PH 2/2 WALL LAMP CENTENARY EDITION
ポール・ヘニングセンが考案した照明システムの100周年を記念し、空間の高い位置での使用を想定したウォールランプ「PH 2/2」。直径約20センチのトップシェードと、下部のシェードが織りなす「3:2:1」のプロポーションが特徴の基本形モデルです。
古色を保つラッカー仕上げの真鍮パーツに、琥珀色と乳白色の吹きガラスを組み合わせた特別なコンビネーション。独自の3枚シェードシステムが不快なまぶしさを抑え、下方を柔らかく照らしつつ、上方と壁面へも心地よい琥珀色の光を放ちます。
エイジング加工が施された真鍮のディテールが、上質な明るさとともに独特のヴィンテージ感を届けます。「PH 2/2 ウォール センテナリー・エディション」は、100年にわたる名作の伝統で、あらゆる空間を美しく引き立てます。
100周年の幕開け
壁に寄り添う、空間に浮かぶ光の宝石
※一部のイメージ画像にはコードが写っていますが、本製品はコードなし(要電気工事)の仕様です。
PHシリーズ誕生100年を祝う特別なモデル「センテナリー・エディション」に、ウォールランプが登場しました。
1930年代のヴィンテージランプからインスピレーションを得た「琥珀色×乳白色」のバイカラーシェードを採用しています。
届いたその日から、長年大切に受け継いできたヴィンテージ家具のような、それでいて時を経ても色褪せない、特別な存在感を放ちます。
人間を照らす良質な光。画期的な照明器具の誕生
参照:LIGHT YEARS AHEAD THE STORY OF THE PH LAMP(2000).Louis Poulsen
灯りと言えばキャンドルやオイルランプだった時代。ヘニングセンが手掛けたPHランプは画期的な道具として、当時の建築家やデザイナー達から深く愛されました。
彼が生涯で生み出した100種類以上のPHランプは、やがて住宅用の照明として広く取り入れられるようになり、現代も世界中で愛され続けています。
「人間にとって良質な光を与える」というヘニングセンの哲学
ヘニングセンがデザインした照明器具は、どれも美しい光のグラデーションが特徴です。
この光の秘密は、巻貝のカーブと同じ「対数螺旋(たいすうらせん)」という数学的な形がシェードに応用されていること。下図のように、光がどの角度から当たっても同じ角度で反射します。
ヘニングセンが何よりも追求した「直接電球の光が目に入らない(グレアフリー)」という目的をこの仕組みで解決すると同時に、なめらかで美しい光のグラデーションを生み出しているのです。
素材と色が織りなす美しいコントラスト
琥珀ガラスと光へのこだわり
4層の琥珀色ガラスは色味が濃密で、点灯時の温かみはもちろん、消灯時もガラスの深い色合いが目を楽しませてくれます。
▲琥珀色ガラスの内側
外側は美しい光沢仕上げ、内側はマットに仕上げることで、光をやわらかく拡散させて眩しさをふんわりと和らげます。
バイカラーによる視覚的な軽やかさ
すべてを琥珀色にするのではなく、中段と下段に白を組み合わせることで、見た目の印象がぐっと軽やかに仕上がっています。この乳白色のガラスはデザインのアクセントになるだけでなく、光を効率的に下方向へ広げるため、直下や壁面を明るく照らします。
重厚になりすぎず、現代の住空間にも自然に溶け込む機能的なデザインです。
琥珀色と調和するエイジドブラス
あらかじめアンティーク調の風合いを持たせたエイジドブラス(真鍮)を採用。表面に丁寧なラッカー塗装を施しているため、指紋や変色に過度な気を使う必要がありません。
壁に取り付けたその瞬間から、お部屋に落ち着いた佇まいをもたらしてくれます。
メーカー担当者が語る魅力
センテナリーのレトロ感が今のインテリアに合うか最初は懸念がありましたが、商品に触れるにつれ、単なる復刻ではないと実感しました。トップシェードの琥珀色がランプの輪郭を際立たせ、中・下段の乳白色ガラスが「黄色すぎないニュートラルな光」で直下を自然な色合いで照らします。さらに、金具パーツの光を優しく吸収するシルクのような風合いも相まって、クラシックな情緒にとどまらず、現代の空間にすっきりと馴染むスマートな仕上がりへとアップデートされています。
暮らしへの取り入れ方とコーディネート
空間に馴染むアンティークな佇まい
丸みを帯びたアームや、アームとベースの接点にあしらわれた球状のパーツ。「PH 2/2 ルナ」を思わせる、クラシックで愛らしい佇まいが特徴です。
このアンティークな愛らしさと、下部が乳白色のバイカラー仕様である抜け感が合わさることで、北欧ヴィンテージ家具にはもちろん、モダンな空間へも自然と馴染む「調和力」を持っています。
立体感のある光が生み出す空間演出
直径20cmのコンパクトなシェードに対し、壁からの出幅は約32cmと、壁面にしっかりとした立体感と奥行きを生み出します。
しっかりと出幅があるデザインのため、人通りが多い廊下などでは「床から約170cm~180cm前後の高さ」や「サイドテーブル・棚の上」への設置がおすすめです。
■玄関・廊下に
ドアを開けた瞬間、やさしい琥珀色の光に包まれる癒しの空間に。出幅があるため壁面に美しい陰影が生まれ、シンプルな白い壁に合わせるだけでも洗練された印象になります。
■リビングに
ソファの近くや、リビングボードの上の壁面に。抜け感のあるバイカラーのシェードが圧迫感を感じさせず、お部屋のコーナーに立体感を生み出します。夕暮れ時からは琥珀色の温かな光が、リビングを心安らぐ空間へと変えてくれます。
■寝室に
ベッドサイドの壁面に設置し、ナイトライトとしても。光源が直接目に入らないグレアフリーの優しい光が、毎晩寝る前のひと時を心安らぐ特別な時間に変えてくれます。
下方へ明かりを届けつつ、空間上方にも温かな琥珀色の光が透過するため、壁面の反射光と相まってお部屋全体をやわらかな雰囲気で包み込みたい方に最適です。
製品スペック
サイズ:φ200 × H236 × 出幅323 (mm)
質量:1.6kg
取付:壁付、コード無し、要電気工事、本体スイッチ付
同梱電球:E17 LED電球(白熱電球40W相当)
取り付けの注意点
・壁内配線が必要です。
・取付工事は必ず工事店・電気店(有資格者)へご依頼ください。
・取り付けの際は、必ず取扱説明書に従って正しく行ってください。
・器具の重量を支えるため、補強材のある壁面に設置してください。
・屋内専用のため、湿気や水気の多い場所では使用できません。
・新築やリノベーションの早い段階で計画、相談するのがおすすめです。
お手入れ方法・よくあるご質問
Q.日常のお手入れはどのようにすればいいですか?
A. 普段は柔らかい布で乾拭きし、ほこりを取り除いてください。汚れが気になる場合は、中性洗剤を含ませた布を固く絞って拭き取り、その後に乾拭きをします。ガラスシェードは取り外して食器用中性洗剤と柔らかいスポンジでやさしく水洗いすることも可能です。
Q.万が一ガラスが割れてしまった場合、部品だけの購入はできますか?
A. はい、可能です。長くお使いいただけるよう、スペアパーツ(ガラスシェード1枚から)の供給体制が整っております。お困りの際はまず当店までご相談ください。
近代照明の父、ポール・ヘニングセン
光を科学し、人々の対話を促す「人道主義」
彼が「近代照明の父」と呼ばれるのは、単なるランプの形を作ったからではありません。それまでただの「明るくする道具」だった電灯を、「人々の暮らしを健やかにし、お互いの顔を美しく照らして対話を促す装置」へと変えたからです。
1920年代、普及し始めたばかりの裸電球の刺すような光は、人々の瞳孔を無理に収縮させ、表情を強張らせていました。ヘニングセンはこの「不快な眩しさ(グレア)」を近代社会の欠陥と捉え、生涯をかけて戦いに挑みました。
▲1927年当時の写真
参照:LIGHT YEARS AHEAD THE STORY OF THE PH LAMP(2000).Louis Poulsen
彼が目指したのは、光が強すぎず弱すぎもしない、瞳孔がふっと緩んで心から安らげる空間。優れた建築家であり、鋭い社会批評家でもあった彼の「質の高い光は人々の生活を救う」という徹底した人道主義が、現代の北欧デザインの根底に流れています。
光をかたちづくる。デンマークの老舗「Louis Poulsen」
職人の呼吸が宿るクラフトマンシップ
1874年に創業したLouis Poulsen(ルイスポールセン)。彼らのものづくりは、現代の効率的な大量生産とは対極にあります。シェードに使われる吹きガラスは、現在もイタリアの熟練職人が1400度の炉と向き合い、一本の竿から息を吹き込んで成形しています。手作業ゆえに生じるコンマ数ミリの厚みの違いが、工業製品にはない温もりを与えます。
世代を超えて受け継がれる「一生モノ」の約束
「形態は機能に従う」。彼らは単に美しいランプを作っているのではなく、インテリアファンや本物志向の人々が、長い年月を共にするための照明器具を真摯に作り続けています。ガラスが割れてしまった場合のスペアパーツの供給はもちろん、ソケットの位置を調整できる機構によって、時代ごとの電球の変化にも対応し、計算された完璧な配光を再現し続けることができます。 古びて捨てるのではなく、経年変化する真鍮の輝きとともに、親から子へ、そして次の世代へと受け継いでいく。ヴィンテージ照明として長く愛される、真の一生モノの価値がここにあります。