PH 3/2 Table
ルイスポールセンのテーブルランプ「PH 3/2」は、ポール・ヘニングセンが1927年に設計した照明です。光の反射を利用して下方に柔らかい光を集める「3枚シェード構造」が特徴。ペール・ローズの吹きガラスと経年変化する無塗装の真鍮製本体を組み合わせた、機能的かつエレガントなデザインです。
空間に温かな静けさを灯す
桜色の三層シェードと無垢真鍮
ルイスポールセンの代表作であるPHランプ。「PH 3/2 テーブル ペール・ローズ」は、そんな名作シリーズの特別モデルです。名前はペール・ローズですが、灯りをともすと日本の住空間に馴染む静かな桜色によく似ています。
消灯時も美しいアクセントになり、サイドボードに置くだけで、空間に落ち着きと一輪の花を飾ったような華やかさをもたらします。
「北欧照明の父」ポール・ヘニングセンのデザイン
ポール・ヘニングセンとルイスポールセン社とのコラボレーションは1925年に始まり、1967年に亡くなるまで続きました。
ルイスポールセンのアイコニック的存在になっている「PH
5」「3枚シェードのPHランプ」「PHアーティチョーク」など、彼のイニシャル「PH」が名前に付く照明はすべてポール・ヘニングセンがデザインを手がけています。
ヘニングセンがデザインした照明器具はすべて、「人間にとって良質な光を与える照明」という彼の哲学が貫かれています。
キャンドルからPHランプへ、画期的な照明器具の誕生
ヘニングセンは、これまでに100種類以上のPHランプを作りました。
灯りと言えばキャンドルやオイルランプだった当時、PHランプは画期的な道具として、建築家やデザイナー達から愛されていました。その後、住宅用の照明として一般的に使われるようになり、現代も世界中で愛され続けています。
PH 3/2
Tableは1927年に発表されました。その後、惜しくも生産終了となりましたが、彼の代表作「PH 5」が発表されてから40年の歳月が流れた1998年にPH 3/2は復刻されました。
参照:LIGHT YEARS AHEAD THE STORY OF THE PH LAMP(2000).Louis Poulsen
ポール・ヘニングセンが計算し尽くして生み出した「3枚シェードシステム」。光の反射や眩しさの軽減を追求した、人にとって心地よい光を届けるデザインです。単なる流行ではなく、長く愛されてきた名作の照明を所有する満足感と深い愛着を感じられます。
ヘニングセンが追求した対数螺旋のシェード
ヘニングセンがデザインした照明器具は美しい光のグラデーションが特徴です。
この光の秘密は、巻貝のカーブと同じ“対数螺旋(たいすうらせん)”と言う数学的な形が照明の傘(シェード)に応用されているからです。
対数螺旋のカーブは、下図のように、光がどの角度から当たっても同じ角度で反射します。この仕組みにより、なめらかな光のグラデーションをつくることができるのです。
桜色が灯す、美しい光の秘密
無垢真鍮の重厚感と、ペール・ローズの淡い色彩が美しく調和する佇まい。空間に豊かな時間をもたらす優しい灯りの秘密は、光を的確に導く対数螺旋のシェードと、職人が手掛ける緻密なガラスに隠されています。
眩しさを抑えた優しい光
対数螺旋のフォルムに基づく3枚シェードが光を下方向へ反射し、光源が直接目に入らない優しい灯りを実現します。心地よさの理由は、この構造だけではありません。
▲ガラスの構造
▲内側のマットなフロスト仕上げ
シェードには、古代イタリアの伝統的な吹きガラス技術を用いて手作業で制作されたイタリア製のペール・ローズ色ガラスが使用されています。ガラスシェードは、透明・ペールローズ・乳白・透明の4層になっており、表面は艶やかに、内側にはマットなフロスト仕上げを施すことで、手元を明るく照らしながらも空間を柔らかな光で包み込みます。
印象が変わる、2つの仕様の比較
▲ペール・ローズ×無垢真鍮(左)とホワイト×真鍮メタライズド(右)
無垢真鍮のペール・ローズと、真鍮メタライズドのホワイト。点灯時の違いはわずかですが、ペール・ローズの方がより温かみを帯びた光を空間に広げます。また、ペール・ローズにはインテリアに柔らかく馴染むホワイトのコードが採用され、より空間に溶け込む仕様になっています。
経年美を慈しむ大人のペール・ローズ
ペール・ローズのPH 3/2 Tableは、ポール・ヘニングセンが開発した当時のオリジナルモデルにならい、無塗装の真鍮をツヤなく仕上げています。
桜のようなほんのりピンク色のシェードは、可愛らしくなりすぎず、渋めのコーディネートや落ち着いたインテリアにも美しく調和する色合いです。
無垢真鍮は、時の経過とともにひとつひとつ異なる表情を見せ、経年変化を楽しむことができます。
輝きを保つモダンな印象のホワイト
清潔感のあるホワイトと、鏡のような輝きを永く保つ真鍮メタライズドの組み合わせ。
表面にコーティングが施された真鍮メタライズドは、経年変化せず購入時の輝きを保ち続けます。モダンな印象を持ち、空間に明るくシャープな空気をもたらします。
バリエーション
既存のシルヴァー・クロームや真鍮メタライズドなど、仕上げによって空間への印象は大きく変わります。お部屋のテイストに合わせて、お好みの佇まいをご検討ください。
>>PH 3/2 Tableのバリエーションはこちら
製品仕様
サイズ:φ290×H455-470 (約mm) 質量:2.8(約kg) コード長:2.6(約m)
対応電球:E17 LED電球×1(白熱電球 40W相当)
材質:
シェード:
ペール・ローズ・ハンドメイド四層吹きガラス
トッププレート、支柱およびベース:真鍮(無塗装)
PH 2/1 Tableとのサイズ比較
▲比較画像はPH 2/1 Table /
シルヴァー・クローム(左)とPH 3/2 Table /
シルヴァー・クローム(右)
PH 2/1 Tableが発売された翌年にPH 3/2 Tableが発売されました。PH 3/2 TableはPH 2/1 Tableより一回り大きく、重量感があります。PH 3/2
Tableの方がシェードは90mm大きく、重さは1.2kg重いですが、PH 2/1 Tableより光が広がります。
▲PH 2/1 Table(テーブル) / 真鍮 /
ペール・ローズ
ベッドサイドや小さいサイドテーブルに置いてオブジェのような感覚で使うならPH 2/1 Tableを。
▲PH 3/2Table(テーブル) / 真鍮 / ペール・ローズ
チェストやサイドボードに置いて、より空間を明るくしたい場合はPH 3/2 Tableがおすすめです。
用途や置きたい場所によって大きさを選んでみてください。
メンテナンス
定期的に(6か月程度)部品のゆるみがないか点検してください。普段のお手入れは乾拭きでほこりを拭き取ってください。汚れがあるときは、軟らかい布に中性洗剤を浸し、よく絞って拭いた後乾拭きしてください。屋内専用ですが、湿気や水気の多い場所での使用はできませんのでご注意ください。ガラスシェードに汚れがあるときは、シェードを1枚ずつ外し、食器用の中性洗剤と柔らかいスポンジでやさしく洗った後乾拭きしてください。ガラスシェードが破損してしまった場合、スペアパーツのご購入も可能です。ご希望の方はお問い合わせください。
▲経年変化したPH 3/2Table(テーブル)ペール・ローズの真鍮部分
ベースは真鍮無塗装仕上げのため、空気に触れると酸化が進み、時間とともにブラウンがかった色合いに変化し、光沢が抑えられて渋みが増します。もし光沢のある表面を保ちたい場合は、市販されている真鍮磨き剤で磨いてください。
器具を取り付ける際には、付属の手袋をご使用ください。
組み立て方法について
組み立て方法はこちらの動画をご参照ください。
ボトムシェード(一番下のシェード)の下に2か所、ナットと呼ばれる回せる部分があります。これは1cm程高さが調節できるもので、回すと3枚のシェードが上下します。シェードが低すぎると電球が直接見えてまぶしくなり、逆にシェードが高いと1番大きなトップシェードに影が見えます。トップシェードの淵が電球の中心にくるように合わすとバランスが取れるので、光の変化を見ながら調整してください。
ご購入前のよくあるご質問(FAQ)
Q. 真鍮部分が最初から少し変色しています。
A.
無垢真鍮は塗装コーティングを施していないため、製造後から徐々に酸化が始まります。お届け時より一部に変色や斑点が見られる場合がございますが、無垢真鍮ならではの特性として経年変化をお楽しみください。
Q.
ガラスシェードに気泡や厚みの違いがあります。
A.
ペールローズのシェードは、職人によるハンドメイドの吹きガラスで製造されています。そのため、ガラスの厚みの不均一さや小さな気泡が生じますが、製造工程による良品となります。手作りならではの味わいをご堪能ください。
「北欧照明の父」ポール・ヘニングセンとは?
Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン)
1894-1967年
1894年、デンマーク中心部のオードルップに生まれ、高等学校を中退しテクニカル・カレッジで建築工法を学ぶ。自身の設計事務所をコペンハーゲンに設立後、ルイスポールセン社と協働を始め、複数のシェードから柔らかな光が降り注ぐランプを開発。良質な光を得るための機能的なデザインを生涯にわたり追及し、100種類以上のランプをデザインしました。また、照明以外にも、ジャーナリスト、アーキテクト、エディター、詩人、ソングライターとして多岐にわたり活動しました。特に彼の辛口の批評は有名で、無視できない論客として当時のデンマーク社会に強い影響力を放った人物です。
老舗照明ブランド、ルイスポールセンとは?
北欧・デンマークの照明ブランド。創業一族のポールセン一家は1800年代末頃から工具、電気用品の販売を手掛けていました。1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得て、照明器具の発売を開始。これが100種類以上のラインナップを誇るPHシリーズの始まりとなりました。現在では、ルイスポールセンは近代照明のルーツといわれ、世界の照明デザインに大きな影響を与えている"北欧のあかり"となっています。