取り付けについて
図の配線器具がついていれば、本体の取り付け・取り外しが電気工事なしで簡単に行えます。
【 ペンダントコード長さ加工価格 】
引掛シーリングキャップ上端から、器具下端までが全長となります。加工は全長をご指定ください。
※コード加工の際に、多少の誤差が生じる場合がございます。予めご了承ください。

- ワイヤータイプの「PH Septima」「Toldbod400」は価格が異なりますのでお問合せください。
- 電源が一箇所しか無くてもペンダントライトを2灯吊れる取付簡易型ライティングダクトレールをご希望の方はこちらから。
- ライティングダクトレールに取り付けられる、ライティングレール用引掛けシーリングボディをご希望の方はこちらから。
時を越えて蘇る、フィン・ユールの光
北欧家具の巨匠、フィン・ユールが手掛けた照明「FJ Elements(エレメンツ)」。
半世紀以上の時を経て、ルイスポールセンが復刻した、フィン・ユールのファン必見の照明です。
基本情報


カラーバリエーションは全3色。中でも「オリジナル・グレー」はデザインされた当初のカラーリングを再現しています。
FJ Elements シリーズ

FJ Elements はペンダントライトとテーブルランプの2タイプ展開。
ペンダントライトは、リッチモンドホテル内のレストラン向けに、クロムメッキ仕上げがカスタムモデルとしても製作されました。
デザインの背景

FJ Elementsは、フィン・ユールの作品の中でも後期に位置づけられる照明です。
1963年にデザインされ、当初は「FJ Lamp」と呼ばれていました。
販売を担っていたのは、当時デンマークで数々の照明を展開していたLyfa社。
販売期間はわずか7年間と短命でしたが、その独創的なフォルムと光の演出は高く評価され、現在もヴィンテージ市場で希少なオリジナルが高値で取引されています。
今回、復刻するにあたり商品が”エレメント(様々な要素)のつながり”であることから「FJ Elements」と名付けられました。
ルイスポールセンの広報誌「ニュット」に寄せた文章の中で、フィン・ユールはこう記しています。
「可動できるソファや安楽椅子のそばに、動かせない壁付けランプを置くのは間違っている。
家具が持つ最大の魅力——動かせる自由——を奪ってしまうからだ。」
家具は動き、照明もまたそれに呼応すべきだ。
そんな信念が、FJ エレメンツの可動式シェードを生み出したのだと考えられます。
FJ Elements Pendantの魅力
1. 可動式の外側シェード

実は外側のシェードは載っているだけ。そのため上下左右に可動し、光の向きを自在に調整できます。
手元や壁面など、照らす場所を変えるだけで空間の印象ががらりと変化。
たとえば、読書のときは手元を集中的に、リラックスタイムには壁に向けてやわらかな間接光を──といった使い分けが可能です。

▲シェードを斜めに
また、シェードを斜めに傾けたときに壁に映る光のラインはとても美しく、思わず見とれてしまうほど。
特に夜の暗い空間では、光と影がゆっくりと表情を変えながら広がり、この照明ならではの魅力を存分に味わえます。
2. 上部からわずかにこぼれる光


シェードとソケットの間から、ほんのりと漏れる柔らかな上向きの光。
控えめながらも計算されたこの光は、主役である下方向の光を引き立てつつ、照明そのものを浮かび上がらせる役割も果たします。
フィン・ユールらしい緻密なこだわりが感じられます。
3. まぶしさを感じさせない、復刻ならではのこだわり

今回の復刻にあたり、新たに電球を包み込むランプカバーが採用されました。
これにより、フィン・ユールが描いた造形美を損なうことなく、光源のまぶしさをやわらげ、より快適な灯りに。
「まぶしくない灯り」を追求するルイスポールセンだからこそ実現できたアップデートです。
当時の美しさと現代の暮らしやすさ、その両方を兼ね備えた、まさに理想的な復刻と言えるでしょう。
FJ Elements Pendantのおすすめの場所
■コーナー

サイズがΦ250mmと小ぶりなこともあり、1灯の場合はコーナー使いにぴったり。
シェードの向きを変えれば、読書や手仕事の際に手元をやさしく照らすこともできます。
また、壁に反射した光が空間をふんわり包み込み、くつろぎの雰囲気を演出します。

▲フィン・ユールがデザインした53チェアとのスタイリング
フィン・ユールがデザインした家具との相性は言わずもがな。
その優美なラインを光が引き立て、より美しく見せてくれます。
■ダイニング

ダイニングで使用する場合は、横幅1800mm前後のテーブルで2灯吊りがバランス良くおすすめ。
光がテーブル全体をまんべんなく照らし、食事中の手元も明るく快適に。
使用したスタッフレビュー
・暗闇でこそ真価を発揮する照明。
・カジュアルテイストの家具とも相性がよさそう。
・オリジナル・グレーはバイカラーになっているのがアクセントになってよい。
メンテナンス方法

▲ランプカバーを外した状態

▲ランプカバー
・電球が切れた際はランプカバーを反時計回りに回して外し、新しい電球に付け替えてください。
※ランプカバーをもとに戻す際は止まるところまで時計回りにまわしてください。
使用上の注意事項
・取り付けた器具を無理に回転させたり、引っ張ったり、振動や衝撃を加えたりしないでください。器具落下によるけがの原因となります。
・シェード、ランプの着脱は両手で静かに扱い、取り付けは確実に行ってください。落下によるけがの原因となります。
・器具及び取扱説明書に表示されている適合ランプ以外は、使用しないでください。
火災の原因となることがあります。
デザイナー/Finn Juhl(フィン・ユール)

1912年デンマークのコペンハーゲン生まれ。1914年生まれのハンス J.ウェグナーやボーエ・モーエンセンと同世代のデザイナーです。
フィン・ユール独特の発想と造形力を評価され、数々の素晴らしい作品を生み出したデザイナーであり『デンマークモダンの父』とも称されています。
彼は、幼い頃から美術に興味を持ちますが、父親から芸術の道に進むことを反対され、建築家になるべくコペンハーゲンの王立芸術アカデミーの建築学科に入学しました。そこで建物の設計やインテリアデザインを通じて現代美術への関心を持ち、独自の発想をもとに家具デザインを手がけるようになりました。
大学在学中に、建築家のヴィルヘルム・ラウリッツェンの事務所に勤務したフィン・ユールは、1937年の家具職人ギルド展示会で出展したのがきっかけになり、のちに自身のデザインスタジオを設立しました。
老舗照明ブランド、ルイスポールセンとは?

北欧デンマークの照明ブランド。創業一族のポールセン一家は1800年代末頃から工具・電気用品の販売を手掛けていました。1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得て、照明器具の発売を開始。これが100種類以上のラインナップを誇るPHシリーズの始まりとなりました。現在では、ルイスポールセンは近代照明のルーツといわれ、世界の照明デザインに大きな影響を与えている"北欧のあかり"となっています。