リビングの中心に、アナログな心地よさを
2014年に誕生した、FRITZ HANSENのテーブルシリーズ「ANALOG(アナログ)」。
デジタル時代におけるリアルな交流── つまりアナログな繋がりを再認識させるというコンセプトのもと生まれたこのシリーズは、これまでも多くのダイニング空間に温もりを届けてきました。
そんなアナログシリーズから2024年、新たにコーヒーテーブルが登場しました。
デザインを手がけたのは、スペイン出身の世界的デザイナー、ハイメ・アジョン。
彼の作品ならではの温かみがあって柔らかな曲線美が、この小さなテーブルにも見事に息づいています。
一見シンプル、だけど唯一無二。まるでアートのように空間の中で静かに主張しながら、日常の中にさりげなく寄り添います。
丸みがつくる、やわらかな時間とつながり
アナログコーヒーテーブル(JH63A)は、ただソファ前に置くためのテーブルではありません。
この小さな丸みによって「人が自然と寄り添い、視線が重なり、穏やかな会話が生まれていく」── そんな“過ごし方”まで丁寧にデザインされたテーブルです。
ハイメ・アジョンが追求したのは、丸みを帯びた造形そのものではなく、その形から育まれる温かなひとときです。
アナログが柔らかな空間を生む秘密 ①どこに座っても顔を合わせやすい天板

アナログ特有の有機的な輪郭は、正円でも楕円でも四角でもない、3つの形状を融合させた独自のフォルムです。
どの位置に座っても視線が交差しやすく、心地よく会話が生まれるように設計されています。

角張ったテーブルだと“向かい合う”ことが中心になりますが、アナログの滑らかな輪郭は、家族や友人が自然と丸く囲むように座ることを誘導してくれます。

幅103.5cm × 奥行79cm。
複数人で囲むときにはゆとりを、ひとりで過ごすときには落ち着きを感じられる、絶妙なサイズバランスです。
アナログが柔らかな空間を生む秘密 ②中心へ集まりたくなる脚の付き方

平たいバーのような4本の脚は、それぞれ天板の中央へ向かって斜めに配置されています。
この角度が足元にゆとりをつくり、テーブルの周りに座る人がどの位置からでも座りやすくなるよう設計されています。
同時に、脚がそっと中央に向かって集まる構造が、座る人の意識も緩やかに中心へと導き、自然と“囲む”心地よさを生み出します。
また、見る角度によって脚の細さや見え方が微妙に変化し、表情に豊かなリズムが生まれます。
この“変化するシルエット”が、アナログコーヒーテーブルの柔らかく愛らしい佇まいをより一層引き立てています。

▲ 天板と脚をつなぐ「トランペット」と呼ばれるアルミパーツが接地面を広げ、安定性を高めます。
見た目の上でも、さりげなく異素材を取り入れることで、モダンで引き締まった印象に。

▲ 脚の裏側には床を傷つけないよう、グライドが埋め込まれており、細部まで配慮された設計も嬉しいポイントです。

アナログ コーヒーテーブルをリビングに迎えると、その柔らかな輪郭が空間の流れをそっと整え、隣のダイニングへも自然に視線を導いてくれます。
丸みが生む穏やかなリズムは、人と人、空間と空間のあいだに、ゆるやかなつながりを呼び込むものです。
そして、ハイメ・アジョンが大切にしてきた“心地よい交流のためのデザイン”という思想が息づくアナログシリーズならではの柔らかさが、日常のリビングにふわりと広がっていきます。
重なる曲線でつくる、リビングシーン

同時発売された「アナログサイドテーブル(JH43A)」とネストテーブルのように重ねて組み合わせれば、自然なリズムと奥行きが生まれます。
▲FRI SOFA(フリソファ) / アルミベース / Remix 422 × Vidar 472
RO(ロオチェア) / アルミベース / Hallingdal 130 × Canvas 124
FRI(フリチェア) / アルミベース / Remix 422 × Vidar 427
ANALOG(アナログ) / JH63A / ライトベージュ
KAISER idell(カイザー・イデル) / 6556-F / ホワイト
同じくハイメ・アジョンが手掛けたしたソファやラウンジチェアなどのアイテムと合わせると、フォルムの曲線が美しく呼応し、柔らかくアートのようなリビングシーンが完成します。
スタイリッシュな北欧モダン空間はもちろん、無垢材の温もりが感じられるナチュラルなインテリアにも自然になじむ。
引っ越しやリノベーション、新築など、住まいを見直すタイミングにも、自信を持っておすすめできる一台です。
木の個性が生きる2つのカラーバリエーション
アナログコーヒーテーブル(JH63A)は、空間の雰囲気に合わせて選べる2種類のカラーをご用意しています。
ライトベージュ(カラードアッシュ)

フリッツ・ハンセン独自のカラーパレットから選ばれた特別な色。
テーブルとして展開されるのは今回が初で、柔らかさと品の良さが漂う、北欧らしいニュアンスカラーです。
天板:カラードアッシュベニヤ
脚部:カラードアッシュ無垢材
接続パーツ:アルミニウム(粉体塗装・同系色仕上)
空間に“光”を足すような淡く優しい存在感で、ナチュラル、北欧モダン、モノトーン、さまざまなインテリアに寄り添います。
ウォルナット

深みのある木目が美しいウォルナットは、ソファ前の景色をぐっと引き締める上質な佇まい。重厚さがありながら、アナログシリーズ特有の柔らかな線によって軽やかさも感じさせます。
天板:ウォルナットベニヤ(クリアラッカー)
脚部:ウォルナット無垢材(クリアラッカー)
接続パーツ:アルミニウム(ブラック粉体塗装)
クリアラッカー仕上げは薄い膜でコーティングが施されているのでオイル仕上げやソープ仕上げよりも傷や汚れに強く、かつ木の質感や風合いも感じられる絶妙な仕上げです。
経年変化の進行もゆるやかなので、ウォルナットの木目のコントラストを比較的長く楽しむことができます。
どちらの仕上げも、天然素材ならではの豊かな表情がひとつひとつ異なり、世界に同じものがふたつとない特別感があります。
組み立ては、驚くほど簡単!

アナログコーヒーテーブルの組み立ては、とてもシンプルです。
付属の六角レンチと専用ネジを使い、脚に付いたトランペットパーツを天板裏の穴に合わせてビスで固定するだけ。ひとりでも10分程度で完成できます。
お手入れの仕方・お取り扱いの注意点
天板・脚部...カラードアッシュ仕上げ / クリアラッカー仕上げ
https://www.fritzhansen.com/ja/sales-support/care-and-maintenance/lacquered-or-coloured-wood
脚部(トランペット型のパーツ)...アルミニウム(粉体塗装仕上げ)
https://www.fritzhansen.com/ja/sales-support/care-and-maintenance/powder-coated-metal
ハイメ・アジョン
スペイン・マドリード出身のデザイナー、ハイメ・アジョン。アーティストとしての顔も持つ彼は、プロダクトデザインとアートの境界を軽やかに超え、彫刻のように美しい家具を次々と生み出しています。フリッツ・ハンセンとは長年にわたって密な関係を築いており、「RO(ロオチェア)」「FRI(フリチェア)」「LUNE(ルネソファ)」「IKEBANA(イケバナ)」など、ソファやラウンジチェアからアクセサリーに至るまで、多岐にわたる名作を手掛けてきました。
アジョンのデザインはなぜ、こんなにも人を惹きつけるのか?
彼の作品に共通するのは、どこを取っても角のない、柔らかな曲線美。個性的でありながら空間にスッと馴染み、遊び心と上品さを同時に感じさせる、唯一無二のデザインです。アジョンにしか描けないそのラインは、まるで家具が語りかけてくるかのような、生き生きとした存在感を放っています。
若い頃から旅と芸術に強く惹かれ、ロンドンやパリ、ミラノを渡り歩いた経験が彼の感性を育みました。
アルネ・ヤコブセン等、先人の偉大なデザイナーの影響を受けつつ、現代の家具デザインに新たな風を吹き込む彼のプロダクトは、デンマーク国内でも“現代の新たなクラシック”と呼ばれるほどで、タイムレスな魅力を備えた未来の名作として高く評価されています。
アートとデザインを行き来しながら、時代にとらわれない家具を生み出し続けるハイメ・アジョン。その作品は、使う人の心にそっと寄り添うと同時に、空間そのものに詩的な豊かさをもたらします。
FRITZ HANSEN
時代を超えるデザインが集う、北欧の老舗ブランド

フリッツ・ハンセンは、創業150年以上の歴史を誇るデンマークの老舗家具ブランドです。
創業以来、アルネ・ヤコブセンやポール・ケアホルムといった巨匠デザイナーとのコラボレーションにより、時代を超えて愛される名作を生み出し続けています。
クラフツマンシップと北欧のデザイン哲学が融合した家具は、木製以外にもスチールやレザーといった上質な素材と、洗練されたフォルムが特徴。
セブンチェアやエッグチェアなど、彫刻作品のような名作の数々。単なる家具ではなく、空間全体を洗練された雰囲気に包み込みます。家具のみならず、照明やアクセサリーまで、トータルインテリアを提案できる豊富なラインナップも魅力です。