100周年の幕開け
空間に浮かぶ光の宝石
PHシリーズ誕生100年を祝う特別なモデル「センテナリー・エディション」。
1930年代のヴィンテージランプからインスピレーションを得た「琥珀色×乳白色」のバイカラーシェードを採用しています。
届いたその日から、長年大切に受け継いできたヴィンテージ家具のような、それでいて時を経ても色褪せない、特別な存在感を放ちます。
人間を照らす良質な光。画期的な照明器具の誕生
参照:LIGHT YEARS AHEAD THE STORY OF THE PH LAMP(2000).Louis Poulsen
灯りと言えばキャンドルやオイルランプだった時代。ヘニングセンが手掛けたPHランプは画期的な道具として、当時の建築家やデザイナー達から深く愛されました。
彼が生涯で生み出した100種類以上のPHランプは、やがて住宅用の照明として広く取り入れられるようになり、現代も世界中で愛され続けています。
「人間にとって良質な光を与える」というヘニングセンの哲学
ヘニングセンがデザインした照明器具は、どれも美しい光のグラデーションが特徴です。
この光の秘密は、巻貝のカーブと同じ「対数螺旋(たいすうらせん)」という数学的な形がシェードに応用されていること。下図のように、光がどの角度から当たっても同じ角度で反射します。
ヘニングセンが何よりも追求した「直接電球の光が目に入らない(グレアフリー)」という目的をこの仕組みで解決すると同時に、なめらかで美しい光のグラデーションを生み出しているのです。
素材と色が織りなす美しいコントラスト
琥珀ガラスと光へのこだわり
4層の琥珀色ガラスは色味が濃密で、点灯時の温かみはもちろん、消灯時もガラスの深い色合いが目を楽しませてくれます。
▲琥珀色ガラスの内側
外側は美しい光沢仕上げ、内側はマットに仕上げることで、光をやわらかく拡散させて眩しさをふんわりと和らげます。
バイカラーによる視覚的な軽やかさ
すべてを琥珀色にするのではなく、中段と下段に白を組み合わせることで、見た目の印象がぐっと軽やかに仕上がっています。この乳白色のガラスはデザインのアクセントになるだけでなく、光を効率的に下方向へ広げるため、手元やテーブル面を十分に明るく照らします。
重厚になりすぎず、現代の住空間にも自然に溶け込む機能的なデザインです。
琥珀色と調和するエイジドブラス
あらかじめアンティーク調の風合いを持たせたエイジドブラス(真鍮)を採用。表面に丁寧なラッカー塗装を施しているため、指紋や変色に過度な気を使う必要がありません。
ダークブラウンのテキスタイルコードと相まって、取り付けたその日から、お部屋に落ち着いた佇まいをもたらしてくれます。
メーカー担当者が語る魅力
センテナリーのレトロ感が今のインテリアに合うか最初は懸念がありましたが、商品に触れるにつれ、単なる復刻ではないと実感しました。トップシェードの琥珀色がランプの輪郭を際立たせ、中・下段の乳白色ガラスが『黄色すぎないニュートラルな光』で直下を自然な色合いで照らします。
さらに、金具パーツの光を優しく吸収するシルクのような風合いも相まって、クラシックな情緒にとどまらず、現代の空間にすっきりと馴染むスマートな仕上がりへとアップデートされています。
空間を包み込む、過去モデルにない光
定番品や過去の限定バイカラーモデルはトップシェードが金属製のものが多く、光を下方に集める特徴がありました。対して本商品は、トップも琥珀色の「ガラス製」である点が最大の違いです。手元へ十分な明かりを届けつつ、空間上方にも温かな琥珀色の光が透過するため、お部屋全体を柔らかな雰囲気で包み込みたい方に最適です。
暮らしへの取り入れ方とコーディネート
食卓の対話を育むグレアフリー
シェードのカーブには、光を正確にコントロールする数学的な「対数螺旋」が応用されています。電球下のフロストカバーと相まって、どの角度からも眩しさを感じさせない完全なグレアフリーを実現。
テーブル面からペンダントの下端までを約60cmの高さに設置するのがおすすめです。向かい合う人の表情を柔らかく照らし出し、毎日の食卓に心地よい対話の時間を生み出します。
ヴィンテージとモダンを繋ぐ調和力
下部が乳白色のバイカラーのため、北欧ヴィンテージ家具はもちろん、モダンな空間へも馴染みやすい特徴を持っています。
私たちがお勧めしたいのは、あえてクリーンな空間に取り入れるコーディネートです。ホワイトを基調としたお部屋や、スチールやガラスを用いたモダンなインテリアの中に置くだけで、この琥珀色とエイジドブラスが空間の美しい「差し色」として働いてくれます。
サイズ選びとモデル比較
PHシリーズのペンダントライトは、モデルによって照らせる範囲や最適なテーブルの大きさが異なります。ご自宅のテーブル幅(W)や奥行き(D)に合わせて、バランスの良いモデルや灯数を選ぶのが美しい空間づくりのコツです。
PHグラスペンダントの推奨テーブルサイズ
■PH 3/3(本商品・基本型)
・1灯吊り:テーブル幅 約120cmまで
・2灯吊り:テーブル幅 約240cmまで
・特徴:シェードサイズの比率が3:2:1で作られた「基本型」と呼ばれるモデルです。シェードに縦の深みがあり、丸みのあるエレガントなデザインが特徴です。
■PH 3 1/2-3(広め・バランス型)
・1灯吊り:テーブル幅 100〜160cm
・2灯吊り:テーブル幅 約240cmまで
・特徴:広範囲を照らすことができ、シャープな印象でモダンな空間にもよく馴染むのが特徴です。
■PH 3/2(少し小ぶりなシャープ型)
・1灯吊り:テーブル幅 約120cm / 奥行き 約80cmまで
・2灯吊り:テーブル幅 約150〜200cm
■PH 2/1(小ぶりサイズ)
・2灯吊り:奥行き 約60cmまでのカウンターなど
製品スペック
サイズ:φ285 × H307 (mm)
質量:2.1kg
全長:1845mm
取付:引掛けシーリング
同梱電球:E26 LED電球(白熱電球60W相当)
お手入れ方法・よくあるご質問
Q.日常のお手入れはどのようにすればいいですか?
A. 普段は柔らかい布で乾拭きし、ほこりを取り除いてください。汚れが気になる場合は、中性洗剤を含ませた布を固く絞って拭き取り、その後に乾拭きをします。ガラスシェードは取り外して食器用中性洗剤と柔らかいスポンジでやさしく水洗いすることも可能です。
Q.万が一ガラスが割れてしまった場合、部品だけの購入はできますか?
A. はい、可能です。長くお使いいただけるよう、スペアパーツ(ガラスシェード1枚から)の供給体制が整っております。お困りの際はまず当店までご相談ください。
近代照明の父、ポール・ヘニングセン
光を科学し、人々の対話を促す「人道主義」
彼が「近代照明の父」と呼ばれるのは、単なるランプの形を作ったからではありません。それまでただの「明るくする道具」だった電灯を、「人々の暮らしを健やかにし、お互いの顔を美しく照らして対話を促す装置」へと変えたからです。
1920年代、普及し始めたばかりの裸電球の刺すような光は、人々の瞳孔を無理に収縮させ、表情を強張らせていました。ヘニングセンはこの「不快な眩しさ(グレア)」を近代社会の欠陥と捉え、生涯をかけて戦いに挑みました。
▲1927年当時の写真
参照:LIGHT YEARS AHEAD THE STORY OF THE PH LAMP(2000).Louis Poulsen
彼が目指したのは、光が強すぎず弱すぎもしない、瞳孔がふっと緩んで心から安らげる空間。優れた建築家であり、鋭い社会批評家でもあった彼の「質の高い光は人々の生活を救う」という徹底した人道主義が、現代の北欧デザインの根底に流れています。
光をかたちづくる。デンマークの老舗「Louis Poulsen」
職人の呼吸が宿るクラフトマンシップ
1874年に創業したLouis Poulsen(ルイスポールセン)。彼らのものづくりは、現代の効率的な大量生産とは対極にあります。シェードに使われる吹きガラスは、現在もイタリアの熟練職人が1400度の炉と向き合い、一本の竿から息を吹き込んで成形しています。手作業ゆえに生じるコンマ数ミリの厚みの違いが、工業製品にはない温もりを与えます。
世代を超えて受け継がれる「一生モノ」の約束
「形態は機能に従う」。彼らは単に美しいランプを作っているのではなく、インテリアファンや本物志向の人々が、長い年月を共にするための照明器具を真摯に作り続けています。ガラスが割れてしまった場合のスペアパーツの供給はもちろん、ソケットの位置を調整できる機構によって、時代ごとの電球の変化にも対応し、計算された完璧な配光を再現し続けることができます。 古びて捨てるのではなく、経年変化する真鍮の輝きとともに、親から子へ、そして次の世代へと受け継いでいく。ヴィンテージ照明として長く愛される、真の一生モノの価値がここにあります。