PP501 Round Chair
北欧家具の巨匠ハンス J. ウェグナーの最高傑作「ザ・チェア(PP501)」の75周年記念限定モデルです。三大銘木のビルマ産オールドストックチークを使用し、特有の光沢と濃く美しい木目を備えています。世界50脚限定生産で、シリアルナンバーが刻印された真鍮プレートが付属します。
The Chairの歴史そのもの
世界50脚限定の籐巻き特別モデル
ただ美しいだけではない。
ただ座り心地が良いだけでもない。
ハンス J. ウェグナーが生み出した数々の名作の中でも、“最高傑作のひとつ”として語り継がれる椅子、それが「The Chair(ザ・チェア)」です。
2026年、PP Møbler(PPモブラー)より発表されたのは、そんなPP501 The Chairの75周年を記念した、世界50脚限定の特別モデル。
希少なプレミアムオールドストックチーク材を使用し、さらに現行モデルでは見ることのできない“籐巻き仕様”を復刻した、まさにコレクターズピースとも言える一脚です。
The Chair 誕生の背景
「椅子の中の椅子」と呼ばれる理由
▲ジョン・F・ケネディ(出典 PP Møbler Handbook)
1960年、アメリカ大統領選のテレビ討論会にて、ジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンが座ったことで、世界的に知られる存在となった「The Chair」。
しかし、この椅子の本当の魅力は、単なる“有名な椅子”という肩書きだけではありません。
▲ハンス J.ウェグナー(出典 PP Møbler Handbook)
プロポーション、構造美、掛け心地、強度、そして軽やかさ。ウェグナー作品の中でも、そのすべてが極限まで高められた、まさに“完成された椅子”なのです。
▲PP501 現行仕様 アッシュ材・ソープ仕上げ / Cane seat(籐張り)
無垢材を削り出したアームから、背へと流れる美しい曲線。
座った瞬間に感じる、包み込まれるような安心感。
そして、どの角度から見ても破綻しないシルエット。
それらすべてが合わさって、「椅子の中の椅子」と呼ばれる所以となっています。
なぜ、今回の限定モデルが特別なのか?
世界50脚限定という数字の希少性はもちろんですが、このモデルが持つ本当の価値は、語り継ぐべき「歴史的仕様の復刻」と「幻の素材」にあります。
01|「見せる接合」以前の、貴重な姿
現行のPP501には存在しない、極めて重要なディテールが復刻されました。それが、「背部分の籐巻き(ケイン)仕様」です。
1949年に発表された初期モデルでは、現在のようなフィンガージョイント(ギザギザの木組み)は採用されておらず、接合部分は籐を巻くことで隠されていました。当時の家具デザインにおいて、接合部を隠し、構造を見えにくくすることは家具づくりの常識だったからです。
しかしウェグナーは、後にフィンガージョイントを採用することで、“接合そのものを美しさへ変える”という革新的な考え方へ辿り着きます。現在のPP501が「見せるジョイント」の思想で完成したからこそ、その“進化前夜”とも言えるこの姿は、歴史を語る上で欠かせない貴重な存在です。
02|希少なオールドストックチークという価値
この一脚の風格を支えるのが、幻の素材とも言われる、ビルマ(ミャンマー)産のプレミアムオールドストックチーク材。世界三大銘木の一つとして知られるチーク材の中でも、数十年前の優良な丸太を保管していたオールドストック材は、現在では極めて入手困難な素材です。
深みのある色合いとしっとりとした艶感、そして重厚感のある木目は、新しい木材には決して出せない、ヴィンテージ家具のような深い味わいと風格を備えています。
さらに、数十年の年月をかけてじっくりと乾燥・熟成されているため、木材としての安定性が高く、反りや割れが出にくいという実用面での大きなメリットもあります
そこに手作業による籐巻きが加わることで、現行モデルにはない、クラシックで柔らかな佇まいが生まれています。
03|歴史を所有するシリアルナンバー
▲シリアルナンバー入り真鍮プレート
世界50脚限定という圧倒的な希少性も相まって、単なる家具の枠を超えた“歴史を所有するプロダクト”としての価値を持っています。
一脚ごとにシリアルナンバー入りの真鍮プレートが取り付けられており、ウェグナーがThe Chairを完成させるまでの「歴史の1ページ」を受け継ぐ特別な体験を叶えてくれます。
おすすめコーディネート
ダイニングの「特等席」として迎え入れる
この限定モデルを、あえて毎日の暮らしの中心であるダイニングに迎え入れるのも非常に贅沢な選択です。円形の無垢材テーブルに、異なるデザインや素材の椅子をミックスして合わせるスタイル。すべてを同じシリーズで揃えすぎない「引き算のコーディネート」こそが、The Chairの持つ別格の存在感をより自然に引き立ててくれます。
ルイスポールセンの乳白色のガラスペンダントの下、自然光が落とす椅子の美しい影を眺めながら過ごす食事やコーヒータイムは、何にも代えがたい豊かな時間となるはずです。
空間の重心となるアートピースとして
日常で使うのはもちろんですが、未来へ残していく芸術品としての側面も持ち合わせています。余白のある壁際に一脚置くだけで、空間の重心になるほどの圧倒的な存在感。決して派手ではないのに、静かに、そして確かな美しさを放ちます。
製品詳細
サイズ:W630×D520×H760 / SH440(約mm)
仕様:プレミアムオールドストックチーク材・オイル仕上げ、背もたれ籐巻き・座面籐張り、シリアルナンバー入り真鍮プレート付
限定数:世界50脚限定
PP Møbler(PPモブラー)
▲左:ソーレン・ホルスト・ピダーセン(PPモブラー2代目代表) 右:CONNECTの高木社長
PPモブラーは、ウェグナーの家具を最も多く作っている、デンマークの工房です。大規模な量産を得意とするメーカーとは異なり、PPモブラーは高い技術を要する、製造が難しい製品を、機械技術を上手くとりいれながら、熟練の職人が一つひとつ丁寧に作り続けています。
職人の丁寧な手仕事と、地球に優しいものづくりへの深いこだわりは、PPモブラーの大切なDNA。ウェグナーの想いを受け継ぎ、世代を超えて使い続けられる家具を作るという理念は、このPP501/503にも脈々と息づいています。
▶PP Moblerについては、こちらのブログもぜひご覧ください