夜空に浮かぶ幻想的な灯り
IC LIGHTS S1/S2の基本情報
2014年に発表されたミニマルながらも存在感を放つIC LIGHTSシリーズ。その普遍的な美しさは、まるで長年愛されてきた名作のように感じさせますが、実は比較的近年のデザインです。
支柱に球体が絶妙なバランスで配置された優美なデザインは、発表と同時にイタリアをはじめとする世界中の人々を魅了し、過去10年間でFLOSの最も評価されたコレクションの一つとなりました。そして2024年、IC LIGHTSは10周年を迎えました。
IC LIGHTS のペンダントライトは、直径20cmと30cmの2サイズ、ゴールド・クローム・ブラックの3色を展開しています。
ゴールドとブラックはツヤ感のないマットな仕上げ、クロームはツヤ感のある鏡面仕上げとなっています。全3色の中でもゴールドは特にお部屋に馴染みやすく、人気のカラーです。
IC LIGHTS S1/S2の魅力
1. まるでサーカス！？まるでジュエリー！？
水晶玉が宙に浮いているかのようにパフォーマンスをする、「コンタクトジャグリング」から発想を得て生まれたランプ「IC LIGHTS」。細いアームに一点で吊るされ、まるで宙に浮いているかのようにガラスの球体が配されたその姿は、重力を感じさせない不思議な魅力を放ちます。不安定なバランスと、ジュエリーのような美しさを兼ね備えた球体と支柱の組み合わせは、空間に浮かぶアートのような印象を与えます。IC LIGHTSの特筆すべき点は、コード配線が支柱やアーム内部を通ってシェードに繋がっていることです。通常コードで吊るされるシェードとは異なり、細いアームに接続されているため、通常のコードタイプにはない高級感を演出します。
まるで魔法のようなバランスと、洗練されたデザインが融合した「IC LIGHTS」は、空間にユニークな個性を添える照明として、多くの人々を魅了しています。
2. キレイな真ん丸吹きガラスシェード
△IC LIGHTS F1（アイシー ライツ F1）
イタリアの熟練職人が手掛ける光沢のある吹きガラスシェードは、まるでガラスそのものが発光しているかのように、電球の存在を感じさせない美しい球体です。数ある円形シェードの中でも、真円と呼べるものはごくわずか。その滑らかな質感と均一な光の拡散は、空間に上質な雰囲気をもたらします。
3. どんな空間にも寄り添う光
IC LIGHTSのペンダントライトは、その美しいデザインと柔らかな光で、どんな場所にも自然と馴染み、空間を特別なものに変えてくれます。たとえば、ダイニングテーブルの上で家族団らんの時間を優しく照らしたり、リビングのちょっと寂しいコーナーに吊るして、まるでフロアライトのように空間を明るくしたり。玄関に飾れば、お家に帰ってきたときに「あ、素敵！」と思わず笑顔になるような、目を引くアクセントにもなります。もちろん、寝室に吊るせば、一日の終わりにホッと落ち着けるような、心地よい安らぎの空間を演出してくれます。
さらに、IC LIGHTSシリーズはペンダントだけでなく、フロア、テーブル、ウォール、アウトドアと、なんと5種類もの豊富なラインナップを展開しています。
お家の様々な場所にIC LIGHTSを取り入れるだけで、お部屋全体に統一感が生まれ、まるでモデルルームのような洗練された空間へと生まれ変わります。
"IC" に込められた意味
デザイナーのアナスタシアデスはキプロス島出身で、イギリスで活動をしています。頭文字のICは、英国の入国管理局によって英国に入る移民を分類するために用いる識別コードが元になっています。このランプのデザインは斜面を離れて転がらない球形のように、異文化の中で生きるアナスタシアデス自身の固有なバランスや、アイデンティティの不安定な平衡についても表現しています。
S1とS2、どっちにすればいい？
「IC LIGHTS」のS1とS2は、サイズと光源が異なります。空間の広さや用途に合わせて、最適なサイズを選びましょう。
サイズは、S1が直径20cm、S2が直径30cmです。S1は、だいたい人の顔の大きさと同じくらいのコンパクトなサイズ感となっています。S1とS2を並べて2灯吊りも素敵です。
※以前はS1(直径8mm)とS2(直径5mm)でコード太さが異なりましたが、2025年4月よりどちらも直径6.5ｍｍと統一されました。
S1はお部屋のコーナーに、フロアランプのような使い方で設置するのがおすすめです。
お部屋のコーナーに設置する場合は、床上から130cmの高さがおすすめで、これは一般的なフロアライトの高さと同じぐらいです。
S2は、ダイニングテーブルのペンダントライトとして十分な存在感があります。直下を照らすというよりは、空間全体に柔らかな光を広げるタイプです。細いアームにちょこんと寄り添うガラス球が目を惹くデザインは、ダイニング空間をワンランク上の洗練された雰囲気に演出してくれること間違いなしです。
電球は、S1（小さいサイズ）にはハロピン電球が、S2（大きいサイズ）にはLED電球が同梱されています。ハロピン電球とは白熱球の一種で非常に小型であることが特徴です。ハロピンは無段階調光ができるなどの違いがあります。
S1には、FLOS用のLED（G9）電球をお使いいただくことも可能ですが、ハロピン電球に比べると明るさが異なりますので、商品ページ内の画像をご確認のうえ、お選びください。
これらの電球は、一般的なホームセンターや家電量販店ではあまり取り扱いがないため、電球を交換する際は、当店にてFLOS専用電球をお買い求めください。
また「IC LIGHTS」シリーズの中でも、フロアランプとテーブルランプには調光機能付きスイッチが付属していますが、S1/S2のペンダントライトの場合は、電気工事で調光機能付き壁付けスイッチを導入いただくことで、調光が可能となります。
スタッフレビュー
岡山天満屋プレミアムリビングギャラリー（別館のベッドギャラリー）では、ベッドサイドに吊るされた「IC LIGHTS S1」が、まるで満月のように優しく輝いています。下側に開口部がないため、横になっても眩しさを感じず、心地よいリラックス空間を演出してくれます。
残念ながら、我が家の寝室にはコーナー部分に電源がないためこの配置は実現できません。これからご新築やリフォームをご計画の方は、ぜひお部屋のコーナーへのペンダント用電源設置を検討してみてください！
納品事例
玄関を入ってすぐの廊下の鏡の前に「IC LIGHTS S1」を設置しました。CONNECTのスタイリングでも、鏡の前にテーブルランプやペンダントライトを配置することが多いです。これは、鏡に映り込むことで照明が2灯あるように見え、空間がより明るく感じられる効果があるためです。お家の顔となる玄関が、この1灯で一気に素敵な空間になりました。
メンテナンスについて
・安全に使用していただくために、1年に1回以上は清掃・点検をしましょう。
・器具のネジや部品のゆるみがないか、損傷、脱落、コードの痛みがないかお調べください。
・お手入れの際は必ず本体の電源を切り、汚れやほこりは乾いたやわらかい布で拭いて取り除いてください。
・屋内専用ですが、湿気や水気の多い場所での使用はできませんのでご注意ください。
※セードはセード受けに対し平行に取付け、ゆっくり回してください。閉め過ぎると、セードが外れなくなることがあります。緩まないような適度な力で、取り付けてください。
取り付け方法について
ご自宅の天井についている電源の形状を必ずご確認ください。以下5種類のどれかに該当する場合は標準仕様である「引掛仕様」となります。天井にダクトレールが付いている場合はオプションで「ダクト仕様」の加工をお選びください。引掛シーリング等を使用せず、電気工事取付にする場合は、引掛プラグを取り外し、直結線で取り付けをしてください。電気工事取付の場合は、必ず工事店・電気店（有資格者）にご依頼ください。
「引掛仕様」「ダクト仕様」共に、アームと同じカラーのフランジカバーが同梱しています。電気工事用フランジカバーをご希望の場合は、お問い合わせください。
電源の位置がズレていても大丈夫！
電源が一か所しかなく、テーブルと電源の位置がズレている場合もこれで解消できます。詳細は以下のバナーをご覧ください。
デザイナー / Michael Anastassides（マイケル・アナスタシアデス）
テクノロジーではなく、もののオブジェ性や、ものと人との関係性を深く追求したデザイナー
1967年、キプロス島生まれ。 ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートとインペリアル・カレッジ・ロンドンで工業デザインと工学を学び、1994年に自身のロンドンデザインスタジオを設立。アナスタシアデスはとくに照明器具で有名であり、自身のスタジオへの依頼の80%が照明器具関連のものである。彼は反射性材料(鏡面仕上げのガラスや、光沢のある青銅など)を使うことが多く、これにより自身の作品が周囲の空間と相互作用しながら見えなくなり、独立して浮いているかのようである。彼の照明は世界中のホテルやレストラン、店舗などで見ることができる。 2007年には自身のデザインの可能性を広げるため「Michael Anastassiades」ブランドを立ち上げ、照明、家具などを制作し、絶え間ない探求や選択、個性とデザインの一貫性を発表している。この活動により、FLOS、Herman Miller、Salvatori、Nilufar、スウェーデンのSvenskt Tennなどの世界的に有名な数多くのブランドとのコラボレーションが実現した。シンプルでクラフト感を感じさせる、感性に働きかけるデザインが特徴。アートと工業デザインの間に位置する彼の作品は、実用的な機能と詩的で謎めいた魅力の両方を兼ね備えている。その作品は、ニューヨーク近代美術館、V&A博物館などのパーマネントコレクションに選定されている。
イタリアを代表する照明ブランド、FLOS（フロス）とは？
1962年、イタリア メラノで設立された住宅照明および建築照明の製品やシステムを提供する国際企業。新しい創造的な才能を見いだすと共に、技術的研究や革新的な取り組みを継続的に行い、60年以上にわたり成長を遂げている。世界80ヵ国以上に輸出し、ローマ・ミラノ・パリ・リヨン・ニューヨーク・ストックホルムに直営店を展開している。フロスの作品は数々の国際的な賞を受賞しており、その多くが世界の主要な美術館やデザイン博物館のパーマネントコレクションに収蔵されている。日本フロスは1981年に設立された。
