重厚な大理石と、ユーモラスなシルエット。
大人の空間に「遊び心」を置く名作ランプ。
お気に入りの美しい家具や、実用的なデスクライト。
整えられた空間をふと眺めたとき、どこか「隙」がないと感じることはありませんか。
それらの中に、FLOSの「SNOOPY(スヌーピー)」をひとつ添えてみてください。指先に伝わる大理石のひんやりとした重厚感と、それとは対照的な、どこかユーモラスなシルエット。
カスティリオーニ兄弟が忍ばせたこの「知的な遊び心」は、空間をただ照らすだけでなく、張り詰めた空気をふっと解いてくれるはずです。本物の素材が放つ確かな存在感が、暮らしの中に心地よいリズムを生み出します。
カスティリオーニ兄弟のウィットと、名作の姿を守るFLOSの敬意
このプロダクトは、イタリアの巨匠アキッレ&ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ兄弟によって1967年にデザインされました。特徴的なアシンメトリーのシルエットが、あのアニメーションの主人公の横顔を彷彿とさせることから、親しみを込めて「スヌーピー」と名付けられました。
また、大理石の台座に配置された黒いボタンにも、名作ならではのストーリーが宿っています。かつては調光のためのタッチセンサーでしたが、現在はコードの中間スイッチで操作する仕様へと生まれ変わりました。
それでも、カスティリオーニが描いた「オリジナルの姿」を損なわないために、FLOSはこのボタンをあえてデザインとして残し続けています。
名作の姿を後世へそのまま受け継ごうとする、ブランドの敬意。この背景を知ることで、単なる照明器具を超えた、日常の相棒としての愛着がさらに深まります。
スヌーピーが選ばれる4つの理由
1.フォルムに宿る、知的な遊び心
じっと眺めていると、その独特なシルエットの奥に、親しみを感じさせる表情が静かに浮かび上がってきます。
素材に選ばれたのは、大理石やガラス、スチールといった硬質で確かなものばかり。本物の質感が凛とした佇まいをつくるため、その微笑ましい姿が幼く見えることはありません。
さらに、シェード上部にある3つの放熱穴は、ただの空気穴ではありません。電球を交換する際、ボウリングのボールのように3つの穴へ指を入れ、カバーを持ち上げて外すことができるユニークな設計。触れるたびに笑顔になるような遊び心が隠されています。
2.見えない場所にも本物の質感を
美しい石目を持つ大理石のベースに、厚さ約1cmの本物のガラスをディフューザーとして載せ、その上からスチールシェードを被せる。普段は隠れて見えないパーツにまで、プラスチックではなくガラスを採用するこだわり。
そんな細部への妥協のない姿勢が、単なる照明を超えた、オブジェとしての凛とした存在感に繋がっています。
3.前方に伸びたシェードが描く、アシンメトリーな光
電球の眩しい光が直接目に刺さることはありません。分厚いガラスのディフューザーを通ることで、光は柔らかくろ過されます。
斜めに傾いた大理石の台座と、前方に伸びたアシンメトリーなシェードによって、光は一方は横へ広く広がり、もう一方は下へ直線的に落ちる。さらに、上部の3つの穴からも天井に向かって静かに光が漏れ出します。
この計算され尽くした光と影の対比が、机上や壁面にドラマチックな奥行きをもたらします。
4.7.9kgの安定感と、暮らしに寄り添う調光機能
片手では簡単に持ち上がらない、7.9kgという物理的な重さ。大理石の台座によって重心が低く保たれているため、アシンメトリーな見た目とは裏腹に安定感のある設計です。
さらに、コードの中間スイッチを指先で回すだけで、時間帯に合わせた実用的な調光が可能。日常使いのしやすさもしっかりと考慮されています。
スタッフレビュー
「光を灯さない時間も、空間の主役に」
箱から取り出す際、両手で持ち上げた時に感じるずっしりとした重み。一般的に「重い」ことはデメリットに感じられがちですが、この照明に関しては例外です。ひんやりとした大理石とガラスという本物の素材感を両手でしっかりと受け止めることで、「名作を手にした」という確かな実感が得られます。
大理石の重厚な質感と、スチールシェードの美しい艶。
光を灯していない日中の明るい時間でも、サイドボードの上で静かな存在感を放つその姿は、まるでモダンアートのようです。
「愛着を育むお手入れの時間」
上部の放熱穴をブラシで払い、大理石の表面を静かに磨きあげる。そんなお手入れの時間さえ、このランプの細部まで行き届いた造形美に改めて触れる、愉しみなひとときへと変わります。
遊び心をひとつ、インテリアに加えること。その選択が、部屋の空気をいかに豊かにしてくれるか。日々の暮らしの中で、ふとした瞬間に実感していただけるはずです。
コーディネートアイデア
一見シンプル、実は奥深い。空間の重心となるオブジェ
高さ約37cm、幅約39cmという、しっかりとした存在感を放つサイズ。
重厚感があるため置く場所を選びそうに思えますが、斜めにスッと伸びた細身の大理石のおかげで、奥行き40cm程度の一般的なサイドボードに置いても圧迫感がなく、空間にすっきりと収まります。
低めのサイドテーブルや、お気に入りの小物を並べた広いサイドボードの上に置くだけで、大理石のどっしりとした重みと計算された光が、空間全体の視覚的な重心をぐっと引き下げて落ち着かせます。
空間に寄り添い、空気を変える
ソファサイドの高めのシェルフやサイドボードに置けば、手元まで光を届けることも可能。
どんな空間にも不思議と馴染みますが、そこにあるだけで部屋の空気が変わる。大理石、ガラス、スチールという異なる本物の素材の組み合わせや、大理石の絶妙な傾きなど、語れる要素が極めて多い奥深いデザインが、お気に入りの空間を、より上質で心地よい場所へと引き上げてくれます。
歴史を受け継ぐオリジナルカラーと、FLOSを象徴するカラーパレット
1967年の発表当時、オリジナルカラーは「ブラック」のみでした。現在では、そこにFLOSの美しいカラーパレットから選ばれた「グリーン」「オレンジ」、そして新色の「ネイビーブルー」が加わり、全4色展開となっています。
また、最新モデルからは光源が「LED電球(白熱電球60W相当)」へとアップデート。従来の白熱球に比べて熱を持ちにくく、より日常使いしやすい仕様へと進化しています。
お手入れと、使用時のご注意
末長く美しい状態でお使いいただくため、以下の点にご注意ください。
【日常のお手入れについて】
・お手入れの際は、必ず電源を切ってから行ってください。
・ほこりは柔らかい布で軽く拭き取ってください。汚れがひどい時は、水で湿らせた布を固く絞って軽く拭いてください。
・金属磨き、サンドペーパー、シンナー等のご使用は避けてください。キズ、サビ、変色等の原因となります。
【使用時・移動時のご注意】
・器具を動かす場合は、ガラス部分に負荷がかかると破損の恐れがあるため、必ず「本体(大理石の台座)」を両手で持って動かしてください。
・点灯中および消灯直後のランプは高温となりますので、手を触れないでください。
・器具に布や紙などをかぶせたり、傾けた状態で使用しないでください。
ご購入前に確認しておきたいQ&A
Q: 明るさの調節はどこでしますか?大理石のボタンは押せますか?
A: 電源コードの途中にある中間スイッチのダイヤルを指先で回すことで、無段階の調光が可能です。大理石の台座にある黒いボタンは、近年の仕様変更(タッチセンサーから中間スイッチへの移行)に伴い、オリジナルのデザインを尊重して残された「飾りボタン」となっており、押しても機能はしません。
Q: 電球は自分で交換できますか?LED電球ですか?
A: はい、ご自身で交換可能です。
シェード上部の3つの穴にボウリングのボールのように指を入れてカバーを持ち上げると、中の電球を取り替えることができます。また、最新仕様より付属の電球は「LED電球」へと変更されています。
大人の部屋にこそ、知的なユーモアを
ずっしりとした大理石の冷たさと、そこから広がる温かく柔らかな光。そして、いつまでも眺めていたくなるユーモラスなシルエット。
カスティリオーニ兄弟の卓越したバランス感覚によって生み出されたこのランプは、単なる照明器具ではありません。朝の光の中では美しいオブジェとして目を楽しませ、夜は手元を優雅に照らし出す。日々の暮らしの中で何度も触れ、共に過ごす時間が長くなるほどに、それは代えがたい「相棒」へと変わっていくはずです。
あなたの日常に、静かで確かな「大人の遊び心」を取り入れてみませんか。
デザイナー / Achille & Pier Giacomo Castiglioni (アッキーレ& ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ)
Achille Castiglioni(アキッレ・カスティリオーニ)
1918 - 2002 イタリア・ミラノ生まれ
ミラノ工業大学建築学科を卒業。兄のリヴィオ・カスティリオーニ(1911-79)、ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ(1913-68) の事務所で、建築、インテリア、展示会のデザインから家具や小物にいたるまで、様々な設計を行ってきた。兄リヴィオの独立後は、兄ピエル・ジャコモとともにFLOS 創業期より活躍。ARCOをはじめ数々の名作を残した。また、1956年創設のADI(イタリア・インダストリアル・デザイン協会)の創設者の一人でもある。イタリアデザイン界の巨匠であり、現在活躍するデザイナーたちに多大な影響を与えたデザイナーといえる。
Pier Giacomo Castiglioni(ピエル・ジャコモ・カスティリオーニ)
1913 - 1968 イタリア・ミラノ生まれ
1937年ミラノ工業大学建築学科を卒業。1938年建築家カルロ・パガーニとの共著「Fifty Significant Squares in the Milan of theFuture」でミラノの都市計画に問題提起をする。同年、ミラノに兄リビオ・カスティリオーニ(1911-79)と Architecture,Urban Buildings andResearch into Industrial Design を設立。1944年には弟アキッレ・カスティオーニ(1918-2002)も参画。1952年にリビオが独立し、1957年コモにて「Colors and Forms in Today‘s Home」展を開催。ミラノ工科大学で教授として教鞭をとり、1964年第13回トリエンナーレの実行委員となる。1940 年以降ミラノトリエンナーレで毎回展示をし、コンパッソドーロで数多く受賞する。
イタリアを代表する照明ブランド、FLOS(フロス)とは?
1962年、イタリア メラノで設立された住宅照明および建築照明の製品やシステムを提供する国際企業。新しい創造的な才能を見いだすと共に、技術的研究や革新的な取り組みを継続的に行い、60年以上にわたり成長を遂げている。世界80ヵ国以上に輸出し、ローマ・ミラノ・パリ・リヨン・ニューヨーク・ストックホルムに直営店を展開している。フロスの作品は数々の国際的な賞を受賞しており、その多くが世界の主要な美術館やデザイン博物館のパーマネントコレクションに収蔵されている。日本フロスは1981年に設立された。