HELLA JONGERIUS: WHISPERING THINGS
オランダ人デザイナー、Hella Jongerius(ヘラ・ヨンゲリウス)の作品集です。
本書は、2026年3月14日から2026年9月6日まで、ドイツのVitra Design Museum(ヴィトラ・デザイン・ミュージアム)にて開催の展覧会を機に刊行されました。
作者のスタジオ・アーカイブから、触覚的で遊び心に満ちたテキスタイル、陶芸、家具などを紹介しています。作者は30年以上にわたり、工芸と産業、理論と直感を結びつけながら、インダストリアルデザインの領域を形づくるうえで重要な役割を果たしてきました。彼女の作品は、スタジオワークと素材、色彩、形態への深い探究に根ざしています。
本書は、2024年にヴィトラ・デザイン・ミュージアムが収蔵した作者のスタジオ・アーカイブを基に、彼女の作品世界を探求します。自身のデザインスタジオ「Jongeriuslab(ヨンゲリウスラボ)」の進化をたどるプロトタイプや実験、研究資料など、これまでにない貴重な資料が集められました。
また、厳選されたエッセイ、長年の協働者であるデザイン理論家 Louise Schouwenberg(ルイーズ・スハウエンベルフ)との対談、そしてグラフィックデザイナーのJoost Grootens(ヨースト・グローテンス)によるデザインで視覚的にも魅力的な一冊となっています。アーカイブ資料、貴重なスタジオ写真、オブジェクトの細部を捉えた写真を通して、その制作の舞台裏を紹介しています。完璧さよりも不完全さ、完成品よりもプロセスを、そして何よりも好奇心を重んじる制作のあり方がまとめられています。