わりに最適な、ソフトで落ち着いた光を届けるようデザインされた名作です。
▲2023年限定アイテム
2023年秋の限定復刻(無塗装の真鍮仕様)を経て、2025年6月に待望の定番品となりました。
穏やかな夜の時間を紡ぐ、光と佇まい
優れた造形美、計算し尽くされた光の機能、そして細部へのこだわり。これらが一体となることで、お気に入りの本と向き合う心地よい空間を作り出します。
1.半月を思わせる美しいカーブと浮遊感
最大の特徴は、半月のように大きな弧を描くアームの美しいシルエットです。
さらに、支柱とベースを丸いパーツで接合する細部の工夫により、重厚な真鍮素材でありながら、空間に独特の軽やかさを生み出しています。
消灯時でもインテリアの美しいピースとして、空間にそっと調和する意匠です。
2.柔らかな光を生む対数螺旋と3層ガラス
ヘニングセンが手掛けた照明に共通する最大の魅力は、眩しさを感じさせない美しい光のグラデーションにあります。
巻貝のカーブと同じ「対数螺旋(たいすうらせん)」という数学的な形を応用した3枚シェードシステム。電球から放たれる光が、シェードのどこに当たっても同じ角度で反射する設計になっており、不快な眩しさ(グレア)を徹底的にカットしながら、下方を明るく照らし出します。
この緻密な設計をさらに引き立てるのが、高度な技術を持つ職人の手によって作られる「透明・乳白・透明」の3層手吹きガラスです。外側には光沢を、内面にはサラサラとしたフロスト仕上げを施すことで、電球の強い光をやわらかく整え、周囲へと優しく広げます。
計算された造形と職人技の結晶が、いつまでも眺めていたくなるような、温かくシームレスな光のグラデーションを生み出しています。
さらに、ルナはシェードが左右45度に傾く機能を備えており、手元など欲しい場所へ的確に明かりを届ける実力派の読書灯です。
3.空間に馴染むエイジドブラスの質感
ベースと支柱には、あらかじめアンティーク調の風合いを持たせたエイジドブラス加工を採用しています。美しい古色を長く保てるよう表面には丁寧にラッカー塗装が施されており、無垢の真鍮のように手の指紋や変色に過度な気を使う必要がありません。
届いたその日から、長年大切に受け継いできたヴィンテージ家具のような、それでいて時を経ても色褪せない、特別な存在感を放つ仕上がりです。
ベース部分には手探りでも位置がわかりやすい本体スイッチが配置され、暗闇での安心感とデザインのアクセントを両立しています。
夜の読書時間を充実させる、確かな明るさ
小型のポータブルランプ等と比べ、手元をしっかりと照らす十分な明るさを備えています。
寝室での読書灯としてはもちろん、リビングや書斎など、確かな明るさが欲しい場所で頼りになる存在です。
スタッフレビュー
愛猫も寄り添う、穏やかな夜の灯り
「ベッドサイドでの撮影のために自宅へ持ち帰り、灯りを付けたところ、その心地よい光に誘われるように愛猫がすぐに寄ってきたのが印象的でした。事前のイメージよりも手元がしっかりと明るく照らされるため、就寝前の読書を楽しむための灯りとして、確かな使い心地を感じました。」
製品仕様・スペック
設置場所や家具とのバランスを検討するために、正確なサイズや重量をご確認ください。
材質:シェード(乳白ハンドメイド三層吹きガラス)、本体(真鍮 エイジドブラス加工、ラッカー仕上)
重量:2.2 kg
仕様:2.5m 黒色コード、本体スイッチ、IP20(屋内用)
電球:E26 LED電球(白熱電球40W相当)
メンテナンスについて
定期的に(6か月程度)部品のゆるみがないか点検してください。普段のお手入れは乾拭きでほこりを取ってください。汚れがあるときは、軟らかい布に中性洗剤を浸し、よく絞って拭いた後乾拭きしてください。ガラスシェードに汚れがあるときは、シェードを1枚ずつ外し、食器用の中性洗剤と柔らかいスポンジでやさしく洗った後乾拭きしてください。
万が一ガラスシェードが破損した場合は、お気軽にお問い合わせください。
よくあるご質問
Q. 電球の交換は自分でできますか?
A. はい、ご自身で交換可能です。ガラスシェードを外すことで、ソケット部分に直接手が届くようになります。口金E26のLED電球(白熱電球40W相当)をご用意ください。
Q. 組み立ては必要ですか?
A. はい、組み立てが必要です。配送時の破損を防ぐため、ガラスシェードは取り外した状態での納品となります。お手数をおかけいたしますが、付属の取扱説明書に沿って、お客様ご自身での組み立てをお願いしております。
近代照明の父、ポール・ヘニングセン
光を科学し、人々の対話を促す「人道主義」
彼が「近代照明の父」と呼ばれるのは、単なるランプの形を作ったからではありません。それまでただの「明るくする道具」だった電灯を、「人々の暮らしを健やかにし、お互いの顔を美しく照らして対話を促す装置」へと変えたからです。
1920年代、普及し始めたばかりの裸電球の刺すような光は、人々の瞳孔を無理に収縮させ、表情を強張らせていました。ヘニングセンはこの「不快な眩しさ(グレア)」を近代社会の欠陥と捉え、生涯をかけて戦いに挑みました。
▲1927年当時の写真
参照:LIGHT YEARS AHEAD THE STORY OF THE PH LAMP(2000).Louis Poulsen
彼が目指したのは、光が強すぎず弱すぎもしない、瞳孔がふっと緩んで心から安らげる空間。優れた建築家であり、鋭い社会批評家でもあった彼の「質の高い光は人々の生活を救う」という徹底した人道主義が、現代の北欧デザインの根底に流れています。
光をかたちづくる。デンマークの老舗「Louis Poulsen」
職人の呼吸が宿るクラフトマンシップ
1874年に創業したLouis Poulsen(ルイスポールセン)。彼らのものづくりは、現代の効率的な大量生産とは対極にあります。シェードに使われる吹きガラスは、現在もイタリアの熟練職人が1400度の炉と向き合い、一本の竿から息を吹き込んで成形しています。手作業ゆえに生じるコンマ数ミリの厚みの違いが、工業製品にはない温もりを与えます。
世代を超えて受け継がれる「一生モノ」の約束
「形態は機能に従う」。彼らは単に美しいランプを作っているのではなく、インテリアファンや本物志向の人々が、長い年月を共にするための照明器具を真摯に作り続けています。ガラスが割れてしまった場合のスペアパーツの供給はもちろん、ソケットの位置を調整できる機構によって、時代ごとの電球の変化にも対応し、計算された完璧な配光を再現し続けることができます。 古びて捨てるのではなく、経年変化する真鍮の輝きとともに、親から子へ、そして次の世代へと受け継いでいく。ヴィンテージ照明として長く愛される、真の一生モノの価値がここにあります。