永遠の美を纏う、天空のシャンデリア。
無垢の真鍮と三層のオパールガラスが織りなす「VL リングクラウン 3」。
3つの柔らかな光が水平に並ぶその姿は、まるで空中に浮かぶアートピースのよう。
住まいの中心となる空間に、彫刻的な美しさと極上の安らぎをもたらし、時を重ねるごとに愛着が深まる“本物のあかり”です。
VL Ring Crown 3の基本情報

VL Ring Crown 3の3つの魅力
1. 彫刻的で可憐な「新しいシャンデリア」

シャンデリアと聞いて想像するような豪奢な華美さはなく、VL リングクラウン3は1灯タイプと変わらない可憐さ、愛らしさを纏っています。
1灯では得られない、多灯ペンダントならではの均整が取れたエレガントなフォルム。シェードを繋ぐ真鍮の輪(リング)から上側に弧を描くようにアームが伸びる独自の構造により、シェードは重力を忘れ、3つの光の塊が空間に静かに浮かびます。その幻想的な佇まいは、照明器具の枠を超えた彫刻的な美しさを放ちます。
また、真鍮の輪は見る角度によって表情を変え、天使の輪のような神聖な印象を与えます。

下方にすぼまったシェードは、座ったときに光が直接目に入らないよう設計されており、見上げてもやさしく、心地よい北欧の曲線美です。
2. 空間を包む「3層ガラスのやわらかい光」

ヨーロッパの職人が一つひとつ丁寧につくる、上から光沢層・乳白層・マット層の3層オパールガラス。
電球の輪郭を感じさせない“面で照らす光”は、LEDの点光源が苦手な方にも心地よい明かりです。

艶のある乳白ガラスは、消灯時もオブジェのような凛とした美しさを保ち、点灯時には全体がふんわりと発光。3つの光が重なり合い、空間全体をムード豊かに、かつしっかりと照らします。
3. 経年で深まる、無垢真鍮の美しさ

▲photoby.phono used furniture & equipmentさまよりご提供
1955年に発表されたシャンデリア「クリスチャンボーグ」のヴィンテージの経年変化の様子。
金属パーツは無塗装の無垢真鍮製。光沢のある「ポリッシュ仕上げ(鏡面仕上げ)」のため、使い始めは艶やかに輝き、時とともに深みのある黄金色へと変化します。
この変化は、まるで暮らしとともに時を重ねる証。
3灯を繋ぐ真鍮のリングが、空間に上品なアクセントと本物の素材感を加えます。白やナチュラルなインテリアにもよく馴染み、女性らしい空間にもぴったりです。
4. 日々に寄り添う、美しく実用的なあかり

「VL リングクラウン 3」は、美しさだけでなく、毎日の使いやすさも魅力です。
3つのシェードから全方向に光が広がるため、1灯タイプよりも格段に明るく、ダイニングなどでしっかりと活躍します。シンプルな形状でお掃除も、電球の交換も簡単。長く暮らしに寄り添う、機能美を極めた照明です。
VL リングクラウン誕生秘話

VLとは、デンマークの建築家 ヴィルヘルム・ラウリッツェン(Vilhelm Lauritzen) のイニシャル。“光の魔術師”とも呼ばれた人物です。
彼の作品は長らくヴィンテージ市場で高値で取引され、“幻の照明”と称されていましたが、近年続々と復刻されています。
2016年には「VL 38」「VL 45」が、2019年には「VL リングクラウン」シリーズが新たに登場しました。

「VL リングクラウン」は、1940年にデンマーク放送局(ラジオハウス)のためにラウリッツェンが設計した照明です。放送局は、建築から家具、ドアハンドルに至るまで、すべて彼自身によるトータルデザイン。現在ではデンマークの文化遺産として登録されています。

photo by ルイスポールセン
当時、同じ年に生まれた照明デザイナー”ポール・ヘニングセン”に、ラウリッツェンはこう語ったといわれています。
「照明器具で大切なことは、
ホコリを払うのが簡単で、
中に塵が溜まらず、
ダメージを受けてもすぐに壊れず、
電球交換が簡単で、
調光しなくても眩しくなく、
そして下向きに光を集め、
同時に空間全体も柔らかく照らすことが必要です。
また、外観が清楚であることも大切です。」
この言葉の通り、彼は“機能と美しさを両立した照明”を追求しました。そして、球形でもなく、有名なPHランプとも異なる、新しいガラスシェードの形を生み出したのです。
こうして誕生したのが、VL リングクラウンシリーズ。
当時、放送局で実際に使用されたのは、ウォールタイプと1灯用ペンダントのみだったといわれています。
コーディネート&スタッフレビュー
北欧ヴィンテージと響き合う、静かな調和

ウォルナットやチーク材、ヴィンテージ家具との相性も抜群です。
真鍮のリングが描く「円」と、「円」を描くような灯具の形状は、円形のダイニングテーブルと非常に高い親和性を持ちます。もちろん長方形のテーブルにも合いますが、円卓の上に吊るすことで、空間の中心性がより際立ち、家族が集う食卓を優しく包み込みます。
推奨テーブルサイズ:
・長方形:奥行90cm、幅160~220cm程度
・円形:直径110~140cm程度
推奨取付高さ:
ペンダントライト下端がテーブル面から約60cmが目安です(1灯吊りと同様)。
本物の素材が響き合う、穏やかな北欧空間

落ち着いた水色の壁と温かみのある木製ダイニングテーブル、異素材のチェアにも優しく調和。大きなグリーンがもたらす生命力と、無塗装真鍮のパーツが、木やレザーといった本物の素材と響き合い、空間に普遍的で静かな美しさを加えます。

フランジカバーは真鍮製。天井にも統一感のある高級感をもたらします。
個性的な空間をまとめ上げる、真鍮のリング

柔らかなピンクの壁と個性的な水色の円卓が作り出すモダンな空間にも、上質なアクセントを加えます。多様なインテリアスタイルにフィットし、真鍮のリングがエレガントな印象を引き立てます。
シリーズ統一で実現する、洗練された空間美

シリーズで統一すれば、洗練された上級な空間に。北欧クラシックからミニマルモダンまで幅広くフィットし、真鍮の温かみが唯一無二のアクセントになります。
こんな方におすすめ
・円形のダイニングテーブルにバランスの良い照明をお探しの方
・北欧照明をダイニングやリビングに取り入れたい方
・本物志向の素材とデザインを求める方
・経年変化を楽しみたい方
・掃除やメンテナンスが簡単な照明をお探しの方
CONNECTでは、お客様の住まいに合わせた照明のご相談を無料で承っております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

お手入れとメンテナンス
・半年ごとに部品のゆるみを点検してください。
・普段は乾いた布でほこりを拭き取ります。
・ガラスシェードの汚れが気になる場合は、中性洗剤を含ませた柔らかい布で拭き、仕上げに乾拭きしてください。
・スペアガラスシェードも販売しているため、長く安心してご使用いただけます。
《真鍮の無塗装素材部分》
・真鍮無塗装仕上げのため、空気に触れると酸化が進み、時間とともにブラウンがかった色合いに変化し、光沢が抑えられて渋みが増します。
・光沢を保ちたい場合は、市販されている真鍮磨き剤で磨いてください。
・器具を取り付けられる際には、付属の手袋をご使用ください。
取り付けの注意点
・取付には電気工事が必要です。
・取付工事は必ず工事店・電気店(有資格者)へご依頼ください。
・取り付けの際は、必ず取扱説明書に従って正しく行ってください。
・取り付ける際は、事前に天井の強度をご確認の上、製品の質量に耐えられる場所に確実に取り付けてください。
・屋内専用のため、湿気や水気の多い場所では使用できません。
デンマーク建築の巨匠であり、
“ 光の魔術師 ”の異名を持つ『ヴィルヘルム・ラウリッツェン』

Vilhelm Lauritzen(ヴィルヘルム・ラウリッツェン)1894-1984
デンマーク建築史のなかで最も重要な建築家のひとりで、デンマーク機能主義建築の先駆者です。 彼の手掛けたコペンハーゲンにあるデンマーク国営放送局(ラジオハウス)とコペンハーゲン空港のターミナル39はデンマークの指定建築物ともなり、ヨーロッパの建築における近代主義の象徴と言われています。ヴィルヘルム・ラウリッツェンは生涯を通じ、建築は応用芸術だという考えを実践しましたが、彼は芸術(art)と応用(applied)に同等の比重を与えました。「美学なくして生活はない」というのも、彼の信念でした。
彼は、建築において自然光と人工照明両方を熟知し、照明器具も同じ態度でデザインしました。 一つの照明器具のなかに、方向性を持ってシャープな影をつくる直接光と、部屋全体を柔らかく映しだすソフトな拡散光の、2つの機能を持たせています。 真の機能主義者として、ラウリッツェンは照明器具の開発・改良に生涯を費やしたといっても過言ではありません。自然への敬意と観察眼を持ち、蝶の標本を収集するほど自然を愛したラウリッツェン。その繊細な感性が、VLシリーズの光に宿っています。
老舗照明ブランド、ルイスポールセンとは?

北欧デンマークの照明ブランド。創業一族のポールセン一家は1800年代末頃から工具・電気用品の販売を手掛けていました。1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得て、照明器具の発売を開始。これが100種類以上のラインナップを誇るPHシリーズの始まりとなりました。現在では、ルイスポールセンは近代照明のルーツといわれ、世界の照明デザインに大きな影響を与えている"北欧のあかり"となっています。