最高峰のラグが織りなす、北欧の風景美。
世代を超えて愛され続けるスウェーデンのラグブランド、「KASTHALL(カスタール)」。2024年に発表したLANDSKAB(ランドスカブ)コレクションは、デンマークのデザイナー、Cecilie
Manz(セシリエ・マンツ)が北欧の風景から着想を得てデザインしました。上質なウールと丁寧な手仕事が生み出す最高峰の品質は、空間を格上げし、あなたの日常に静かなぬくもりを添えます。
LANDSKABコレクションとは
LANDSKAB(ランドスカブ)
は、北欧の風景から着想を得て誕生した、セシリエ・マンツとKASTHALLのコラボレーションによるコレクションです。
制作にあたり、セシリエ・マンツは「最も美しい素材のひとつ」と語るリネンをすべてのラグに取り入れています。彼女は自らアトリエに織機を置き、ラグの織りや素材の特性を深く探求。
その情熱に応えるべく、KASTHALLは、よこ糸にリネンを使うことが機械織りでは技術的に困難とされてきた中で、その実現に向けて、糸の開発から取り組みました。
こうして、デザイナーの探究心とクラフトマンシップ、そしてKASTHALLの高度な技術の融合により、唯一無二のコレクションが完成したのです。
▲ KASTHALLが新たに開発した特別な糸。ウール糸にリネン糸を巻き付けて1本の糸にしています。
LANDSKABコレクションの展示会レポートブログでは、コレクションの魅力や制作秘話を詳しくお伝えしています。
▶︎ 北欧ラグの最高峰 KASTHALL(カスタール)
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セシリエ・マンツの美学とは –
GRYN(グリュン)
デンマーク語で「粗挽きの穀物」を意味するグリュン。ぎゅっと詰まった織り目は、粗く挽いた穀物が重なり合うような、端正で整った美しさを感じさせます。
セシリエ・マンツが手がけるLANDSKABコレクションの最初のデザインとして誕生したこのラグは、北欧に古くから伝わる平織りラグから着想を得ました。
「長く愛される、硬くて薄いラグをつくりたい」
そんなデザイナーの想いから生まれたのが、このグリュンです。
丈夫でありながら軽やかに、日常をさりげなく彩ります。
日本の畳を思わせる、素朴でどこか懐かしい風合い。
「グリュンは、硬くて日本の畳みたいでしょう」──そうデザイナーは語ります。
確かにその言葉の通り、グリュンには和の趣が宿っています。凛とした佇まいの中に、やさしいぬくもり。北欧で生まれたラグでありながら、日本の住空間に自然と溶け込み、モダンにも和のしつらえにも寄り添う不思議な魅力があります。
平織りのグリュンは、LANDSKABコレクションの「コーン」に似ていますが、比べてみるとさらに薄く、細やかに織り込まれているのが特徴です。
織り目はすっきりフラットで、表面の凹凸も少なく整然とした印象。光の角度によってリネンがさりげなく輝き、上品で落ち着いた雰囲気が漂うのも魅力です。
厚みは約3.5mmで、平織りラグの中でもかなり薄め。触れるとしなやかな硬さを感じ、ふんわりした柔らかさではなく、どこか頼もしい強さがあります。
薄手のため、ダイニングやリビングなどさまざまな場所に敷きやすく、家具の出し入れもスムーズ。
表面はすっきりとしているので掃除もしやすく、日々のお手入れも手間がかかりません。
カラーバリエーション
KALK(カルク)=石灰
KLINT(クリント)=崖

Øresund(オアスン)=海峡の名称
SALVIE(サルヴィ)=植物のセージ

STRÅ(ストロ)=麦わら
北欧の風景からインスピレーションを得ているからこそ、その柔らかな色合いは見ているだけで心が穏やかになり、見惚れてしまう美しさがあります。
CONNECTのおすすめカラー「Øresund552」
Øresund(オアスン)は、「デンマークとスウェーデンの間に広がる海峡の名前」に由来します。
落ち着いた青みがかったグレーに複数の色味が混ざり合い、北欧の海峡の深みや変化を感じさせる奥行きのあるカラーです。
その色合いはどんな空間にも自然に馴染み、落ち着きと清涼感をやさしくプラスしてくれます。
おすすめコーディネート
食事を囲むダイニングの下に
フラットな平織りラグは、ダイニングテーブルの下にもおすすめです。
薄手でチェアの出し入れがスムーズ。毛足の長いラグのように食べこぼしが奥に入り込まないため、さっと掃除できるのも嬉しいポイントです。
軽やかで落ち着いた色合いと繊細な織りの表情は、家具の素材によって印象が変わります。
スチール製のテーブルやチェアと合わせればクールでモダンな雰囲気に、木製家具なら温かみのある落ち着いた印象に。
それぞれの組み合わせで、ナチュラルからモダンまで幅広いスタイルのダイニング空間を上品に演出し、空間全体を美しくまとめてくれます。
ミニマルで余白の美しい空間に
ニュアンスカラーでまとめた家具やカーテンに、STRÅカラーを合わせると、あたたかみのある穏やかな雰囲気に。
カーテンやラウンジチェア、ラグなど、それぞれのファブリックでテクスチャーの違いを出すと、立体感が生まれ、やさしい色合いが視覚的に居心地のよさを感じさせます。
心がほっと落ち着く時間を過ごしながら、ゆったり読書やティータイムを楽しめますよ。
スタッフレビュー
「光によって、リネンがキラッときらめく瞬間が、とてもきれいです。」
近くで見ると織りが細かく、手で触れるとさらっとしていて心地よい。緻密で丁寧な織りには上質感があり、光が反射したときの表情も魅力です。
デザイナーが、水面が光を受けて輝く情景をリネンで表現したという話を、このラグを前にして実感しました。
繊細な印象でありながら、しっかりとした織りで形が崩れにくく、長く使える一枚です。
暮らしの中に自然になじみつつも、空間にさりげなく目を惹く存在感を与えてくれます。
デザイナー
Cecilie Manz(セシリエ・マンツ)
現代の北欧デザインを代表する一人、デンマーク出身のデザイナーセシリエ・マンツ。
ミニマルなフォルムと、機能性を重視したデザインが特徴です。
代表作には、CONNECTでも人気の照明「カラヴァッジオ」や、家具の「エッセイテーブル」などがあります。
また、日本の伝統や文化からインスピレーションを得た作品も多く、東洋と西洋の美意識が巧みに融合したデザインは、世界中の人々を魅了し続けています。
KASTHALLとは
130年以上続く、本物の品質
KASTHALLは、1889年にスウェーデンのシンナという土地で誕生した、130年以上の歴史を誇るラグブランドです。
世界30カ国以上で販売されており、世界で名高い高級ホテルやレストラン、さらにはスウェーデン王室にもその品質が認められています。世界中に拠点を置きながらも、すべての製品は今でもシンナにある自社工場で製造しています。
素材へのこだわりは、創業時から現在まで一貫しており、厳選されたニュージーランド産の上質なウールや、ノルマンディー産の美しいリネンなどの天然素材を使用しています。
長きにわたり受け継がれてきた伝統的な手織りの技法と、最新の機械技術を融合させた卓越した技術力が特徴。
100以上の製造工程のうちのほとんどは、熟練した職人の手作業によって行われており、一つ一つ丁寧に製造されています。それは、KASTHALLがラグに込める、伝統への敬意と、革新への挑戦、そして、お客様への想いの現れと言えるでしょう。
伝統と革新 -KASTHALLのクラフトマンシップ-
KASTHALLのラグは、伝統的な織りの技法による『ウーブンラグ』と、革新的なタフティング技法による『タフテッドラグ』の二つの製法で作られています。
天然素材を大切に扱い、サステナブルな工程で作ることで、美しさと耐久性を兼ね備えた一枚が生まれます。
高品質な素材、職人技、環境への配慮──こうしたすべての要素を大切にする姿勢こそ、KASTHALLのクラフトマンシップです。
Woven Rug(ウーブンラグ)
伝統的な織りの技法で、織機を使いたて糸とよこ糸を交互に織って仕上げます。
織機での製造
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Tafted Rug(タフテッドラグ)
タフティングガン(専用の機械)を使って、土台の生地に糸を打ち込む技法。
デザインによっては、機械作業だけでなく手作業(ハンドタフティング)で仕上げます。
手作業(ハンドタフティング)での製造
機械作業での製造
ひとつひとつ、丁寧に。
完成までのほとんどの工程で、職人の手が加わります。
仕上げでは、はみ出た糸をカットしたり、模様のゆがみを整えるためにアイロンをかけるなど、美しい仕上がりを追求しています。
資源を無駄にしないものづくり
ラグのタグには、車のシートに使われるレザーの余剰分を再利用しています。
細部に至るまで妥協せず、資源を大切にする姿勢が、KASTHALLのサステナブルなものづくりへの情熱に現れています。
信頼の証『10年保証』
KASTHALLのラグには、“10年間”の品質保証が付いています。
この確かなクオリティを支えるのは、選び抜かれた最高品質の天然素材と、卓越した製造技術です。
主となるウールには、ニュージーランド産の中でも特に上質なものだけを厳選。リネンは、フランス・ノルマンディー産で化学薬品を使わずに育てられたものを採用しています。
さらに、職人の目による細やかな品質管理を徹底。だからこそ、10年間もの保証が可能です。
これは、KASTHALLの品質への自信の証であり、お客様に安心してお使いいただくための約束でもあります。
ラグに最適な、最高品質のウール。北欧で選ばれる理由とは
ウールのラグというと、夏は暑そう、汚れたら洗えない、というようなマイナスのイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし北欧では、一生モノにふさわしいラグとしてウールが多く選ばれます。ウールは実はラグに最適な素材なのです。
夏はさらっと、冬はあったか
繊維の間にたっぷりと空気を含むウールは、断熱性が非常に高く、冬は床からの冷気を遮断して暖かく過ごせます。
また、吸湿性に優れ、湿気を吸収して乾燥時には放出するため、表面は夏でもさらっと快適。これは化学繊維やコットンのラグでは実現しにくい特性です。コットンは湿気を含んでベタつきやすく、化学繊維は通気性が劣るため蒸れが気になることも。ウールならではの調湿機能で、季節を問わず心地よくお使いいただけます。
発色が良く、色褪せにくい
ウールは、繊維の奥深くまでしっかりと染料が染み込むため、発色が非常に良く、長年使っても色褪せにくいという特徴があります。これは、ウールの高い吸湿性と、繊維に含まれるアミノ酸が染料と化学的にしっかり結びつくためです。
一方で、化学繊維のラグ(ポリエステルやナイロンなど)は繊維表面しか染まらず、摩擦や紫外線によって色褪せが早いという弱点があります。美しい色合いを長く楽しみたいなら、ウールが断然おすすめです。
汚れにくく、においが付きにくい
天然の油分を含んでいるため、ウールは水や汚れを弾きやすく、においも付きにくいという特性を持っています。汚れがついても、中に染み込む前にサッと拭くだけで簡単にお手入れが可能。さらに、静電気が起きにくいため、化学繊維のラグ(ポリエステル、ポリプロピレンなど)のように塵やホコリを吸い寄せて薄汚れることもありません。見た目にも清潔感が続きます。静電気が気になる季節も、ウールなら快適に過ごせます。
ウールは、優れた調湿性と美しい発色の持続、汚れに強い清潔感を兼ね備えた、暮らしを心地よく支え続ける天然素材です。
北欧で長く愛されてきたその理由は、四季のある日本の住まいでもしっかり実感できます。
快適さと美しさを、長く楽しめる──だからこそ、ウールが選ばれるのです。
メンテナンス方法
普段のお手入れは、週に1回を目安に、毛並みに沿って中程度のパワーで掃除機をかけることで、ホコリやゴミを取り除くことができます。(柔らかく平面なブラシの使用をお勧めします)
同じ場所ばかりが傷んだり、色褪せたりしないように、ラグの向きを定期的に変えるのがポイントです。
湿度は50%が理想的で、乾燥する季節にはラグに軽く霧吹きをして湿度を保つと、糸の劣化を防ぐことができます。
汚れがついた時は、できるだけ早くやさしく叩いて汚れを吸い取ってください。擦らないように気をつけましょう。落ちにくい汚れには、ウールにも使えるクリーナーを使い、漂白剤の使用は避けてください。
ラグ選びでお悩みの方へ
「なんだか部屋が物足りない…」「もっと心地よい空間にしたい…」そう感じているなら、ラグを取り入れてみてください。
CONNECTでは、お客様一人ひとりの理想を叶えるラグ選びを、心を込めてお手伝いいたします。
例えば、こんなお悩みはありませんか?
「サイズ選びで失敗したくない…」
「家具とどうコーディネートすればいいの?」
「お手入れが大変そう…」
どんな些細なことでも構いません。あなたの理想の暮らしについて、ぜひお聞かせください。
まずは、お気軽にCONNECT公式LINEまでお問い合わせください。あなたにぴったりのラグをご提案いたします。
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