PK111
PK111は、デンマークデザインを代表する巨匠ポール・ケアホルムが、自身の自邸のためにデザインした伝説的な6枚パネルのパーテーションを、現代の空間に合わせて復刻した特別なアイテムです。
美しい比率と素材使い、そして一切の無駄を削ぎ落としたシンプルな形の魅力を兼ね備えたこのスクリーンは、フリッツ・ハンセンが誇る成形合板の技術によって、ケアホルムの建築的な美学を見事に具現化しています。
素材にはオレゴンパインとビーチ材を贅沢に重ね合わせた積層構造を採用しており、ミニマルな佇まいの中に木材特有の温かみのある表情を宿しているのが特徴です。
6つのモジュールで構成されており、必要に応じて簡単に拡張し、希望のサイズに調整可能で自立型のため、リビングや寝室など場所を選ばず自由にレイアウトすることができ、置くだけで空間に心地よいリズムと奥行きをもたらします。
高さ140cmに設計されたこのスクリーンは、座ったときには落ち着いたプライベート感をもたらし、立ったときには視界を遮らず開放的な印象を与えるよう計算されています。
ケアホルム・コレクションに温かみのある建築的な表情を加えるPK111は、機能的な間仕切りとしてだけでなく、あなたの暮らしに静謐な品格を添える建築的なオブジェとしても機能的な間仕切りとしてだけでなく、空間を彩る建築的なオブジェとしてもお使いいただけます。
空間に様々な表情と居場所を作り出す
名作パーテーション
PK111は、デンマーク家具デザインの巨匠ポール・ケアホルムが1956年に発表した木製パーテーションです。コペンハーゲン北部に位置するルングスド(Rungsted)の自邸のために彼自身がデザインし、実際に日常の暮らしの中で愛用していました。
長い間プロダクト化されていませんでしたが、2026年にFRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)より待望の復刻を果たしました。
ケアホルムが自邸のためにデザインした「建築的オブジェ」
▲1枚目:ポール・ケアホルム邸のスケッチ。PK111のみ赤で塗られており、彼にとっても特別な家具だったことが伺える。
2枚目:ポール・ケアホルム邸の全景。建築は妻のハンナ・ケアホルムが設計。
(ポール・ケアホルム展(パナソニック汐留美術館)にて撮影)
ケアホルムは家具を単なる道具ではなく「空間を構成する建築の一部」と捉えており、PK111はその哲学がストレートに現れた作品です。単に部屋を仕切る板ではなく、大胆かつ静けさをまとった「建築的オブジェ」。空間そのものの品格や空気感を高め、そこでの過ごし方をより豊かにする存在として設計されました。
空気感はつながったまま、ゆるやかに仕切る
PK111の大きな特徴は、高さ140cmという絶妙なサイズ感にあります。これは人間の姿勢と視線に関する綿密な心理・構造的計算に基づいています。
「座る・横たわる」姿勢のとき
視線が自然と遮られ、周りの視線や雑音から守られたプライベートな静寂と「囲まれ感」をもたらします。
書斎での読書やリビング・ベッドルームでくつろぐ際に、心地よい居場所(居心地の良さ)を作り出します。
「立つ」姿勢のとき
140cmのパネル越しに部屋全体の奥行きや窓から差し込む光の移ろいを見渡すことができます。
完全に壁で遮断するのではなく、「仕切りながら、視覚的に繋ぐ」という絶妙なバランスで空間を優しく整えます。
端正な木目が美しいオレゴンパイン材
構造と木目
外側にはオレゴンパイン材(成形合板)、内側にはビーチ材が使用されています。オレゴンパイン特有の繊細かつ真っ直ぐに伸びる美しい縦の木目が、パーテーションの直線的なラインを際立たせ、ほっこりしすぎない静かで洗練された空気感が漂います。
経年変化(エイジング)
表面にはクリアラッカー仕上げが施されており、固く絞った布で水拭きもでき、メンテナンスもしやすいPK111。経年変化はゆるやかですが、時間とともに深みのあるオレンジブラウン(飴色)へと変化していきます。年数を重ねるごとに深みを増し、暮らしの中で育てる楽しみを味わえます。
変幻自在のモジュラー構造
6枚1組の構成と1枚単位の拡張性
基本構成
基本セットは成形合板パネル6枚で1セットとして構成されています。パネルは1枚単位で追加購入・連結が可能です。理論上は無限に伸ばすことができるモジュラー家具であり、小規模な住宅から大規模なオフィス、ホテルのラウンジまで、空間のスケールに合わせて自由自在に調整できます。
▲6枚のうち1枚の左下には、ロゴマークの刻印が
高精度な噛み合わせと自由な造形
精巧な接続機構
パネルの断面はアルファベットの「Z」字型 のような立体形状をしています。ジョイント金具や複雑なパーツを使わず、それぞれのパネルの端(スライド構造)同士を傾けて合わせ、滑らせるだけで精度高くしっかりと接続されます。この精度の高さに、ポール・ケアホルムのクラフツマンシップへのこだわりが感じられます。
様々な形状に変化
組む向き(折り角度)を変えることで、幾何学的なジグザグ形状(屏風状)はもちろん、直線的な配置や、コーナーを囲むL字型・コの字型など、動線や用途に合わせたレイアウトが可能です。
移動や収納の際はパネル同士をぴったり重ね合わせることでフラットかつコンパクトになります。
空間に合わせたレイアウトバリエーション
ベースの形
ベッドやチェアの傍らに安心感と風格を
より平たい直線系
ラウンジチェアを引き立てる背景に
「く」の字型
部屋のコーナーに置いて奥行きのあるリビングに
比較:アルヴァ・アアルト「Screen 100」との違い
木製パーテーションの名作として比較される、アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)が1936年に発表したArtek(アルテック)「Screen 100(スクリーン100)」との主な違いは以下の通りです。
P376とPH 5の比較
ウェーブを描く「有機的で柔らかなアクセント」や丸めてしまえる軽快さを求めるならScreen 100、直線と面による「構造的・静謐な空間の仕切り」を求めるならPK111、という明確なデザインアプローチの違いがあります。
製品仕様
サイズ:W1340×D135×H1400(約mm)
重さ:24kg
素材:オレゴンパイン突板(クリアラッカー仕上げ)
※下記画像のように、6枚を連結した際のサイズです。
メンテナンス
木材(ラッカー仕上げ)のお手入れはこちら
https://www.fritzhansen.com/ja/sales-support/care-and-maintenance/lacquered-or-coloured-wood
デザイナー:ポール・ケアホルムの美学
ポール・ケアホルムは、1929年にデンマーク北西部の田舎町で生まれました。
15歳で家具職人に弟子入りし、18歳でキャビネットメーカーのマイスターの称号を取得。
ハンス J. ウェグナーのもとで様々なことを学び、バウハウスからも大きな影響を受けていました。
デンマークのクラフトマンシップの精神を継承しながらも、型にはまらない異色の才を示し続け、 北欧モダン家具の歴史に大きく名を残したデザイナーです。
PKシリーズは、51歳という若さで早世したケアホルムに敬意を表し、 1982年からフリッツ・ハンセンによって製造が開始されました。
彼の生み出した名作の数々は時代を超えて多くのファンに愛され、 現代の名だたるデザイナーや建築家たちからも、非常に高い評価を得ています。