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CONNECT HP上に掲載のない張地の素材とカラーからも、ご注文をお受けすることが可能です。
生地によって価格が異なりますので、下記表をご確認くださいませ。
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北欧デザインの金字塔。巨匠が残した傑作ラウンジチェア
エッグチェアは、ただの椅子ではありません。
それは、ひとりの完璧主義者の夢と探究心、そして北欧デザインの美学が結晶した、“包み込まれる体験”そのものです。
手がけたのは、北欧を代表するデザイナーであり建築家、アルネ・ヤコブセン。
1958年、彼が「SASロイヤルホテル」という、デンマーク初のデザインホテルを一から創り上げるという壮大なプロジェクトに挑んだとき、この椅子は誕生しました。建物の外観から内装、ドアノブに至るまでを一貫して手がけたヤコブセンにとって、エッグチェアのデザインは、まさにホテル全体の“顔”ともなる重要なピースでした。
▲1枚目:SASロイヤルホテル606号室「ヤコブセンスイート(Jacobsen Suite)」。当時のインテリア・家具配置・カラーリングがほぼ完全に保存された貴重な空間で、現在でも見学や宿泊ができます。
2枚目:SASロイヤルホテル エントランスロビー
ヤコブセンが残したこのホテルは、デンマークで今でも歴史的価値のある場所として大切にされています。
ヤコブセンは、プライバシーを保ちながらも心地よく会話できる、静寂と開放のちょうど中間のような空間をこの椅子で実現しようと考えました。そこで生まれたのが、まるで卵の殻のように人を包み込む、有機的で柔らかなフォルム。
流れるようなライン、立体的に広がるハイバック、そしてゆるやかに身体を預けられるシート。エッグチェアは、安心感・美しさ・座り心地のすべてを完璧に両立させた彫刻作品なのです。
この造形は、彼が自身のガレージでワイヤーと石膏を用いた試作を、何度も繰り返した末にたどり着いたものです。
「これは違う」と何度も工場に試作品を差し戻したという逸話が残るほど、完璧主義者ヤコブセンのこだわりが結集した一脚と言えるでしょう。
▲1960年代当時のエッグチェア制作風景。
半世紀以上を経た今でも、世界中の一流ホテルや美術館、愛好家の自邸に置かれ、人々を静かに、でも確かに魅了し続けています。
時代を超えて色あせないどころか、ますますその価値を深める名作。
「人のための美しい椅子とは何か」を、真摯に突き詰めたヤコブセンの情熱が、この一脚に込められています。
1枚目:国立新美術館(日本 / 東京)
2枚目:サンフランシスコ国際空港(アメリカ / カリフォルニア)
3枚目:クラリオン ホテル エナジー(ノルウェー / ローガラン)
世界中の一流施設に取り入れられ、特別な空間をつくりあげるマスターピースとなっている。
包みこまれるような座り心地
エッグチェアは、まるで繭に包まれるような優しさを持った椅子。
流れるようなカーブが身体を優しく支え、くつろぐのに最適な姿勢ですごすことができます。
クッションは程よく固めで、体勢が崩れないしっかりとした感触。
実際にお家で使っている方から「体調が悪い時、横になって寝るよりエッグチェアに座っている方が楽」というお声もいただくほど、ずっとそこに居たくなる座り心地です。
耳元まで包み込むデザインで、心安らぐプライベート感

頭まで背もたれのあるハイバックのデザインは、頭を預けて長時間すごすのに最適。
また、耳元までしっかりと包み込むような形状になっているので、外からの視線や音を適度に遮ってくれるのが特長。まるで自分だけの世界、静かなコクーン(繭)の中にいるような感覚で、プライベートな時間を心ゆくまで堪能できます。

ひじ掛け部分の高さもちょうどいい。座りながら、手元で生地の感触を楽しむことができます。
チルト機能付きで、寝るより楽な体制に

チルトレバーの締め具合や座る方の体重によって可動域は異なりますが、最大で16cm(座面高95cmから79cmまで)の調整が可能です。ゆりかごのような心地よい揺れでリラックスしていただけます。

座面右下にあるレバーで、チルト機能の固さ(反発力)を調整できます。

足をのせるオットマン(別売り)とセットで使えば、くつろぎ感は別格。このまま寝てしまえるほどです。
オットマンもエッグチェア本体に合わせてデザインされているため、彫刻品のような造形美。より一層豊かな表情を持ったラウンジシーンを演出してくれます。
回転機能付きで、お家時間をもっと豊かに

360度回転機能付きのため、座ったままその時々で自由に方向を変えることができます。
ある時は棚や壁の方を向いてじっくり自分の時間を、またある時は家族や友人と会話を楽しんだり、窓の外の風景を眺めたり...
自由でフレキシブルな過ごし方を叶えてくれる一脚です。
※オプションで、立ち上がると元の向きに戻る「オートリターン機能」付きも選択ができます。
360度どこから見ても美しい完璧なフォルム

エッグチェアの最大の魅力のひとつは、まるで生き物のようにしなやかに佇む、その有機的なフォルムです。
実は左右非対称に設計されており、どこから見ても動きと個性を感じさせる彫刻的な美しさをたたえています。ヤコブセンがかつて植物学者を夢見ていたというエピソードを思えば、この自然に根ざした形状にも深い納得がいくでしょう。葉の丸みや茎のしなりを思わせる曲線のひとつひとつに、彼の自然への敬意と観察眼が宿っています。

特筆すべきは、光との相互作用。日中、窓辺に置けば、差し込む陽光が生み出す陰影が柔らかくフォルムに寄り添い、時間帯によって異なる表情を見せてくれます。

夜には、フロアライトを添えて静かに照らすことで、その輪郭が一層浮かび上がり、空間に詩的な余白を与えてくれるでしょう。
その詩的な輪郭を描き出すのは、ハイバックでありながら驚くほどの“抜け感”を備えたデザイン。包み込むようなフォルムなのに、視線の抜け道が確保されているため、空間に圧迫感を与えません。むしろ、そこにあるだけで場の空気が整い、静かに緊張感がほぐれていく。エッグチェアには、そんな不思議な力があります。
浮遊感際立つ、脚部のこだわり

さらに、その彫刻的シェルを軽やかに支えるのが、一本の支柱から四方に分かれる「スターベース」と呼ばれる脚部。重厚な本体に対して、まるで椅子が宙に浮かんでいるかのような抜け感を演出しています。素材には強度と安定性に優れたスチールを採用し、見た目の軽やかさと機能性を両立。

そして注目すべきは、ベースの仕上げに施された繊細なディテール。床に最も近いベースの側面部分にだけ、光沢感を抑えた「サテン仕上げ」を採用(それ以外の部分は鏡面のような「クローム仕上げ」)。足元の存在感をあえて抑えることで、椅子全体の浮遊感を際立たせ、空間に静けさと上品さをもたらしています。
一つの脚の中に光沢感の違う仕上げのコントラストをつけることで、光の反射を巧みにコントロールし、一層奥行きのある表情に仕立てるところに、ヤコブセンの美しさを追求する姿勢が感じられます。

こうした細部に至るまで、計算し尽くされた構成こそが、エッグチェアを単なる椅子ではなく「空間に生きるアート」たらしめている理由です。一脚置くだけで空間に洗練された空気感が生まれ、インテリアの主役としての存在感を放つ——
それがエッグチェアという作品の、何よりの証明です。
一脚で空間が変わる。エッグチェアのコーディネート
窓際のコーナーに

▲・ラウンジチェア:FRITZ HANSEN / エッグチェア(クリスチャンハウン・ベージュ1121)
・フロアランプ:FRITZ HANSEN / MSシリーズ「MS011」(スチール)
・サイドテーブル:FRITZ HANSEN / トレイテーブル(φ45cm / オーク)
・フラワーベース:FRITZ HANSEN / イケバナS(真鍮)
・ラグ:Kvadrat / Yield Naturally Coloured Fringes 0951(90cm×120cm)
窓際や部屋のコーナーにエッグチェアを一脚置くだけで、そこは「自分だけの特等席」に。外を眺めながらゆったりと過ごす時間は、日差しがつくる陰影とともに静かに豊かに流れていきます。チェアの有機的なフォルムが光を受けて浮かび上がり、時間帯によって異なる表情を見せてくれるのも魅力のひとつです。
ソファではない「くつろぎの場所」という選択肢が、大人のライフスタイルに新しい余白をもたらします。また、部屋に入ったとき自然と視線が向かうコーナーは、空間の奥行きを感じさせる場所。そこに彫刻のようなエッグチェアを配すれば、一脚で空間に洗練と広がりを生み出します。主役級の存在感を放つこの椅子だからこそ、コーナーが最も映える舞台になるのです。
本棚の近くに

▲・ラウンジチェア:FRITZ HANSEN / エッグチェア(クリスチャンハウン・ベージュ1121)
・サイドテーブル:FRITZ HANSEN / トレイテーブル(φ45cm / オーク)
・フラワーベース:raawii / Relae(リレー) S(cool grey)
書斎がなくても、本棚の近くにエッグチェアを置くだけで「自分だけの時間」が自然と生まれます。特に、書斎を設けるスペースがないマンション住まいの方にもおすすめ。お気に入りの本棚とサイドテーブルを合わせれば、そこはもう小さなパーソナル書斎です。
360度回転機能付きなので、自分の世界に浸って読書に没頭したり、ふと向きを変えて家族や友人と会話を楽しんだり—— そんな自由さも魅力のひとつ。チルト機能による心地よい傾斜は、長時間の読書にもぴったりです。
本棚とエッグチェア。この組み合わせだけで、空間全体が絵になるような美しい構図に。限られたスペースの中でも、上質な静けさとくつろぎを叶えてくれるコーディネートです。
洗練されたリビングシーンに

▲・ラウンジチェア(奥):FRITZ HANSEN / エッグチェア(MOSS)
・ラウンジチェア(手前):FRITZ HANSEN / スワンチェア(MOSS)
※画像のレザーパイピング仕様は2023年限定仕様のため、現在はお選びいただけません。
・ローテーブル:FRITZ HANSEN / PK61(マットポリッシュ・グレーブラウン)
・ペンダントライト:FRITZ HANSEN / クラム(φ44cm)
・キャビネット:FRITZ HANSEN / Jut Cabinet(大理石・ブラック / オーク材・オイル仕上げ)
・ラグ:KASTHALL / HARPER(ハーパー) / Silver Willow 551(240×240cm)
リビングにエッグチェアを迎えると、空間は一気に洗練され、モダンでありながら有機的な柔らかさを備えた、奥行きあるシーンが生まれます。一人掛けのラウンジチェアを取り入れることで、家族やゲストとの程よい距離感を保ちながら、パーソナルな居場所も確保。大人のくつろぎにふさわしい、心地よいコミュニケーションが育まれます。
重心の低いローテーブルとも好相性で、足元にラグを添えれば、視覚的にも体感的にもくつろぎがぐっと高まります。エッグチェアは、リビングに“座る”という行為を超えた上質な時間をもたらす、主役級の存在です。
選べる張地で、自分らしい特別な一脚を。
エッグチェアの張地は、ファブリックかレザーからお選びいただきます。
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ファブリック
ファブリックタイプのエッグチェアには、ヨーロッパの一流ブランド御用達のテキスタイルメーカー、Kvadrat(クヴァドラ)社製の上質なウール生地を採用可能です。やわらかで温かみのある印象を持ち、空間にぬくもりと彩りを添えるファブリックは、豊富なカラーバリエーションと織りの表情が魅力。まさに“自分だけの特別な一脚”を叶えるための素材です。
ウールは天然素材ならではの機能性にも優れており、発色の美しさはもちろん、湿度を調整する性質から夏はさらりと、冬はあたたか。さらに、汚れにくく、グリップ力も高いため、くつろぎの姿勢をしっかり支えてくれます。
おすすめの生地:「Sunniva(スニヴァ)」

▲FRITZ HANSEN / エッグチェア(Sunniva 153)
ツイードのように一見シンプルでありながら、繊細な混色と複雑な織りで奥行きを感じさせ、光を受けるとさりげなくきらめく質感が特徴です。素朴さと高級感が絶妙に融合したこのファブリックは、58%ニューウールを主体に、ビスコースや亜麻、ナイロンなどをバランスよく配合。ウール生地でありながらちくちくせず、すべすべとした滑らかな肌触りで、見た目にも触り心地にも妥協のない一張です。
レザー
レザー仕様のエッグチェアは、その佇まいだけで空間に品格をもたらす、格別な存在感を放ちます。上品な光沢と滑らかな質感が特徴で、まさに“お部屋の主役”にふさわしい一脚。使用されるレザーは、世界中のハイエンドブランドが信頼を寄せる、デンマークの名門・ソーレンセン社製。厳選された原皮のみを使用し、世界トップクラスの品質を誇ります。
おすすめの生地:「グレースレザー」

▲FRITZ HANSEN / エッグチェア(グレースレザー / ウォルナット)
植物由来のオイルでなめす“ベジタブルタンニンなめし”によって、自然本来のなめらかな手ざわりと、深みのある色合いが際立ちます。表面には加工を施していないため、皮が本来持っているシワや血筋などのナチュラルマークがそのまま表れ、一点ものならではの風合いに。使い込むほどに艶が増し、時間とともに味わいが深まる——それはまさに、素材の魅力を育てていくような、長く寄り添う歓びです。
ご自宅にどの生地が合うかお迷いではありませんか?
CONNECTでは、お部屋の雰囲気にぴったりの、あなただけのEGGチェアの生地選びをサポートいたします。まずは、お気軽にCONNECT公式LINEまでお問い合わせください。

お手入れの仕方・お取り扱いの注意点
・ファブリック
https://www.fritzhansen.com/ja/sales-support/care-and-maintenance/textiles
・レザー
https://www.fritzhansen.com/ja/sales-support/care-and-maintenance/leathers
・クローム仕上げ(脚部支柱部分・ベースの上部)
https://www.fritzhansen.com/ja/sales-support/care-and-maintenance/chromes
・サテン仕上げ(ベースの側面)
https://www.fritzhansen.com/ja/sales-support/care-and-maintenance/stainless-steel
エッグチェアを実際に体感できる場所
FRITZ HANSEN TOKYO
- 住所
- 〒107-0062
東京都港区南青山2-27-14 1F&2F
- ※CONNECT東京オフィス(FRITZ HANSEN TOKYO から徒歩3分)のスタッフがご案内することもできますので、ご希望の方はぜひご連絡ください。(TEL:070-9201-3293)
CONNECT 札幌ショールーム
- 営業情報
- 【事前予約制】月-金 11:00-17:00
【定休日】土・日・祝※イベント時除く
- 住所
- 〒060-0909
札幌市東区北9条東6-2-23 北9条シティハウス 1階
(駐車場7台あり)
- TEL
- 011-768-7177
Tenmaya Premium Living Gallery By CONNECT
(岡山天満屋プレミアムリビングギャラリー)
- 営業情報
- 10:00~19:00
- 住所
- 〒700-0822
岡山県岡山市北区表町2丁目2-68
天満屋 岡山本店 表町別館
- TEL
- 086-231-7610
丸亀 CONNECT HOUSE Planning Studio
- 営業情報
- 【事前予約制】月-金 11:00-18:00
- 住所
- 〒761-2407
香川県丸亀市綾歌町富熊428-1(駐車場あり)
- TEL
- 0877-85-9717
アルネ・ヤコブセン 植物を愛した完璧主義者
アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen, 1902-1971)は、デンマークを代表するデザイナーであり、建築家としても名高い人物です。
彼のデザインの最大の特長は、建築から家具、照明、小物に至るまでを一貫して手がける“トータルデザイン”のアプローチにあります。建築と調和しながら、空間の中で機能し、美しくある家具を生み出すという哲学は、今なお多くのインテリアデザイナーに影響を与えています。
ヤコブセンのデザインはなぜ、こんなにも人を惹きつけるのか?
ヤコブセンは「デザインは単なる形ではなく、使う人々の快適さを考えたものであるべき」と考え、美しさと使い心地の両面を、細部にまで徹底的にこだわり抜いてプロダクトを作り上げる完璧主義者でした。
セブンチェア、アリンコチェア、グランプリチェア、スワンチェア、エッグチェア... 時代を超えて愛される名作の数々は、成形合板やファブリック、レザーといった異素材を駆使しながら、人間工学と彫刻的な美しさを見事に両立させています。
実はヤコブセンはもともと、植物学者になりたかったという背景を持っています。
彼のデザインには自然界からのインスピレーションが色濃く反映されており、自然の有機的な形状を作品に取り入れることに強い関心を持ち続けました。例えば、ドロップチェアのフォルムやリリーチェアのデザインは、自然界の形状や動きを模倣しており、ヤコブセンの植物学的な背景が彼のデザインに独特な影響を与えています。
総じて、アルネ・ヤコブセンはただのデザイナーではなく、空間そのものをデザインし、機能と美を両立させた革新者でした。自然美と人間的な温かみに包まれた彼の作品は、今もなお北欧デザインの金字塔として、世界中のデザイン愛好家に愛され続けています。
FRITZ HANSEN
時代を超えるデザインが集う、北欧の老舗ブランド

フリッツ・ハンセンは、創業150年以上の歴史を誇るデンマークの老舗家具ブランドです。創業以来、アルネ・ヤコブセンやポール・ケアホルムといった巨匠デザイナーとのコラボレーションにより、時代を超えて愛される名作を生み出し続けています。
クラフツマンシップと北欧のデザイン哲学が融合した家具は、木製以外にもスチールやレザーといった上質な素材と、洗練されたフォルムが特徴。セブンチェアやエッグチェアなど、彫刻作品のような名作の数々。単なる家具ではなく、空間全体を洗練された雰囲気に包み込みます。家具のみならず、照明やアクセサリーまで、トータルインテリアを提案できる豊富なラインナップも魅力です。