取り付けについて
図の配線器具がついていれば、本体の取り付け・取り外しが電気工事なしで簡単に行えます。
【 ペンダントコード長さ加工価格 】
引掛シーリングキャップ上端から、器具下端までが全長となります。加工は全長をご指定ください。
※コード加工の際に、多少の誤差が生じる場合がございます。予めご了承ください。

- ワイヤータイプの「PH Septima」「Toldbod400」は価格が異なりますのでお問合せください。
- 電源が一箇所しか無くてもペンダントライトを2灯吊れる取付簡易型ライティングダクトレールをご希望の方はこちらから。
- ライティングダクトレールに取り付けられる、ライティングレール用引掛けシーリングボディをご希望の方はこちらから。
やわらかなフォルムが、時を映す北欧のあかり。
無垢の真鍮が、静かに色づいていく。
三層のオパールガラスが、やさしく空気を照らす。
ルイスポールセンの「VL リングクラウン 1」は、光と形、そして時間の美しさがひとつになった“本物のあかり”。
朝も夜も、穏やかな光が空間を包み、暮らしをやさしく整えてくれます。
VL Ring Crown 1の基本情報

VL Ring Crown 1の3つの魅力
1. 空間を包む「3層ガラスのやわらかい光」
ヨーロッパの職人が一つひとつ丁寧につくる、上から光沢層・乳白層・マット層の3層オパールガラス。
電球の輪郭を感じさせない“面で照らす光”は、LEDの点光源が苦手な方にも心地よい明かりです。
艶のある乳白ガラスは、消灯時も凛とした美しさを保ち、点灯時には全体がふんわりと発光。1灯でも十分な明るさで、空間全体をやさしく照らします。
2. 経年で深まる、無垢真鍮の美しさ

▲photoby.phono used furniture & equipmentさまよりご提供
1955年に発表されたシャンデリア「クリスチャンボーグ」のヴィンテージの経年変化の様子。
金属パーツは無塗装の無垢真鍮製。光沢のある「ポリッシュ仕上げ(鏡面仕上げ)」のため、使い始めは艶やかに輝き、時とともに深みのある黄金色へと変化します。
この変化は、まるで暮らしとともに時を重ねる証。
シンプルなデザインの中に、ほんのり華やかさを添えるアクセントとしても魅力的です。
白やナチュラルなインテリアにもよく馴染み、女性らしい空間にもぴったりです。
3. 見上げてもやさしい、北欧の曲線美
下方にすぼまったシェードは、座ったときに光が直接目に入らないように設計されています。見上げてもやさしく、長時間眺めても疲れない、心地よいフォルムです。
ふっくらとした丸みのある形が空間にやわらかさを添え、上品さとかわいらしさを併せ持つデザインです。
形の似た照明との違い
ルイスポールセンには、「VL リングクラウン 1」と形の似たペンダントがいくつかあります。
でも、よく見ると印象も空気感も大きく異なります。
■Toldbod(トルボー)220
▲Karimoku Case(カリモクケース) / KINUTA N-DT01 / ノームダイニングテーブル W1800
ガラスシェードとステンレスパーツの組み合わせで、すっきりとしたデザイン。真鍮のアクセントがないため、VL リングクラウンに比べると控えめでミニマルな印象です。
北欧らしいシンプルさを求める方におすすめ。
■VL 45 Radiohus pendant(ラジオハウス ペンダント)175
同じくラウリッツェンによるデザインで、真鍮を使った丸みのあるフォルム。VL リングクラウンよりもカジュアルでかわいらしい印象です。
上品さを求めるならリングクラウン、ナチュラルな雰囲気にはラジオハウスがおすすめ。
一言で表すなら
トルボー=クール
ラジオハウス=かわいい
リングクラウン=上品
それぞれが光の美しさを大切にしながらも、空間の印象は驚くほど変わります。
4. 日々に寄り添う、美しく実用的なあかり

「VL リングクラウン 1」は、美しさだけでなく、毎日の使いやすさも魅力。
全方向に光が広がるため、1灯でもしっかり明るく、ダイニング・玄関・キッチンカウンターなどあらゆる空間で活躍します。
シンプルな形状でお掃除も、電球の交換も簡単。
長く暮らしに寄り添う照明です。
VL リングクラウン誕生秘話

VLとは、デンマークの建築家 ヴィルヘルム・ラウリッツェン(Vilhelm Lauritzen) のイニシャル。“光の魔術師”とも呼ばれた人物です。
彼の作品は長らくヴィンテージ市場で高値で取引され、“幻の照明”と称されていましたが、近年続々と復刻されています。
2016年には「VL 38」「VL 45」が、2019年には「VL リングクラウン」シリーズが新たに登場しました。

「VL リングクラウン」は、1940年にデンマーク放送局(ラジオハウス)のためにラウリッツェンが設計した照明です。放送局は、建築から家具、ドアハンドルに至るまで、すべて彼自身によるトータルデザイン。現在ではデンマークの文化遺産として登録されています。

photo by ルイスポールセン
当時、同じ年に生まれた照明デザイナー”ポール・ヘニングセン”に、ラウリッツェンはこう語ったといわれています。
「照明器具で大切なことは、
ホコリを払うのが簡単で、
中に塵が溜まらず、
ダメージを受けてもすぐに壊れず、
電球交換が簡単で、
調光しなくても眩しくなく、
そして下向きに光を集め、
同時に空間全体も柔らかく照らすことが必要です。
また、外観が清楚であることも大切です。」
この言葉の通り、彼は“機能と美しさを両立した照明”を追求しました。そして、球形でもなく、有名なPHランプとも異なる、新しいガラスシェードの形を生み出したのです。
こうして誕生したのが、VL リングクラウンシリーズ。
当時、放送局で実際に使用されたのは、ウォールタイプと1灯用ペンダントのみだったといわれています。
スタッフレビューとコーディネートのポイント
■ダイニング

▲HAY(ヘイ) / CPH 20 ROUND(ラウンド) / Φ90cm / グレーリノリウム / 2~3人用 / テーブル
1灯吊りの場合は、幅60~80cm程度のテーブルが目安です。
φ90cmの丸テーブルと組み合わせてもバランスが良く、非常に相性がよい印象でした。

▲Karimoku New Standard(カリモク ニュースタンダード) / SCOUT TABLE 180(スカウトテーブル180)
2灯吊りの場合は、幅120~180cm程度のテーブルに対応します。
取り付ける高さは、1灯吊りと同様に、ペンダントライトの下端がテーブル面から約60cmが目安。
また、設置位置はテーブルの長さを3等分したライン上に配置すると、見た目のバランスが整い、テーブル面全体を美しく照らすことができます。
■リビング

フロアランプのように、部屋のコーナーを照らす照明として取り入れるのもおすすめです。
その場合は、床から照明下端までの高さを約110~120cmにすると、全体のバランスがよくなります。
こんな方におすすめ
・北欧照明をダイニングやリビングに取り入れたい方
・本物志向の素材とデザインを求める方
・経年変化を楽しみたい方
・掃除やメンテナンスが簡単な照明をお探しの方
・白やナチュラルを基調としたインテリアに合わせたい方
CONNECTでは、ご自宅に合った照明のご相談を無料で承っています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

ご新築、リフォーム計画中の方必見!
インテリアの見え方が激変する、フラットシーリングカバーをご存知ですか?これがあれば照明をよりスッキリと、美しく見せることができます。ただし、天井や電気工事が始まる前に決めておく必要があるため、早めのご計画をおすすめします。詳細はこちらをご覧ください。

取付簡易型ダクトレールで2灯吊りにチャレンジ!
天井に照明用の電源(引掛けシーリング)が一箇所しかない場合でも、取付簡易型ライティングダクトレールを使えば、2灯以上の吊り下げが可能です。特別な工事は不要で、マンションなどでも簡単に設置できます。詳細はこちらをご覧ください。

お手入れとメンテナンス
・半年ごとに部品のゆるみを点検してください。
・普段は乾いた布でほこりを拭き取ります。
・ガラスシェードの汚れが気になる場合は、中性洗剤を含ませた柔らかい布で拭き、仕上げに乾拭きしてください。
・スペアガラスシェードも販売しているため、長く安心してご使用いただけます。
《真鍮の無塗装素材部分》
・真鍮無塗装仕上げのため、空気に触れると酸化が進み、時間とともにブラウンがかった色合いに変化し、光沢が抑えられて渋みが増します。
・光沢を保ちたい場合は、市販されている真鍮磨き剤で磨いてください。
・器具を取り付けられる際には、付属の手袋をご使用ください。
取り付けの注意点
・引掛けシーリング対応で、特別な工事をせずに簡単に取り付け可能です。
・取り付けの際は、必ず取扱説明書に従って正しく行ってください。
・屋内専用のため、湿気や水気の多い場所では使用できません。
デンマーク建築の巨匠であり、
“ 光の魔術師 ”の異名を持つ『ヴィルヘルム・ラウリッツェン』

Vilhelm Lauritzen(ヴィルヘルム・ラウリッツェン)1894-1984
デンマーク建築史のなかで最も重要な建築家のひとりで、デンマーク機能主義建築の先駆者です。 彼の手掛けたコペンハーゲンにあるデンマーク国営放送局(ラジオハウス)とコペンハーゲン空港のターミナル39はデンマークの指定建築物ともなり、ヨーロッパの建築における近代主義の象徴と言われています。ヴィルヘルム・ラウリッツェンは生涯を通じ、建築は応用芸術だという考えを実践しましたが、彼は芸術(art)と応用(applied)に同等の比重を与えました。「美学なくして生活はない」というのも、彼の信念でした。
彼は、建築において自然光と人工照明両方を熟知し、照明器具も同じ態度でデザインしました。 一つの照明器具のなかに、方向性を持ってシャープな影をつくる直接光と、部屋全体を柔らかく映しだすソフトな拡散光の、2つの機能を持たせています。 真の機能主義者として、ラウリッツェンは照明器具の開発・改良に生涯を費やしたといっても過言ではありません。自然への敬意と観察眼を持ち、蝶の標本を収集するほど自然を愛したラウリッツェン。その繊細な感性が、VLシリーズの光に宿っています。
老舗照明ブランド、ルイスポールセンとは?

北欧デンマークの照明ブランド。創業一族のポールセン一家は1800年代末頃から工具・電気用品の販売を手掛けていました。1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得て、照明器具の発売を開始。これが100種類以上のラインナップを誇るPHシリーズの始まりとなりました。現在では、ルイスポールセンは近代照明のルーツといわれ、世界の照明デザインに大きな影響を与えている"北欧のあかり"となっています。