1951年の名作が、現代の空間にフィットする理由
Audo Copenhagen(オドー・コペンハーゲン)の「KNITTING LOUNGE CHAIR(ニッティング
ラウンジチェア)」は、背もたれに施されたスリットが特徴的な一脚。そのスリットは、編み物をする際に肘を休めるための設計であり、チェア名の由来にもなっています。クラシカルな佇まいとミニマルで洗練されたフォルムは、北欧や和の空間にも心地よく馴染み、落ち着きと上質さを添えてくれます。
名作の記憶を受け継いで -復刻の軌跡-
1951年に少量生産されたKNITTING LOUNGE CHAIRは、長らく市場から姿を消していました。そんな幻の名作が、2020年にAudo
Copenhagenの手によって待望の復刻を遂げます。現代の技術や素材を取り入れながら、オリジナルの美意識とディテールを忠実に再現。デンマーク国内外の熟練した職人たちと連携し、木部の仕上げから張地の縫製に至るまで、細部へのこだわりが行き届いています。一脚一脚に宿る温もりが、特別な存在感を放つチェアとして生まれ変わりました。
佇まいに込められた配慮
デザインを手がけたのは、ミッドセンチュリーデンマークを代表するデザイナー「Ib Kofod-Larsen(イブ・コフォード=ラーセン)」。彼は、素材の魅力を引き出しながら、機能性と美しさを見事に融合させる名手として知られています。
KNITTING LOUNGE
CHAIRは、ただ目を引くだけのデザインではありません。肘をやさしく支えるスリットの形状は、何気ない仕草に寄り添うように考え抜かれたもの。見る人の視線を惹きつける美しさと、使う人に寄り添う機能性を兼ね備えた椅子です。
空間に溶け込む、静かな存在感
このチェアの魅力は、控えめでありながら深い印象を残す“さりげなさ”にあります。置くだけで空間に彫刻のような美しさを添えつつも、主張しすぎることなく自然と周囲に馴染む。見る人の視線をさりげなく引き寄せ、心に残る存在です。この絶妙なバランスこそが、KNITTING
LOUNGE CHAIRの魅力を際立たせ、他にはない特別な一脚にしています。
洗練された細身のフレームライン、後ろへ斜めに伸びる脚部、そして象徴的なスリット入りの背もたれ。そのすべてが視覚的な軽やかさと、使いやすさを両立しています。
素材
フレーム
素材には、オーク材やウォルナット材など、選び抜かれた高品質な無垢材を使用しています。木目の美しさと耐久性を兼ね備え、使い込むほどに味わいが深まります。
フレームカラー

Natural
Oak

Dark
Stained Oak

Walnut
張地
ファブリック、シープスキン、そしてレザーから選べる張地は、それぞれに異なる心地よさがあります。ファブリックは通気性に優れ、長時間でも快適な座り心地を保ちます。
シープスキンはやわらかな肌触りと自然なあたたかさが特徴で、毛足が長いぶん通気性にも優れていて、夏でも蒸れにくく意外と涼しく感じられます。
レザーはしっとりと身体を包み込み、使うほどに味わいが増していきます。どの素材も使い込むほどに身体に馴染み、自分だけの一脚へと育っていきます。
▶ 張地の詳細はこちら
くつろぎのための、細やかな工夫
肘置きには緩やかな半月型のデザイン。一見シンプルですが、スマートフォンや本を手にしている腕をそっとあずけるのにちょうどよく、機能性とやさしさを兼ね備えています。
また、座面の高さは30cmと低めに設計されており、自然と身体を預けるような姿勢で座ることができます。くつろぎたいとき、深く腰掛けて読書を楽しみたいときに最適な構造です。
おすすめのコーディネート
ソファと合わせてつくる、心地よいリビング
ナチュラルオークのフレームにベージュのシープスキンを合わせたこのモデルは、北欧インテリアにやさしくなじみ、空間に穏やかなアクセントを添えてくれます。
リビングでは、ソファにラウンジチェアをプラスすることで、家族や来客との時間も、一人で過ごすひとときも、どちらにも心地よく寄り添うくつろぎの空間が生まれます。
寝室で心安らぐひとときを
寝室に置けば、読書やひと息つく時間を楽しめるラウンジスペースに。ダークステインドオークのフレームとブラウンの張地が、落ち着きのある雰囲気をそっと引き立てます。サイドテーブルを添えれば、お気に入りの本や飲み物とともに、カフェのようなくつろぎ空間にも。気分に合わせて過ごせる、心安らぐひとときが生まれます。
スタッフレビュー
初めてこの椅子を見たとき、その美しいフォルムに思わず見とれてしまいました。実際に座ってみると、見た目以上に身体をしっかりと支えてくれて、特に背中から肩にかけてのフィット感が印象的でした。
長時間座っていても疲れにくく、読書や音楽鑑賞など、自分の時間をゆったり過ごすのにぴったり。インテリアにこだわりのある方にも、ぜひ一度体感していただきたい一脚です。
長く使うために
木部のお手入れ方法
乾拭きを基本とし、汚れが気になる場合は固く絞った布でやさしく拭いてください。半年〜1年に一度程度、オイルメンテナンスを行うと、無垢材の風合いがより美しく育ちます。
張地のお手入れ方法
レザーのお手入れ
やわらかいブラシでほこりを払い、乾いた布でやさしく拭き取るのが基本です。定期的に専用のクリームやワックスを薄く塗り、やわらかな布で丁寧に磨いてあげると、風合いを長く楽しめます。
ファブリックのお手入れ
日頃はブラッシングや掃除機で軽くほこりを取るだけでも十分です。汚れが気になるときは、中性洗剤を薄めた水を布に含ませて、トントンと軽くたたくように拭き取るときれいになります。
シープスキンのお手入れ
普段は乾いたタオルでやさしくなでる程度でOKです。水に濡れてしまった場合は、そっと水分を拭き取り、風通しのよい場所で陰干しすると安心です。
汚れが気になる場合は、ウール用の洗剤やシャンプーで軽く拭き洗いし、十分に乾かしてください。落ちにくい汚れやお手入れが不安な場合は、専門のクリーニング業者にご相談いただくことをおすすめいたします。
製品保証
KNITTING LOUNGE CHAIRは、10年間の製品保証が付属します。構造的欠陥や製造上の問題が生じた場合、保証期間内であれば無償で修理・交換を承ります。
▶ 詳しくはこちら
※Audo Copenhagen公式HPに遷移します。「Welcome to
our Europe store」が表示された場合は「Continue to site」をお選びください。
さいごに
KNITTING LOUNGE
CHAIRは、ミッドセンチュリーの名作を現代の暮らしに自然と調和させた一脚です。控えめでありながら印象深いデザイン、職人の手による丁寧な仕上げ、そして心からくつろげる座り心地。そのすべてが、日々の暮らしに静かな豊かさをもたらしてくれます。
時を重ねるごとに深まる風合いとともに、空間にも人にもやさしく寄り添う椅子。受け継がれた美しさを感じながら、現代の暮らしに溶け込むその心地よさを、ぜひ体験してみてください。