PK71
PK71は、3点のテーブルを入れ子式に格納可能なネストテーブルです。サイズが小さく抽象的なおもちゃのようなテーブルは、置き場所を入れ替え、数や組み合わせを変えて使用できるようデザインされています。また、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコレクションとして展示されています。
家具でありアート。飾るように置けるピース
実用的なネストテーブルの枠を超え、現代アートのような佇まいを持つ、フリッツ・ハンセンの「PK71」。日常の風景に静かに馴染む精巧なオブジェとして、お部屋に心地よい間合いと光をもたらします。
ケアホルムが自邸で愛用したデザイン
ポール・ケアホルムが極限までシンプルさを追求して生み出したデザインです。彼自身も気に入り、自邸でも実際に使用していました。
歴史的価値を持つ北欧家具でありながら、無駄を削ぎ落とした構造の奥深さに触れることができる特別なピースです。
静かな佇まいを生む、緻密な造りと素材の対比
PK71が放つ静謐な美しさは、細部に対する徹底的なこだわりから生まれます。
シャープな金属と艶やかなアクリル。相反する異素材の組み合わせがもたらす視覚的なコントラストが、空間に心地よい緊張感と静かな広がりをもたらします。
重さを感じさせないシャープな線
8個の頂点を溶接して繋げたキューブ型のフレーム構造です。一切のゆがみがないシャープな仕上がりで、空間の視線を遮りません。
光を柔らかく反射するサテン仕上げのステンレス脚部が、重さを感じさせないすっきりとした抜け感と静けさを生み出します。
景色を切り取る水面のような天板
アクリル天板の光沢感が、脚部との美しい対比を描き出します。鏡のように光の反射を切り取り、まるで水面のように周囲の景色と調和します。
大理石ほどの重厚感がないため、軽やかで扱いやすく、日常の中でスムーズに動かすことができます。
重ねた時にわかる精度の高さ
使わない時でも、美しいオブジェとして空間に佇むネストテーブルです。隙間なくピタリと1つのキューブ型に収まる精巧な造りからは、確かなクラフトマンシップを実感できます
綺麗に重ねるだけでなく、あえて無造作にフレームを重ねれば、アートピースとして空間を魅了します。
自由な配置から生まれる、時間の広がり
一つの決まった形にとらわれない高い自由度を持っています。
3つをバランスよく配置してリビングのセンターテーブルにしたり、完全にしまい込んで1つ分のコンパクトなサイドテーブルとして使ったり。時にはお部屋の片隅で、アートのようにディスプレイしたり。シーンや気分に合わせて、多様な使い方が楽しめます。
スタッフが体感したPK71の魅力
「重たさを一切感じさせず、空間で主張しすぎない。それでいて確かな存在感を放つ絶妙なバランスです。PKシリーズなど重心の低いチェアの隣で、足元に抜け感が欲しい時に美しく調和します。家具をアートとして捉える方におすすめしたいアイテムです。」
3つのサイズが揃う、選べる2つのカラー
大中小3つの異なるサイズが、1つの美しいセットになっています。入れ子にして重ねたり、別々に配置したりと自由な使い方が可能です。
カラーは、空間をモダンに引き締めるブラックと、明るく馴染むホワイトの2色展開。
お手入れの仕方・お取り扱いの注意点
日常の少しのケアで、美しい状態のまま長くお使いいただけます。適切なお手入れが、素材の持つ静かな輝きを持続させ、より愛着の湧く存在へと育てます。
天板...アクリル
https://www.fritzhansen.com/ja/sales-support/care-and-maintenance/acrylic
脚部...ステンレススチール
https://www.fritzhansen.com/ja/sales-support/care-and-maintenance/stainless-steel
ご購入前のよくあるご質問
Q. 天板は固定されていますか?
A. 天板はフレームの上にのせているだけの構造ですので、簡単に取り外すことができます。
Q. 3つのテーブルはバラバラの部屋で使っても良いですか?
A. もちろんです。リビングのソファ横、寝室のベッドサイドなど、ライフスタイルに合わせて自由にお使いいただけます。
デザイナー:ポール・ケアホルムの美学
ポール・ケアホルムは、1929年にデンマーク北西部の田舎町で生まれました。
15歳で家具職人に弟子入りし、18歳でキャビネットメーカーのマイスターの称号を取得。
ハンス J. ウェグナーのもとで様々なことを学び、バウハウスからも大きな影響を受けていました。
デンマークのクラフトマンシップの精神を継承しながらも、型にはまらない異色の才を示し続け、
北欧モダン家具の歴史に大きく名を残したデザイナーです。
PKシリーズは、51歳という若さで早世したケアホルムに敬意を表し、
1982年からフリッツ・ハンセンによって製造が開始されました。
彼の生み出した名作の数々は時代を超えて多くのファンに愛され、
現代の名だたるデザイナーや建築家たちからも、非常に高い評価を得ています。
時間と空間をつくる家具デザイン
ポール・ケアホルムは、自らを「家具建築家」と称することを好みました。
彼は“ただ通り過ぎるだけでなく、明確な人間関係が構築される空間”を目指し、
家具が空間に与える作用と、そこで生まれる人間の営みまでをも見据えて、ひとつひとつの家具を設計していったのです。
▼生前の自邸の写真 奥:PK11(チェア) 手前:PK31(ソファ)
ケアホルムのデザインは、徹底的に無駄をそぎ落とし、
構造を明確にすることで素材ひとつひとつの美しさが際立っています。
“家具が明晰な美しさを持っていれば、そこで過ごす人々の関係性も風通しの良い澄んだものになる”
そんなことを彼は考えていたようです。
美の追求
PKシリーズには、ポール・ケアホルムによる徹底的な美の追求が見てとれます。
家具は暮らしの中で、一般の多くの人に使われる実用的な工業製品です。
しかし同時に、ケアホルムは家具をつくるうえで、自らの美学を表現することにも一切の妥協を許しませんでした。
“美的感覚やデザインに価値を感じないのなら、段ボールに座っているようなものだ”
ケアホルムの家具デザインの背景には、このような確固たる哲学がありました。
▼1952年 チューリッヒの応用美術展の写真(右奥にPK25、手前にはPK60が並べられ、左奥にはPK0の座面が裏返しで吊り下がっている)
ポール・ケアホルムの大きな功績の一つは、それまで家具製作にあまり使われてこなかった木以外の素材を、非常に美しく機能的な素材としてデザインに取り入れたことです。
PKシリーズを象徴する代表的な素材は「スチール」。
ケアホルムは、“木材やレザーと同様に、スチールも風合いを増してゆく芸術的な素材だ”と考えました。
その厚みや表面の加工方法にいたるまで何度も試行錯誤をくり返し、
無機質で冷たい素材と思われていたスチールが、本当は木にも劣らない美しい素材であることを示したのです。
▼森の写真パネルを背景に、PK22のフレームがずらり。ケアホルムが自然と調和するデザインを追い求めていたことがわかる1枚。
ケアホルムの作品は、他の木製家具とは異質な素材とデザインでありながら、
有機的で、どこか自然の美を感じさせる豊かな表情をもっています。
そこには、“美しさの基準は自然界にある”と常に考えていた、彼の自然への憧憬が表れています。
卓越したセンスで描かれた曲線美。選び抜かれた素材のなめらかな手ざわり。澄明な構造と生き生きとしたプロポーション。
木々の伸びやかな幹や枝のような、自然の中に遥か昔から息づいている根源的な美しさを、
家具デザインを通して私たちに伝えてくれているように思えます。
リ・デザインの精神
ケアホルムは、偉大な先人のデザイナーや建築家に敬意を払い、彼らの作品を熱心に研究していました。
そのうえで、より一層そのデザインの本質に迫り、洗練されたものを生み出そうとする「リ・デザイン」の精神で、
先人たちを超えていこうと常に挑戦していたのです。
関わりのあったオーレ・ヴァンシャーやハンス J. ウェグナーといった北欧モダンの先駆者や、
ミース・ファン・デル・ローエをはじめとするバウハウスの偉大な先人たちから大きな影響を受け、
伝統と歴史の流れにしかと身を置きながら、常に新しい価値を生み出し続けたポール・ケアホルム。
彼の作品には、デンマーク家具の歴史と一人の人間の生き様が深く刻み込まれています。
ポール・ケアホルムについてもっと知りたい方はこちら
FRITZ HANSEN
時代を超えるデザインが集う、北欧の老舗ブランド

フリッツ・ハンセンは、創業150年以上の歴史を誇るデンマークの老舗家具ブランドです。創業以来、アルネ・ヤコブセンやポール・ケアホルムといった巨匠デザイナーとのコラボレーションにより、時代を超えて愛される名作を生み出し続けています。
クラフツマンシップと北欧のデザイン哲学が融合した家具は、木製以外にもスチールやレザーといった上質な素材と、洗練されたフォルムが特徴。セブンチェアやエッグチェアなど、彫刻作品のような名作の数々。単なる家具ではなく、空間全体を洗練された雰囲気に包み込みます。家具のみならず、照明やアクセサリーまで、トータルインテリアを提案できる豊富なラインナップも魅力です。