素材の魅力を極限まで引き出した、世界一美しいテーブル「PK61」

自然の美しさと機能性を兼ね備えたデザインが特徴的な大理石のローテーブル「PK61」。
PK61は、ポール・ケアホルムの作品の中でも特に傑作とされ、20世紀を代表する家具の一つと言われています。

正方形のフォルムが印象的に残る幾何学的なデザイン。
部屋の中に自然界の一部が切り出されたかのような美しさを感じることができます。
人を惹きよせ、視線を結ぶローテーブル
人が自然と集い視線を交わす空間に

ひとつひとつ表情の違う大理石だからこそ自然とそこに視線が集まります。
ありのままの美しさを中心に人が集い、緩やかに視線を結んでいきます。
ゆとりを感じる余白の美

彼の作品は、重心が全て「低い」ため、空間に広がりを与えてくれます。
PK61を囲むと視線の先に余白が生まれ、そこにはいろいろな景色が生まれてきます。
建築家でケアホルムの妻であった、ハンナ・ケアホルムは日本愛好家で、自邸のいたるところに日本文化を取り入れていました。
日本古来の住宅は、畳の上で直接座る時間が長く、天井高が低い傾向があります。ケアホルムの作品は、重心が低いことから空間にゆとりが生まれ、日本でも広く愛されています。
飾らない自分で過ごす心地よい時間

PK61は、PK22と同時期にデザインされた「PKシリーズにおける原点のペア」とも呼ばれています。
お互いに美しさを引き立てあう様は、優雅に齢を重ねる大切なパートナーとも言えます。
PK61は、シンプルで無駄がなく、自然界に存在していた時の色合いや表情をありのままに残すというコンセプトを大切にデザインされました。
これは、ケアホルムの全ての作品に通じています。
大理石の美しさを最大限に活かす幾何学的デザインの「PK61」。その飾らない佇まいは、集う人の魅力も引き立ててくれます。
素材の魅力を極限まで引き出す 完璧主義者ポール・ケアホルムのこだわり
御影石(グラナイト)について
ポール・ケアホルムの作品に使われる素材は、「この世で手に入れられる1番いいもの」と言われています。
マグマが地中で長い時間をかけてゆっくりと冷え固まって生まれたこの御影石には、まるで水墨画のような美しいさざ波模様が広がっています。
大理石とはまた異なる重厚感と、地球の息吹を感じさせる力強い「自然の美」を室内に静かにもたらしてくれます。
原点へのこだわり

ポール・ケアホルムが1956年に「PK61」を発表した当時、彼が求めていた素材のあり方を色濃く反映しているのが、この御影石です。これまでPK61に使われてきた数ある石材の中でも、発売当時のオリジナルモデルに最も風合いが近い素材として厳選されています。
仕上げへのこだわり

御影石の天板には、石本来の荒々しく美しい表情を味わえる「ロール仕上げ」を採用。あえてざらりとした凹凸感を残し、天然石の豊かな質感を視覚と触覚で楽しめます。さらに大理石より硬質で水や酸に強く、傷や輪染みができにくい実用性の高さも魅力です。
このようにケアホルムは、石の個性を生かすために、仕上げに至るまでこだわり抜きました。
ステンレスの美しさを感じられるベース

まるで風車のような構造を持つ正方形のベースが特徴です。
一見細い脚部が重量がある大理石を支えることができるのか、不安に感じるかもしれませんが、4つのL字のフレームがそれぞれ緻密なバランスで、非常に強度の高いネジで固定されており、視覚的にも構造的にも安定しています。
風車のような自然の動きを感じさせるデザインは、フレームだけで見ても「オブジェ」とも言える美しさを感じることができます。

大理石の天板にスチール素材の脚を合わせることを不思議に思われる方もいるかもしれませんが、ケアホルムは、無機質で工業的なイメージのスチールという素材を、“木材やレザーと同様に、スチールも風合いを増してゆく芸術的な素材だ”と捉え、高級な木材のように扱いました。
「大切なのは、私ではなく、素材の個性を表現すること」とし、スチールの表面の光の屈折は自分の作品の重要な要素だと考えました。
「理想とする美しさ」「スチールの美しさ」という強い信念をもって作品を見出したのです。
曲げてもねじっても使えることに加え、木材ではありえない構造が出来るスチールは強度も優れています。大理石天板だと上から見ただけではフレームまでは見えませんが、見えないところまでこだわり抜いた「美しさへの追求」こそが、ケアホルムの作品の魅力です。
デザイナー:ポール・ケアホルムの美学
ポール・ケアホルムは、1929年にデンマーク北西部の田舎町で生まれました。
15歳で家具職人に弟子入りし、18歳でキャビネットメーカーのマイスターの称号を取得。
ハンス J. ウェグナーのもとで様々なことを学び、バウハウスからも大きな影響を受けていました。
デンマークのクラフトマンシップの精神を継承しながらも、型にはまらない異色の才を示し続け、
北欧モダン家具の歴史に大きく名を残したデザイナーです。
PKシリーズは、51歳という若さで早世したケアホルムに敬意を表し、
1982年からフリッツ・ハンセンによって製造が開始されました。
彼の生み出した名作の数々は時代を超えて多くのファンに愛され、
現代の名だたるデザイナーや建築家たちからも、非常に高い評価を得ています。
時間と空間をつくる家具デザイン
ポール・ケアホルムは、自らを「家具建築家」と称することを好みました。
彼は“ただ通り過ぎるだけでなく、明確な人間関係が構築される空間”を目指し、
家具が空間に与える作用と、そこで生まれる人間の営みまでをも見据えて、ひとつひとつの家具を設計していったのです。
▼生前の自邸の写真 奥:PK11(チェア) 手前:PK31(ソファ)
ケアホルムのデザインは、徹底的に無駄をそぎ落とし、
構造を明確にすることで素材ひとつひとつの美しさが際立っています。
“家具が明晰な美しさを持っていれば、そこで過ごす人々の関係性も風通しの良い澄んだものになる”
そんなことを彼は考えていたようです。
美の追求
PKシリーズには、ポール・ケアホルムによる徹底的な美の追求が見てとれます。
家具は暮らしの中で、一般の多くの人に使われる実用的な工業製品です。
しかし同時に、ケアホルムは家具をつくるうえで、自らの美学を表現することにも一切の妥協を許しませんでした。
“美的感覚やデザインに価値を感じないのなら、段ボールに座っているようなものだ”
ケアホルムの家具デザインの背景には、このような確固たる哲学がありました。
▼1952年 チューリッヒの応用美術展の写真(右奥にPK25、手前にはPK60が並べられ、左奥にはPK0の座面が裏返しで吊り下がっている)
ポール・ケアホルムの大きな功績の一つは、それまで家具製作にあまり使われてこなかった木以外の素材を、非常に美しく機能的な素材としてデザインに取り入れたことです。
PKシリーズを象徴する代表的な素材は「スチール」。
ケアホルムは、“木材やレザーと同様に、スチールも風合いを増してゆく芸術的な素材だ”と考えました。
その厚みや表面の加工方法にいたるまで何度も試行錯誤をくり返し、
無機質で冷たい素材と思われていたスチールが、本当は木にも劣らない美しい素材であることを示したのです。
▼森の写真パネルを背景に、PK22のフレームがずらり。ケアホルムが自然と調和するデザインを追い求めていたことがわかる1枚。
ケアホルムの作品は、他の木製家具とは異質な素材とデザインでありながら、
有機的で、どこか自然の美を感じさせる豊かな表情をもっています。
そこには、“美しさの基準は自然界にある”と常に考えていた、彼の自然への憧憬が表れています。
卓越したセンスで描かれた曲線美。選び抜かれた素材のなめらかな手ざわり。澄明な構造と生き生きとしたプロポーション。
木々の伸びやかな幹や枝のような、自然の中に遥か昔から息づいている根源的な美しさを、
家具デザインを通して私たちに伝えてくれているように思えます。
リ・デザインの精神
ケアホルムは、偉大な先人のデザイナーや建築家に敬意を払い、彼らの作品を熱心に研究していました。
そのうえで、より一層そのデザインの本質に迫り、洗練されたものを生み出そうとする「リ・デザイン」の精神で、
先人たちを超えていこうと常に挑戦していたのです。
PK61も、ミース・ファン・デル・ローエとリリー・ライヒが1930年にデザインしたバルセロナテーブルをモデルに制作されました。

関わりのあったオーレ・ヴァンシャーやハンス J. ウェグナーといった北欧モダンの先駆者や、
ミース・ファン・デル・ローエをはじめとするバウハウスの偉大な先人たちから大きな影響を受け、
伝統と歴史の流れにしかと身を置きながら、常に新しい価値を生み出し続けたポール・ケアホルム。
彼の作品には、デンマーク家具の歴史と一人の人間の生き様が深く刻み込まれています。
ポール・ケアホルムについてもっと知りたい方はこちら
PK61のコーディネート例
美しい余白が生まれ、視線が広がる空間に

▲左からPK31(ソファ)・PK61(ローテーブル)・PK25(ラウンジチェア)・PK80(デイベッド)
PK61を囲み、視線が緩やかに繋がる時間を

▲左からEGGチェア(ラウンジチェア)・Jut Cabinet(キャビネット)・PK61(ローテーブル)・CLAM(ペンダントライト)・SWANチェア(ラウンジチェア)
サイズ
高さ:32cm / 縦幅:80cm / 横幅:80cm

お手入れ方法・お取り扱いの注意点
■御影石(天板)
https://www.fritzhansen.com/ja/sales-support/care-and-maintenance/granite
ストーンウォッシュの使い方

ポール・ケアホルムの大理石テーブルには、お手入れ用の「ストーンウォッシュ」が同梱されています。普段使いの中でも、うっかり水をこぼしてしまった際などにシミができることがありますが、ストーンウォッシュを使ってあらかじめ保護しておくことで、汚れや水ジミから天板を守ることができます。
〈使用方法〉
1.テーブルを開封後、ご使用前に天板へストーンウォッシュの液体を数滴垂らします。
2.マイクロファイバークロスで、天板全体にムラなく薄く塗り広げてください。小口(側面)も忘れずに。
3.成分をしっかり浸透させるため、数分そのまま置いておきます。
4.その後、別の乾いたマイクロファイバークロスで乾拭きし、表面に残った余分な液を拭き取って仕上げてください。このひと手間で、大理石本来の美しさをより長く楽しんでいただけます。
■ステンレス(脚部)
https://www.fritzhansen.com/ja/sales-support/care-and-maintenance/stainless-steel