理想の家具は、生地で決まる!
「ずっと使っていく、とっておきの一脚がほしい!」「他の人と同じはイヤだ!」
そう思っているあなた! 実は、家具選びに大切なことは、ソファやチェアの「張り地」にこだわることなんです。
家具を選ぶときって、つい色や形に目がいきがちですよね。私も、お気に入りのデザインを見つけたら、あとは色を選ぶだけだと思っていました。でも、インテリアについて学ぶうちに、家具選びで本当に大事なのは「張り地」だということに気づいたんです。
長く愛着を持って使い続けられるかどうか。そして、その耐久性があるかどうか。実は、そのほとんどが“生地選び”にかかっています。
この記事では、インテリアにあまり詳しくない方でも「これだ!」と思える、生地選びのコツとCONNECTが厳選したオススメの生地を紹介します。自分だけのとっておきの家具を見つけるヒントになれば嬉しいです。
「一生モノ」の生地を選ぶコツ
《家具張地にはウール生地を選ぼう!》
北欧を含むヨーロッパの一流メーカーの多くは、自社の椅子に張る定番生地として、ウールを推奨しています。ウールは自然素材特有のあたたかみがありながら、機能性も抜群です。耐久性が高く、お手入れも簡単!
(他にもたくさんあるウールの機能性については「『一生モノ』を探している方へ WOOL生地10の真実」をお読みください。)
中でも、これを張れば間違いない!とおすすめしたいのが、デンマークの生地メーカー「Kvadrat(クヴァドラ)」のウール生地です。
Kvadrat(クヴァドラ)とは?
1968年にデンマークで誕生したKvadrat(クヴァドラ)は、家具張地やカーテン・ラグなど、幅広い製品を提供している生地メーカーです。原料にこだわり、高品質かつ耐久性、デザイン性の高いウール生地を製造しています。
その品質の高さからCONNECTでも取扱いのあるFRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)、CARL HANSEN & SON(カール・ハンセン&サン)、FREDERICIA(フレデリシア)、PP Mobler(PPモブラー)、KARIMOKU CASE (カリモクケース)、Karimoku New Standard(カリモクニュースタンダード)など、多くの一流家具メーカーの張地として使用されています。
Kvadratについて詳しくは、『北欧デンマークを代表するファブリックメーカー「Kvadrat(クヴァドラ)」の魅力』のブログをご覧ください。
個性豊かなクヴァドラの生地4選!
クヴァドラの生地は、色合いだけでなく、織り方や手ざわりまで本当に様々で、たくさんの種類の中からお好みのものをお選びいただけます。
ベーシックで使いやすいデザインの生地も豊富に揃っていますが、今回はその中でも、ちょっと個性が光る4つの生地をご紹介したいと思います。
「他の人とは一味違った、特別感のある生地を選びたい!」そんな方にもぴったりのラインナップです。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.Sonar(ソナー):まるでアート作品!おしゃれなツイード生地
まずご紹介するのは、あのラフ・シモンズがデザインした「ソナー」。世界的なファッションデザイナーが手がけたと聞くと、なんだかワクワクしませんか?
特にこだわったのは、その織り感。いろんな色が複雑に組み合わさっているのに、触ってみると驚くほどなめらか。インスピレーションを受けたというシャネルのツイードのように、おしゃれで高級感があります。
この生地をソファに使うと、まるでアート作品を置いているみたいに、お部屋の主役になってくれます。クラシックなのに古臭くなく、いつ見ても「素敵だな」と思える美しさです。実際、「これ、一目惚れしました!」って指名買いする方も多いんです。
生地の表面は豊かだけど、直線のデザインが際立つように作られているので、シンプルながらも洗練された雰囲気が楽しめます。
そんなソナーの中でも、私たちが特におすすめしたいのは、モノトーンの「ブラック(173番)」と「グレー(153番)」。
▲フリッツ・ハンセン / アルファベットソファ / ソナー173
ソナーをソファの張り地に使うと、織り込まれた糸が光の加減で浮かび上がるように見えて、ソファに奥行きと立体感を出してくれます。よく見ると、表面にふわふわした小さな輪っかみたいな糸が織り込まれていて、高級感の中に可愛らしさも感じられます。
「アルファベットソファ」は、パーツごとに張り地を選べるのが特徴ですが、あえてすべてを同じ〈ソナー〉で統一するのがおすすめです。統一することで、生地そのものの魅力がより際立ち、シンプルでありながら洗練された印象に仕上がります。クッションは、ソナーの個性を邪魔しない、単色でサラッとした生地感のものを選ぶことをおすすめします。
2.Vanir(ヴァニール):自然を感じる温かみ。座ると「もちっ」とフィットする心地よさ
こちらも、ファッション界の巨匠ラフ・シモンズがデザインした「ヴァニール」。ミリタリーコートからインスピレーションを受けているこのデザインは、複数の色が混じり合った、土のような自然の温かみを感じさせる表情豊かな厚手の生地です。
よく見ると、色の違う糸がドット柄みたいになっていて、さりげない可愛さもあります。
ふんわりと柔らかな質感と、奥行きのある色合いが特徴で、「エッグチェア」や「セブンチェア」のような、丸みのある曲線が美しい家具と合わせると、ヴァニールが持つ温かみと厚みが、家具の曲線美をより一層引き立ててくれます。
一方で、「リッソーニソファ」のような直線的なデザインの家具だと、生地の厚みが少しミスマッチに感じられるかもしれません。
CONNECTが特におすすめするカラーは、「ブラック(193番)」。
黒だけど重たさを感じさせず、カチッとしすぎない柔らかなかっこよさがあります。
▲フリッツ・ハンセン / セブンチェア フルパディング / ヴァニール 193
座ってみると、「もちっ」と弾力があって、まるで体に吸い付くようにフィットします。体を包み込んで支えてくれるので、長時間座っていても疲れにくいです。また、生地にグリップ力があるため滑りにくく、長時間座るダイニングチェアやワークチェアの張り地としてもおすすめです。
3.Serpentine(サーペンタイン):まるで世界の街並み!カラフルな個性が光るアクセント生地
次に紹介するのは、色の魔術師ジュリオ・リドルフォがデザインした「サーペンタイン」。この生地のユニークな点は、彼が旅先で見た世界の街並みの色からインスピレーションを得ているところなんです。横糸はイタリアの風景から、縦糸はメキシコの街並みから色を集めてデザインされたそうです。なんだかロマンチックですよね。
表面は少しボリュームのある織りが特徴で、毛足が長くて毛羽立ちにくい「梳毛糸(そもうし)」という特別な糸でできています。そのため、なめらかで上品なツヤがあります。たくさんの色がダイナミックに組み合わさっているので、独特の風合いが魅力です。
▲ フリッツ・ハンセン / モノリット レザーパイピングありモデル / サーペンタイン438
特にイチオシなのは、「クリーム / ブロンズ(428番)」。
クリーム色とレンガ色が混じり合ったカラーです。この温かみのある色は、オーク材やウォルナット材のような、木のぬくもりを感じさせる家具やフローリングと相性バッチリ。お部屋全体に心地よい一体感と、今っぽいのにどこか懐かしい、ホッとする空間を作り出してくれます。
▲ フリッツ・ハンセン / スワンチェア(レザーパイピングは2024年限定) / サーペンタイン428
「サーペンタイン」は、その存在感から、ラウンジチェアやダイニングチェアのような小ぶりな家具に使うのがおすすめ。お部屋のアクセントになって、ぐっとおしゃれな空間に早変わりします。
4.MOSS(モス):どこか懐かしいのに新しい。シンプルだけど奥深い上質生地
最後に紹介するのは、建築家でもあるデザイナー、ヴィンセント・ヴァン・デュイセンが、自分の家からヒントを得て作った「モス」。一見シンプルに見えるけれど、実はすごく奥深いんです。
デュイセンは、触り心地の良さや素材感を大切にする空間作りを得意としているので、このモスも、ラグジュアリーなのにどこか素朴で、心が落ち着くような風合いが表現されています。
レンガ造りの家など、昔のヨーロッパを思わせるような色合いと質感は、歴史あるホテルなどでもよく使われています。
表面は柔らかく、ねじれた糸と「シェニール織り」という特殊な織り方が組み合わさっているので、見る角度によって表情が変わるのも魅力。この生地を家具に使うと、その家具が特別な存在に見えてきます。
▲ フリッツ・ハンセン / エッグチェア/ モス0005
▲ フリッツ・ハンセン / スワンチェア / モス0005
おすすめカラーは「0016」。
どんなインテリアにも合わせやすいシンプルなグレージュトーンですが、モスならではの質感のある特徴的な織りで、さりげなくも特別な雰囲気を感じさせてくれます。
▲PPモブラー / PP19(パパベア) イージーチェア / モス0016
「パパベアチェア」や「エッグチェア」のように、お部屋の主役になるような存在感のある大きな家具にぴったりです。
この生地を張ると、家具自体が派手になりすぎず、かといって地味にもならず、確かな存在感を放ちます。その家具と、さらにはお部屋全体の雰囲気を品良く、ワンランク上に見せてくれます。
まとめ
お気に入りの生地は見つかりましたか?
張地までこだわって選び抜いた家具が、お家にやってくることを想像するとわくわくしてきますよね。ソファやチェアの張り地は、ただ座り心地を良くするだけでなく、長く愛用していく上で、日々の満足度を高めてくれる大切な要素です。今回ご紹介した生地のように、デザイナーのストーリーや生地が持つ特性を知ることで、家具への愛着もより一層深まるはず。
ぜひ、あなたのライフスタイルにぴったりの「特別な1枚」を見つけて、おしゃれで心地よい空間をデザインしてみてください!
気になる生地がございましたらお気軽にお問い合わせください。生地サンプルの取り寄せも可能です。
詳しくは「Kvadrat(クヴァドラ)の張地・ラグサンプルの貸出しについて」をご覧ください。
本商品に関するおすすめプランや、キャンペーンに関する詳細、ご購入を検討されている方は以下のバナーからご購入ページへお越し下さい。
【お問合せ先】
■CONNECT [WEB SHOP]
ご質問がございましたらお気軽にお問合せ下さいませ。
【個別の各商品についてのお問い合わせ】
各商品ページの「商品についてのお問い合わせ」より、お問い合わせください。
【家具・照明の組み合わせなどトータルプランニングのご相談】
下記よりお問い合わせください。
・LINEからのお問い合わせはこちら
・インテリアプラン相談申込フォーム(CONNECT HOUSE)はこちら
お持ちであればサイズ入りのお部屋の図面と、「ご新築」「買い替え」など用途を簡単にお知らせいただけるとご案内がスムーズです。
関連記事はこちら
この記事を書いた人
CONNECT
こんにちは。ライフスタイルショップ「CONNECT(コネクト)」です。北欧のブランド(ルイスポールセン・フリッツハンセンなど)を中心に照明・家具・ヴィンテージ家具やインテリア雑貨をセレクトし、販売しています。 また、インテリアから考えるお家づくりも手がけています。