Cecilie Manz(セシリエ・マンツ)

セシリエ・マンツは、1992年にデンマーク王立美術院で学び始め、ヘルシンキ芸術デザイン大学での留学後、自身の会社を設立し、活動拠点としています。

マンツの制作スタイルは、コペンハーゲンのスタジオで自らスケッチし、地下の作業場で造形を行うという、一人で完結する昔ながらのアプローチを特徴としています。
彼女は自身の全作品を「一つの大きな進行中の物語の断片」と捉え、プロジェクト間がアイデア、素材、美意識によって関連付けられていると述べています。

マンツは、素材の耐久性と優れたクラフツマンシップを重視するデンマークの傾向に対応したコンセプト作りを行っています。照明デザインにおいては、光そのものから目を奪うことなく、機能性にも配慮した照明の開発に取り組んでいます。
彼女のデザインは、革新的でありながらミニマムで細部への配慮がなされている点が特徴です。2005年に発表されたペンダントランプ「カラヴァッジオ」は、その魅力的でタイムレスなデザインにより瞬く間に成功を収め、デザインアイコンとしての地位を確立しました。この照明は、現在も国内外の住宅やオフィスで高い人気を維持しています。

彼女は、陶器や照明、チェア、収納アイテムに至るまで、日常生活に役割を持ちながらも、シンプルで実用的、そして物語性を備えたプロダクトをデザインしています。
伝統的な陶芸工房でつくられる花瓶や鉢、踏み石を思わせるプフ、シンプルで洗練されたフォルムのテーブル――。
これらの作品には、デンマークデザインの伝統的スタイルを継承しながらも、好奇心と革新がエレガントな造形と柔らかなフォルムの中に息づいています。

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